さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

「永遠の0」を観てきた!

2014-02-03 23:51:12 | 映画・番組等、各種鑑賞録
この映画の評判は賛否両論あるようであるが、話題作であることには違いない。

最近、10年ぶりぐらいに大河ドラマを真面目に観る気になっている私としては、見逃せない映画であるはずなのだが、何となく一歩踏み出せずにいたところ、友人の日記に背中を押された。

「主役の岡田准一君のコンパスの使い方が、父のコンパスの使い方と同じで・・」という指摘に「あっ!」と思った。そうそう私の父も持ってた。円を描くためのコンパスじゃなくて、両脚が針になってて、地図上を歩かせて距離を測るもの。子供の頃、そのコンパスセットで腐るほど遊んだっけ。

「風立ちぬ」では計算尺にググっと来た私、「コンパス」を見逃すわけにはいかないと、「永遠の0」を見に馳せ参じたわけである。映画に使われる、本題とはあまり関係のない小物にググっと来るのもオトナになった証拠だと、勝手に思っている。

はてさて、話題になるだけのことはある。岡田准一君も非常に頑張ってるし、故 夏八木勲さんもイイ味を出しておられる。

なるべくネタばれにならないよう、書くとすると、とにかく零戦の飛行・戦闘シーンのリアル感はすごい。結構スキルが要りそうな、空母に向けて次々と着陸するシーンでつかみOK。私はこの分野、極めて勉強不足だが、空母の先の方には、発炎筒のようなものを炊いて着陸の目印にしているらしく、飛行機を引っ掛けるワイヤーのようなものも設置してあるんだね。

また零戦で飛行中に、運転席を守る風防天蓋(キャノピー)を家のガラス窓みたいに開け閉めしたり、隣の味方機と手のサインでコミュニケーションを取ったり・・・今の飛行機を基準に考えると信じられないほど何も機材がなくて、人の手の技量にかかってるんだな・・・目が悪かったり、天気が悪かったりしたらやってられんわ・・・とか思った。

そのせいだかなんだか、やたら青空のシーンが多く、今日は昨晩見たこの映画の後遺症で、どんなに外が霧がかって薄ぼんやりしていても、頭の中には青空が広がっていた。

そんな美しい青空の下に散っていった沢山の命と生き長らえた人達の思い・・・主人公は架空の人物だが、おそらくモデルになる人物はいるのだろう。気骨ある生きざまを書こうとしたのはわかる。おかげで中盤は涙腺ゆるみっぱなしだったのだが、最後の30分がいただけなかった。ちょっと作り過ぎ、語り過ぎ感が否めないな・・・っていうか、くどい。

特に気になったのが松乃だ。同性に厳しいと言われても仕方が無いかもしれないが、彼女がしゃべると私は素に戻ってしまい、涙も乾いてしまうのだ。明らかにカットした方がいいセリフがいくつかあったな。

他にも言いたいことはあるが、ここらへんにしておくかな。色々思うところがある・・・と言うこと自体がイイ映画ということなのかもしれない。

無論、総じて観て良かったと思うし、これからも色々勉強していこうと思う。
コメント (3)
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