今日、うちの家内が出かける。目的は私の姉の介護認定に立ち会うためであるが、事前に、持っていく書類などの確認のために、相手側と電話で話した。それで私は妻に「大丈夫か。」と念を押した。妻は「大丈夫。」と返した。通常の社会生活、会社生活でも、たぶん、この程度のものだろう。私は本当に、妻が相手側に電話をしたかどうかなど、確かめはしない。だが、最近、信じられない事件が起きる。JTBの男性社員が岐阜県立東濃高校の遠足で使う大型バスの手配ミスを隠すため、生徒を装って自殺を示唆した手紙を書き、延期を画策するという事件が起こったのである。結局、東濃高は遠足決行を決めたのだが、バスは来ず延期したものである。このJTBの男性社員は30歳である。分別もある成人男性である。問題はJTBの社内チェック体制の甘さを指摘されているのだが、支店長はこの男性に、バスの手配はできているかくらいの質問はしたはずである。この男性が本当にバスの手配をしたかどうか疑って、バス会社に確認の電話などしないはずだ。この男性は何を恐れて、こんな犯罪を犯したのだろう。支店長から叱咤されることが恐ろしかったのだろうか。自分はミスを犯さない人間であるとしたかったのだろうか。いづれにしても、ミスを犯した後の対応のできない人間が最近多く出始めていることに唖然とさせられるのである。