地球は花々で満ち溢れているのだが、なぜ、こんな素晴らしいプレゼントを自然は私たちに与えてくれたのだろうと思うことがある。夏の高山に登れば、そこは一面のお花畑なのである。さて、それを解き明かすような実験結果がある。イチゴの実はハチなどの昆虫を介して、受粉する場合と風に運ばれて受粉するケースがある。だが、不思議なことに、ハチが花々を回って受粉し、実をつけたイチゴは、風に運ばれて実をつけたイチゴの実よりも、色も赤味が濃く、重さも11%ほど多く、甘みも強いものだったのである。これによって分かることは、植物は花によって、呼び集めた虫たちの助力を得たほうが、実の鮮度を長持ちさせ、子孫を増やすチャンスが増えることになる。これは結果において、植物だけに有益なのではない。虫にとっても良いことだし、何よりも、人間にとって、素晴らしいことなのである。
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