昨夜から今朝にかけて、市原特別支援学校で行われた福祉避難所宿泊訓練。
「福祉避難所」とは、大災害時に一般の避難所では生活が困難な高齢者や障害者などのために、特別に配慮された避難所のことです。
知的障害児の場合、災害発生直後は近くの避難所に身を寄せても、避難生活が長くなるにつれて、例えば奇声を発したりパニックを起こしたりなどで周りとのトラブルも起きやすく、本人や家族のストレスは相当なものになります。そんな時に福祉避難所があれば、互いの事情がよくわかるだけに、お互い様の精神で余計な気兼ねをせずに済みます。
私も議会で障害児のための福祉避難所の指定を急ぐよう訴えてきたのですが、このほど市原特別支援学校が指定されることになってホッとしているところです。
でも、何しろ全国で福祉避難所の指定を受けている特別支援学校はまだ0.9%足らずなのだそうで、実際に災害時に知的障害児が学校に集まってきたらいったいどうなるのかは、全く未知の世界です。そこで、とにかく一度学校に泊まってみようじゃないかと、PTAやおやじの会の協力を得て、この日を迎えたわけです。
千葉県下の特別支援学校では初、全国でも珍しい試みです。普通の学校でもなかなか行わないイベントを決意された校長先生には、本当に頭が下がる思いです。
この日、午後6時に学校の体育館に集まった家族は約10組。先生方(緑色のゼッケン着用)も十数名参加されました。
早速夕食です。鍋に入っているのは、市から頂いた非常食の濃縮シチューに水を加えて温めたものです。
床に座って「いただきます」
これがこの日のメニュー。
右側の3品(水・シチュー・ビスケット)は、市から頂いたいわゆる「ファミリーセット」と呼ぶものだそうです。
それだけでは足りないだろうと、左のアンパン・魚肉ソーセージ・バナナは学校が追加で用意しました。久しぶりにかぶりついたソーセージ、とっても美味しかった!(笑)
「ファミリーセット」は、シチューはなかなか美味しかったのですが、ビスケットは硬くてボソボソしていました。これはそのままではお年寄りなどは無理でしょう(*_*)。
食事が終わったら、皆で楽しく段ボールのパーテーションづくりです。
この仕切りが、避難所生活ではとても大切なんだと実感しました。プライバシーが守られる安心感。これがあるのとないのとでは大違いです。
でも、こうして仕切ると場所を思いのほか取ってしまって、体育館に寝ることができるのはせいぜい三十数組という事がわかりました。
それ以上の家族が来たらどうするのか、検討する必要があります。
先生から簡易トイレの話を聞く子供たち。
ランタンを用意。「そうか、乾電池が大量に必要だね」
体験してみて初めて気づくことがたくさんあります。
消灯時間までの間、ランタン持って夜の学校を探検しよう!
子どもたちは大喜び♪
そして大きなトラブルもなく、無事迎えた翌朝。私が家から駆けつけた時にはもう朝食が終わっていました(^_^;)。
メニューはおやじの会の皆さんが炊いたご飯にレトルトカレー。
かまどを作ってのご飯炊きも、上手くできるかやってみないと分かりません。
この日はとても美味しく炊けました。
余ったご飯でおにぎりを握りました。
「そうか、ごま塩やふりかけがあれば良かったね~」
体育館で先生と縄跳びをする子どもたち。
ゲームもテレビもなく、いつもと全く違った環境で、子どもたちが不安にならないように、飽きないようにと、先生方が随所で一生懸命工夫して下さっていました。もちろん実際にはこうはいかないと思いますが、デリケートな障害児たちが(親も)体育館に泊まるという体験が大事なのです。
実際に体験してみなければわからなかった気づきも本当にたくさんありました。
心配していた消灯後も、多少落ち着かずに12時ごろまでうろうろしていた子どももいたようですが、大声を出したりなど騒がしい事は全くなかったようで、校長先生も安堵されていました。
「校長先生、また来年以降も続けますよね?」と尋ねると、「う~ん」なんて唸って苦笑いしていましたが(笑)。
初めてですし、やはり大変だったと思います。
先生方、保護者の皆さん、本当にお疲れ様でした!(^_^)/
「福祉避難所」とは、大災害時に一般の避難所では生活が困難な高齢者や障害者などのために、特別に配慮された避難所のことです。
知的障害児の場合、災害発生直後は近くの避難所に身を寄せても、避難生活が長くなるにつれて、例えば奇声を発したりパニックを起こしたりなどで周りとのトラブルも起きやすく、本人や家族のストレスは相当なものになります。そんな時に福祉避難所があれば、互いの事情がよくわかるだけに、お互い様の精神で余計な気兼ねをせずに済みます。
私も議会で障害児のための福祉避難所の指定を急ぐよう訴えてきたのですが、このほど市原特別支援学校が指定されることになってホッとしているところです。
でも、何しろ全国で福祉避難所の指定を受けている特別支援学校はまだ0.9%足らずなのだそうで、実際に災害時に知的障害児が学校に集まってきたらいったいどうなるのかは、全く未知の世界です。そこで、とにかく一度学校に泊まってみようじゃないかと、PTAやおやじの会の協力を得て、この日を迎えたわけです。
千葉県下の特別支援学校では初、全国でも珍しい試みです。普通の学校でもなかなか行わないイベントを決意された校長先生には、本当に頭が下がる思いです。
この日、午後6時に学校の体育館に集まった家族は約10組。先生方(緑色のゼッケン着用)も十数名参加されました。
早速夕食です。鍋に入っているのは、市から頂いた非常食の濃縮シチューに水を加えて温めたものです。
床に座って「いただきます」
これがこの日のメニュー。
右側の3品(水・シチュー・ビスケット)は、市から頂いたいわゆる「ファミリーセット」と呼ぶものだそうです。
それだけでは足りないだろうと、左のアンパン・魚肉ソーセージ・バナナは学校が追加で用意しました。久しぶりにかぶりついたソーセージ、とっても美味しかった!(笑)
「ファミリーセット」は、シチューはなかなか美味しかったのですが、ビスケットは硬くてボソボソしていました。これはそのままではお年寄りなどは無理でしょう(*_*)。
食事が終わったら、皆で楽しく段ボールのパーテーションづくりです。
この仕切りが、避難所生活ではとても大切なんだと実感しました。プライバシーが守られる安心感。これがあるのとないのとでは大違いです。
でも、こうして仕切ると場所を思いのほか取ってしまって、体育館に寝ることができるのはせいぜい三十数組という事がわかりました。
それ以上の家族が来たらどうするのか、検討する必要があります。
先生から簡易トイレの話を聞く子供たち。
ランタンを用意。「そうか、乾電池が大量に必要だね」
体験してみて初めて気づくことがたくさんあります。
消灯時間までの間、ランタン持って夜の学校を探検しよう!
子どもたちは大喜び♪
そして大きなトラブルもなく、無事迎えた翌朝。私が家から駆けつけた時にはもう朝食が終わっていました(^_^;)。
メニューはおやじの会の皆さんが炊いたご飯にレトルトカレー。
かまどを作ってのご飯炊きも、上手くできるかやってみないと分かりません。
この日はとても美味しく炊けました。
余ったご飯でおにぎりを握りました。
「そうか、ごま塩やふりかけがあれば良かったね~」
体育館で先生と縄跳びをする子どもたち。
ゲームもテレビもなく、いつもと全く違った環境で、子どもたちが不安にならないように、飽きないようにと、先生方が随所で一生懸命工夫して下さっていました。もちろん実際にはこうはいかないと思いますが、デリケートな障害児たちが(親も)体育館に泊まるという体験が大事なのです。
実際に体験してみなければわからなかった気づきも本当にたくさんありました。
心配していた消灯後も、多少落ち着かずに12時ごろまでうろうろしていた子どももいたようですが、大声を出したりなど騒がしい事は全くなかったようで、校長先生も安堵されていました。
「校長先生、また来年以降も続けますよね?」と尋ねると、「う~ん」なんて唸って苦笑いしていましたが(笑)。
初めてですし、やはり大変だったと思います。
先生方、保護者の皆さん、本当にお疲れ様でした!(^_^)/