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軍事同盟は緩やかな連邦制のようなものだ。

2019-11-29 10:59:33 | FP
ドイツのメルケル氏はこう言っている。「冷戦時代以上に今日においてNATOを維持することはわれわれ自身の利益にかなっている。欧州は今のところ、独力で自衛することができない。欧州はNATOに依存している。だからこそNATOのために動き、より大きな責任を担うことが欧州にとって正しい道だ」と述べている。私は軍事同盟というのはより緩やかな連邦制のようなものだと思っている。主権は認められているのだが、そこには制約もあり、責任もある。それは一定の地域内では片務的ではなく、相互的である。日本や韓国はアメリカと軍事同盟を結んでいる。今回のGSOMIA問題で、韓国政府に対して、アメリカが破棄の中止を強く求めたのは、米韓同盟では、韓国はただ単に、韓国国内だけではなく、グアムを含めた西太平洋のアメリカの防衛にも責任を持たなければならないということだ。GSOMIAの破棄はその根本的な精神に反する行為だとアメリカは主張しているのである。もちろん、条約文に明記されていないから、軍隊を派遣するとかという意味ではない。だが、青森で大災害が起こったら、近隣の県は支援をするのだ。日米同盟のために日本はアメリカの属国のようだという人もいるが、この西太平洋の地域ではアメリカもまた、日本の制約を受けているし、日本もまた軍事同盟の制約を受けているのである。ただ、航空管制の大きな制約は制約が大きすぎると改善を求めるのは、同盟を維持するうえでも重要なことである。沖縄の軍事基地の問題も同じである。(くちなし亭、11月29日)

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