私は大学生のころ、アイスホッケー部に所属していたので、冬になれば、信州の松原湖に冬合宿をしていた。東京周辺の多くの学校が合宿していたので、湖面のあちこちに簡易リンクが造られていたものだ。松原湖は冬に凍結するのだ。それも人が何人も乗っても割れないほどに頑丈な氷が出来上がるのだ。しかし、最近はどうだろう。凍っているのだろうか。秋田県の八郎潟も冬は凍る。そこで多くの人がワカサギ釣りを楽しむ。しかし、ここ数年、凍らない年が増えているそうだ。それに伴って、本来なら、冬場を南の地で過ごす渡り鳥たちが、冬場も八郎潟で過ごすようになっているそうだ。氷は鳥たちに餌をとることを阻む。だから凍った湖では鳥たちは餌にこまるのだ。だから、凍らない湖を求めて鳥たちは南下していたのだ。そう言えば日本の夏鳥の一つ、燕も冬でもみられるようになったという。燕は空中を飛ぶ昆虫をとらえる。冬には当然昆虫は少ない。餌を求めて、南へと渡っていたのだ。だが、温かくなり冬でも虫が活動するようになると、無理をして、危険な長旅をする必要が無くなったのである。(くちなし亭、2023.03.04)
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