市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

デキちゃった婚

2012-04-30 | 労働
今日は5月1日、労働者の日・メーデーです。
市原地区でも、五井駅東の総合公園イベント広場で10時から集会が行われました。



今年は例年より若い方が多いように感じました。
若者が労働者としての自分の権利に敏感になり、組合に参加するのは頼もしいことではありますが、昨今の若者の労働環境の厳しさを反映しているようでもあり、少し複雑な心境になりました。
会場には、JAL不当解雇撤回裁判原告団と首都圏建設アスベスト訴訟統一原告団の方々も参集されました。
それぞれの訴えには非常に胸打たれました。

閉会後は皆でパレードです。


「オザワさんは、一番前で横断幕持ちなよ」
と言われ、喜んで先頭に立たせていただいたまでは良かったのですが、
出発直後、これまで怪しかった空模様が急速に崩れ出し、全身びしょ濡れに・・・。
でもまあ、これもいい経験でした(^^)


午後は議会改革プロジェクトチームの会議を経て、事務所へ。
事務所入り口のギャラリーでは、ちょうど作品の衣替えをしていました。
今月の展示は、海保にある「夢陶房」の吉川ご夫妻の作品です。



コチラ、ご覧ください!
市長賞、県労連会長賞という素晴らしい受賞歴がある作品の写真です。



名付けて、『出来ちゃった根(できちゃったこん)』。
この写真を使った年賀状で、年賀状普及協議会より年賀状大使にも任命されたそうです。

大根は自然にこのような形になったのだそうですが、吉川さんのネーミングの妙にはしばらく笑いが止まりませんでした。
5月いっぱい展示しておりますので、皆さまもぜひお立ち寄りくださいね(^^)/

松本視察・最終日

2012-04-30 | 都市・交通
松本市視察の最終日は、再び市役所を訪れての聞き取り。

政策部にて、交通政策に関する取り組みを伺いました。

松本市は2005年に4村、2010年に1町と合併しましたが、「旧村町地域の交通空白地帯の解消を」との市長の想いから、国の事業を利用して平成21年からコミュニティーバスの実証運行が行われ、今年度から本格運行が始まっています。

「交通空白地帯」とは、民間の路線バスなどの公共交通が行き届かず、住民の足の便が不便な地域のことをいいます。
コミュニティーバスは、民間に代わって自治体が提供する公共交通手段のことを指します。
市原市でも現在、青葉台地区の「あおばす」、南総西地区の「コスモス南総」の2系統が運行されていますね。いずれも運営は地元の運営協議会が担い、事業は小湊鉄道に委託されています。

一方松本市では、運行事業は民間のタクシー会社が請け負っています。
これは、市が所有する7台のうちの一台。いわゆるバスではなく、10人乗りの大型タクシーです。


松本市のキャラクターのアルプちゃんと、松本山雅FCのサッカーのイメージを組み合わせたラッピングがカワイイですね。

一応バス停はあるのですが、小回りが利くので乗客の希望で降車地点の変更は可能です。なるべく家の近くで降ろしてもらう、なんてこともできます。
また、地域によってはデマンドバスの仕組みを採用しています。これは、電話で希望の便と乗降場所を予約するものです。乗り合いタクシーのようなものですね。

本格運行に至るまで、タクシー会社や地元住民の理解を得るためには大変な苦労がありました。
特に地元との協議は150回を超え、担当職員はずいぶんとお叱りを受けてきたのだそうです。
タクシー会社も、はじめは1社ほどしか手を挙げませんでした。
しかし、本格運行となった今ではタクシー業界も新規事業として前向きにとらえ始めていて、現在は7社が参入しています。
ポイントカードの導入など市のさまざまな工夫も実を結び、乗車率も徐々にUPし、住民の生活にもすっかり溶け込んでいるようです。


その他松本市では、環境に配慮し、渋滞緩和や公共交通利用の促進を図るためのさまざまな取り組みを行っています。

そのうちのひとつ、「次世代交通政策」は、ヨーロッパの先進都市をお手本に、車優先の社会構造から転換して歩行者や自転車・公共交通の利用を促す空間整備を行うことを理念としています。
主に駅や松本城を中心とする松本市街地において、例えば、駐車場をなるべく郊外に設けたり、自動車の制限速度を30キロ以下とするエリア(ゾーン30)の導入などで、自動車よりも歩行者の多いまちを目指します。

「それじゃあ車で行くのに不便になっちゃう」と言われそうですね。
車優先の社会は確かに私たちに利便性をもたらしましたが、環境破壊・交通渋滞や騒音・中心市街地の衰退・運動不足による健康被害など、弊害も顕在化してきています。車に依存しきった私たちの生活スタイルから脱却することが、これからの社会には必要なのです。

実際、これらの課題の解決に向けて松本市職員自らが取り組んでいるのが「エコ通勤」。
職場から5キロ以内に居住する者は原則的にマイカー禁止・・・などの細かい規定によって、全職員のうちの50%がマイカー以外の交通手段で通勤しているそうです。エコ通勤導入にあたってはバス会社との協議も行い、増便や上限運賃の導入なども行いました。エコ通勤の取り組みだけで、まちの人の流れもずいぶんと変わったのだそうです。
市職員一丸となった新たな都市空間への脱皮のための試み、素晴らしいですね。


今回の視察では、何人もの松本市職員の皆さんとお話しする機会を持ちましたが、どの方も環境に対する一貫した共通理念を持っていらっしゃることには非常に感銘を受けました。
原発事故が起こった直後に職員全員を集め、放射能の危険性について訓示した菅谷松本市長のマインドが、しっかりと根付いているようです。
市長はもともと外科医でしたから、健康・福祉分野での市の取り組みも、今後機会があれば伺ってみたいと思っています。


松本方面の視察は、たいへん充実していて学ぶところも多く、大満足でした。
これらの成果を市原市の地域性に置き換え、今後の提言に活かしていきたいと思っています。
お世話になった皆さま、本当に有難うございました。

写真は、松本市政策部交通政策課にて。私が手にしているのは、コミュニティーバスのキーホルダーです(^^)



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