茨城県や千葉県にはミナミジサイチョウが生息しているらしい。この鳥は南アフリカの“サバンナ”に生息する、肉食で、羽ばたくと2メートル近くになるという大型の鳥だ。ヘビやカエルなどを食べているところを目撃されている。顔は真っ赤で、マントヒヒの鳥バンである。つまり、悪魔の化身のような風貌なのである。まさか、アフリカから海を渡って飛んできたとは思われないので、動物園や個人が飼育していた鳥が逃げたと思われる。もちろん、動物園から逃げ出したのなら、逃げ出された動物園の方も大騒ぎするだろうから、たぶん、個人で、飼育していたものが誤って逃げ出したのだろう。最近、逃げ出して大騒ぎになったアミニシキヘビと言い、1億2千万人の日本人の中には、不思議なほどに貴重な動物を飼っている人がいることが分かった。このミナミジサイチョウも絶滅危惧種である。日本でなら、どんな大金持ちのお宅でも、それほど広い家ではない。貴重な動物たちにとって、日本のお宅は住みにくい。(くちなし亭、2021.06.03)
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