さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

フニクリ・フニクラ

2014-02-17 23:59:08 | ただの日記
3月末のとある本番でフニクリ・フニクラのバックコーラスを歌うことになった。

まさかこの曲を歌うことになるとはね・・・折角なので思いのたけを書いてみたい。

フニクリ・フニクラを聴くと、私の脳裏には「鬼のパンツ」ならぬ「紺のブルマ」をはいたお下げ髪の色黒少女が疾走する場面が脳裏に浮かぶ。

確か小学校3年生の頃の運動会のワンシーンで、私はその子を全然知らないし、同じ学年でもなかったかも知れないのだが、フニクリ・フニクラの音楽(歌なし)をバックに疾走するその子の走りっぷりが格好良くて、いまだにその子の顔まではっきりと覚えているのだ。

その頃はフニクリ・フニクラという題名を知らないから、鬼のパンツのバリエーションだと思っており、「おに~~~」と「に」の音で伸ばすところ、「あなたもわたしもわたしもあなたも~~~~~~」と「も」で伸ばす部分がカッコイイと思ったのだ。家に帰って興奮して親に言ったところ、「鬼のパンツ」というのは変え歌で、もとの曲があることを教わった。でもその元の曲が「フニクリ・フニクラ」であることをちゃんと認識したのはもっと年長になってからだったのだが。

さて、今回フニクリ・フニクラを歌ってみて驚いたのは、まず標準イタリア語ではなくナポリ語だったこと。小さい頃から耳覚えで「ヤンマーヤンマー、ヤンマヤンマヤー」とか口ずさんでいたのは嘘で「イャンモ イャンモ ンコッパ  イャンモ イャ」だった。嫌んもう~。

しかしもっと驚いたのはここが「行こう 行こう 火の山へ」という意味だということ。火の山って何よ・・と思ったら、ヴェスヴィオ火山のことだった。うっそ~、いかに陽気なイタリア人とて、何でポンペイを壊滅させたような山に登りたがるのだ・・と思ったら、この歌CMソングだったのだ。

1880年にヴェスヴィオ山の山頂までのケーブルカー(=フニコラーレ(Funicolare))が敷設されたが、当初は利用者が少なかったため、運営会社が宣伝曲を作ることを考え、作曲家ルイージ・デンツァに依頼して出来上がったのがこの曲だとか。世界最古のコマーシャルソングだともいわれる。フニクリ・フニクラは、このフニコラーレの愛称だったのだ。

このケーブルカー、あまりの急勾配(最大斜度は25度を超える)で怖かったみたいね。結局1944年のヴェスヴィオ山噴火で破壊されてしまったという。

さて有名なヴェスヴィオ山ってどんな山なのだろう。標高1,281mの複合成層火山だというから、標高は富士山の半分にも満たない。箱根駒ヶ岳 (1,356m)より低く、桜島(1,117m)よりは高いのね。なるほど。

ということで、フニクリ・フニクラをネタに結構勉強させてもらった気分だ。

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