市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

市原市にとって「ふるさと納税」は損?得?

2020-09-25 | 財政
決算の審議が続いています。

今日は財政の分野から、お馴染みの「ふるさと納税」について。
自分が居住していない自治体に寄付すると、その金額のうち2,000円を超える分の税金が控除(還付)され、おまけに地域の名産品などがもらえるという、とっても魅力的な制度ですよね。

でも冷静に考えると、本来は自分が住む自治体に払うはずだった税金をよその自治体に回すという事ですから、
その分自分たちの自治体の収入(歳入)が減って、結果的に市民サービスが低下する・・・なんてことも起こり得るわけです。

で、市原市は昨年度どうだったのかというと、
ふるさと納税で、市外から3億3000万円寄付が集まりました。そのうち、返礼品などの経費に1億4000万円使いました。差し引き1億9000万円プラスです。
逆に、市原市民がよその自治体に寄付した額は5億6000万円。それにより、市原市に入るはずだった税金が2億6000万円減ってしまいました。
従って、ふるさと納税によって、市原市は差し引き7000万円損してしまった・・・という結果に。
この制度は、現段階では市原市にとって損?という事になりますね。

もちろん市も手をこまねいているわけではないのですよ。
数ある返礼品で特に人気なのは「ゴルフのプレー券」や「ライオンの洗剤詰め合わせ」だそうです。

昨年は、台風や豪雨による市原市の被害の様子が、マスコミでも大きく取り上げられました。
そんな市原市を応援してくださるための寄付も多かったそうです。本当に有難いことです。

寄付金は、使い道を指定することもできます。
「この街が好きだから」「この取り組みを応援したいから」
そんな寄付の文化が、もっと広まると良いですね!


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