世界的な金融危機を招いた2008年9月の米金融大手リーマン・ブラザーズ破綻から15日で15年になる。この日、ラジオ出演していた私はこの事件が世界的に経済危機に波及すると話したのだが、司会者はきょとんとした顔つきで、対岸の火事でしょうと言った雰囲気であったことを思い出す。このリーマンショックからアイスランドの主要三大銀行の破たんや東欧諸国の経済危機に広がっていったのであった。東欧諸国の経済危機の本質は比較的に安い労働力を求めて、西欧諸国の投資資金が流れ込み、それが突然の経済危機の到来で、資金回収が始まり、東欧諸国には失業者であふれたのである。さて、この状況、今の中国に当てはまらないだろうか。中国へはこれまで、安い労働力を求めて、世界の企業が進出し、投資資金が流入していた。しかし、コロナ禍を経て、資金が急激に流出している。海外企業の撤退も相次いでいる。街には失業者であふれている。まさに、リーマンショックの再来である。(くちなし亭、2023.09.15)
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