市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

「子どもへのまなざし」

2011-10-25 | 子ども
「完 子どもへのまなざし」 児童精神科医 佐々木正美 著
今年ついに刊行されたと知り、すぐに買いました。

横浜市の小児療育相談センター所長として、
発達障害を持つ子供やその家族を20年間サポートし続けてきた佐々木先生。

13年前に出版された「子どもへのまなざし」と、10年前に出版された「続 子どもへのまなざし」は、
まさに子育てのバイブルとして、多くのお母さんに安心と勇気を与えてきました。

本著は、前二冊の著書の集大成です。
佐々木先生のやさしく語りかけるような文に、
絵本「ぐりとぐら」の山脇百合子さんの挿絵が本当によくマッチしています。

単に精神論で語られているのではなく、
長年にわたるご自身の体験と研究結果に裏打ちされた言葉には、重みがあります。


「親が、自分の子どもの障害を受け入れないということは、
じつは、その子を受け入れていないのと同じことなのです。
その障害は、その子と切っても切り離すことのできない特性ですから、それを受け入れないというのは、
結局、親がいろいろな対応を一生懸命しても、
その対応の多くは、子どもを拒否していることになるのです。
親から受け入れてもらえないことが、
子どもにとってどれだけ不幸なことか、悲惨なことか、考えていただきたいと思います。」
(本文より)


また、
アイデンティティーの概念をを提唱した心理学者のエリク・H・エリクソン
自閉症研究の基礎を築いた精神科医、レオ・カナーなどの
著名な学者が残した言葉が数多く引用されているのですが、こちらもさすがに心に響くものばかりです。

「人間は自分の幸福を追求し続けるだけでは、けっして幸福になれない。
本当に幸福そうに見える人をよく観察するといい。
その人は必ず、だれかほかの人たちを幸福にしながら生きている」
(レオ・カナー)



一冊の本との出会いが、ときに人の運命を変える・・・というのはちょっと大げさですが、
私にとっての13年前の「子どもへのまなざし」との出会いは、それに近かったのかもしれません。

子育て中のお母さんだけでなく、
お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、
園や学校の先生や保育士さん・・・
子どもにかかわっている全ての方に、ぜひお勧めします。

皆さんの応援が励みになっています


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