戦争と言うのは技術を革新的に進歩させることは間違いないようだ。もちろん、断っておくが、私は戦争推進論者ではない。ウクライナのドローンである。世界で生産されたドローンはウクライナに輸入されたころには戦場ではもはや時代遅れの産物になっているというのも本当の話のようだ。例えば、戦争直後、名を成したトルコ製のドローン「バイラクタル」だが数か月もすれば、その全長6.5m、翼幅12mという大きさが災いして、ロシア軍の格好の対空攻撃の目標になってしまった。現在ではドローンはより小型化し、ジャスミング攻撃をも回避するドローンが開発されてる。さらに航続距離も当初は5~7キロであったものが22キロにまで伸びています。さて世界の最先端のドローンを作っているのはアメリカだが、その価格は高く、ウクライナが買えるものでは無い。世界で広範囲に行き渡っている中国製のドローンでも1台あたり4500ドル(約70万円)だ。ちなみに前述の、「バイラクタル」の値段は一機あたり500万ドル(約7億7900万円)です。ウクライナにとっては高価すぎます。今、ウクライナが自国で生産しているドローンは1台わずか450ドル(約7万円)なのです。中国製の10分の1です。だから、部品も世界各国から安い部品を購入する。さらに手に入らない部品は、3Dプリンターで自作しているそうです。世界には自立推進型のドローンを制作しているメーカーは数十社しかないのですが、その半数がウクライナにあるとのことです。(くちなし亭、2024.05.13)
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