市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

がけっぷちの国民健康保険

2012-04-14 | 健康・医療
このところ、毎日お天気がくるくる変わりますね。
今日はまた昨日とは打って変わって冷たい雨の日でした。

午前中は、村田川の八幡流域周辺を整備しているボランティア団体「四季の道」の、月に一度の活動日でした。
あいにくの雨だったので、本格的な作業は中止。
しとしとと雨がそぼ降る中を、合羽を着て皆で軽くゴミ拾いをしながら川べりを歩き、今後の作業の方向性を確認しました。

川の土手はちょうど菜の花が真っ盛りで、黄色いじゅうたんが敷き詰められているようでした。
これも、四季の道のメンバーが種をまいて育てたものです。


さて、
お昼過ぎからは、三男の中学校の授業参観・懇談会・PTA総会があったのですが、
授業を10分だけ見て学校を後にし、急いで市民ネットワーク千葉県の事務所へ。

どうしても、この学習会の話を聞きたかったのです。
「がけっぷちの国民健康保険 広域化で問題は解決するか?」
講師は、三重短期大学生活科学科助教授の長友薫輝さんです。



現在、国保の対応は各市町村に任されているのですが、政府はこれを都道府県単位に広域化しようとしています。

国保は、そもそも他の公的な医療保険(企業の組合健保や協会けんぽ、公務員の共済組合など)に加入する以外の、すべての人が加入するものです。
昭和50年の国保加入者の内訳をみると、
農水業 21.6%、 自営業 29・5%、 被用者(非正規雇用会社員など)29.0%、 無職 7.8% でした。
ところが、平成19年には
農水業 3.9%、 自営業 14.3%、 被用者 23.6%、 無職 55.4% となっています。

働いている人、特に農水業がぐぐっと減って、その代りに半数以上が無職で占められているのです。
その結果、国保加入者の平均所得は約150万円と、非常に低い水準です。
低所得者に対して所得の25%を超えるような国保料は、そもそも払えるような金額ではありません。

従って滞納者が増え、おまけに国からの補助もどんどん減らされ、どの自治体も台所は火の車です。

しかし、だからと言って広域化したところで、問題の根っこは変わらないわけですから、ただ課題を先送りするだけのことです。

これを解決するためには、まず国の補助を増やすこと、そして国保と他の公的医療保険を一本化して、負担を公平にすることしかないと長友さんは述べておられました。

さて、わが市原市の国保の財政状況は?加入者の状況は?対策は?
調べなければならない項目がたくさん浮かんできました。

三男の授業参観、
もっと見たかったのは山々でしたが、やはりこちらに参加して良かったと自分に言い聞かせています。

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