世界的な株価の暴落が起こっている。理由はもっぱら、ウクライナへのロシア軍の進攻懸念である。ロシア軍の進攻が始まれば、当然、ロシアとドイツをつなぐ天然ガスのパイプラインは遮断される。経済制裁も起こる。原油や天然ガスの資源国のロシアが需要国である西ヨーロッパ各国から、経済封鎖を受ければ、資源の高騰が始まる。世界恐慌の足音が高くなる。それでなくても、中国経済の不況音が聞こえている中でのことである。誰もが身構えている最中のことで、不安である。さて、世界の株価が、NYダウ、英FT100、仏CAC40、独DAX30、もちろん日経平均も、さらに言えば、上海総合指数までも、どこも大暴落している中で、香港のハンセン指数は影響を受けていない。自由香港の時代には、このような世界的な流れを真っ先に、しかも敏感に、感じて、素早い動きを見せていて、世界の指標にもなっていたのだが、まったく、今回は自己中心的な動きである。つまり、香港の株式市場はすでに、ブラジルやインドのようなローカル市場になり下がってしまったのだろう。株式式市場に世界の金が流れ込むためには、そこには、自由がなければならないのである。(くちなし亭、2022.01.26)
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