家内がPCR検査を受けた。風邪の症状で、街のお医者さんに行ったら、PCR検査を受けろという指示を受けた。家内は熱もないし、コロナではないと主張したが、医者は無症状者も多いのだと突っぱねる。仕方なく、区の保健所に連絡したが、つながらない。つながらないとなると不安になる。つながらない場合の連絡先として指定されている都の連絡先に電話をした。それでも家内の頭の中では、熱もないし、様子を見てくださいくらいで、拒絶されるだろうと思っていたのだが、相手は家内の年齢を聞いて、あっさりと承認した。家内はこの10月で70歳になったのだ。(注)ただし、家内が70歳になったことは絶対の秘密である。検査を受けたのは11月21日の土曜日である。月曜日が祝日なので、検査をした病院の担当者は火曜日に検体を持ち込むと言う。だから、私たち家族はドキドキしながら週末を過ごし、たぶん、連絡は火曜日か、遅くとも水曜日にはくるだろうと思って待ち構えていた。病院でもらった注意書きは恐ろしい。コロナ患者を想定し、被疑者は家族と隔離せよなどの脅しの文句が並ぶ。火曜日が過ぎ、水曜日になっても連絡が来ない。不安が高まる。こちらから連絡するも、まだだという。そして、今、木曜日になって、連絡が来た。陰性だった。万歳!高齢者夫婦が抱き合った。(くちなし亭、2020.11.26)
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