国家の約束履行能力の欠如が経済不安を引き起こす。

コミットメント能力＝約束履行能力の欠如が直近の世界経済の不安定要因となっているようである。ギリシャ国債の返済処理も、当初のギリシャ政府が約束した水準でのものではなかった。専門家たちの指摘するのは政治である。民主主義は選挙によって選ばれた人たちによって、当然、政策は変わる。選挙の結果次第で、前の約束は反故にされる。それを当たり前のように思っているので、政治家は長期的な政策に責任を負わなくて良い。日本の政治ならば、マニュフエストでも、公約でも、アジェンダでも、リーマンショックや東日本大震災などが起これば、約束は守れない言い訳で済ますことが出来る。でも、民間企業であれば、約束が守られないことは契約違反である。どうしても履行できない場合には、どのような理由があろうが、倒産にまでいたる。国家には倒産がないので、このような不安要因を引き起こすことになるのである。

Y-FP Office Japan