中国共産党の第18期中央委員会第7回総会(7中全会)が14日、閉幕した。習近平主席の権威が高まったとされる。私はこの5年間の習近平政権の政策が、鄧小平、江沢民、胡錦濤と続いた共産党政権の政策から大きく変わってきていると感じられる。少なくとも、鄧小平、江沢民、胡錦濤政権では、経済の資本主義化が最大もメインテーマであった。開放改革路線が、この主席時代に確立したのである。だが、習近平政権に代わって、すべてが資本主義的でなくなった。資本主義とは、基本的に個々の人の意思が優先される。また、平和主義が土台だから、辺境の地の土地争いなのはしない。しかし、どうだろうか、韓国でのTHAAD配備に対する韓国企業への締め付けや旅行者の制限など、どうも資本主義経済の国とも思われない。もちろん、中国は社会主義、共産党一党支配の看板を下ろしたわけではない。だが、その色彩が色濃く出始めているように感じられるのである。大富豪の拘束、インドとの領土争いなど、何かおかしいと思われる事件が中国で多発している。その背景には、不動産バブルの破たんなど、経済の行き詰まりもあるのかもしれないが、習近平と言う個人の性格も大きく影響をしているように見えるのである。(2017.10.15)
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