市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

地域福祉の中核を担う

2011-10-05 | お知らせ
三男坊が突然、

「お母ちゃんは小沢家に咲く一輪の花だ」 と妙なことを言うので、
「なんでそんなことを言う??」 と尋ねると、
「お母ちゃんからの信頼を勝ち取るため」 とさらに妙な答えが返ってきました。

個性的な息子ばかりで毎日飽きません・・・


*****


今日は事務所からすぐ近くにある「千葉県中核地域生活支援センター いちはら福祉ネット」へ、
お話を伺いに行きました。
市民ネットの福祉部会のメンバーも一緒です。



中核地域生活支援センターとは、
堂本暁子前千葉県知事のもと、
千葉県地域福祉支援計画に基づいて平成16年に始まった、千葉県独自の総合相談事業です。

「子ども、障害者、高齢者等『誰もがありのままにその人らしく、
地域で暮らすことができる』地域社会の実現」
(千葉県地域福祉支援計画より)


この理念(まさに市民ネットの理念そのものといった言葉ですが)を掲げ、

24時間、365日体制
・対象者は横断的(高齢者、障がい者、児童などの分野を限定せず)に
アウトリーチ(こちらから対象者のもとへ出向く)を中心に
ワンストップ(たらい回しにしない)で

という手法で支援を行っています。

相談に応じて終わり・・・でなく、
時には直接的な生活支援も行い、
暴力や金銭搾取など、理不尽な権利侵害からの擁護活動など
必要に応じて警察や弁護士など他機関と連携しながら、問題解決の軌道に乗せていきます。

そして、ここが大事なのですが、
個別の問題を請け負うなかで見えてくる地域全体の課題を、
他の関係機関にフィードバックさせていくという、地域の総合コーディネートの役割も担っています。

最近の傾向としては、
外国籍の両親で障がい児がいる家庭や
高齢者の親と引きこもりの家庭、
虐待が疑われるひとり親家庭など、
個人だけの問題ではなく、家族全体に係る複合的かつ複雑な問題が多いというお話でした。

特に、最近目立って増加しているのが引きこもり。
圧倒的に受け皿が乏しく、今後の大きな課題だそうです。

私はやはりアウトリーチを中心に事業展開しているという点が何よりも素晴らしいと思いました。
本人に来てもらって事務所で話を聞くだけでは捉えられなかった問題の本質が、
訪問することで初めて見えてくるということは多いでしょう。

いちはら福祉ネットは、説明して下さった所長の大戸さん含め4人のスタッフがフル回転で対応しています。
しかし、県からの委託費は全部で2000万円。昨年度には500万円も削減されてしまいました。
この事業に関しては完全に持ち出しだそうです。

他都道府県に先駆けて行われた画期的なこの事業、
今や市原市の福祉施策の陰に日向にと、まさに中核を担っています。
先細りにしないよう、しっかりとした自治体の支えが求められます。

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