韓国時代劇のスベクヒャンを見ているのだが、偽のスベクヒャン王女である妹のソルヒが、本当のスベクヒャン王女である姉のソルランの記憶を奪おうと、配下の護衛係を使って、薬を混ぜた酒を飲ませようとするシーンがある。
その護衛係はソルランにとっては教官に当たるひと。おい、これを飲めと言われれば、ソルランは疑いもせずに飲む。毒酒のはずなのに、それがやたら美味そうで・・ついつい若い頃の濁酒好きを思い出してスイッチが入ってしまったのだ。
(ちなみに、護衛係はソルヒとの約束を破り、記憶を奪う薬は混ぜていなかったことが後日判明するのだが・・・)
そうね、大学四年生の頃、剣道部を引退して卒業するまでの間、私はひょんなことで焼き物にハマり、信楽で買ってきた300円の土色のぐい呑みに、濁酒を注ぎ、あたりめをつまみに、しみじみと晩酌をしていたっけ。ああ・・安上がりだったあの頃。
その300円のぐい呑みはないけれど、久々に切子グラスを出してきて、コンビニで買ってきた五郎八という濁酒を注いでみる。
ああ・・イメージ通りの味でとっても美味しい。これにあたりめでもあればなぁ。
とりあえず、ちょっとピリ辛な鶏の唐揚げをいただきながら、一缶飲み干した。