「完 子どもへのまなざし」 児童精神科医 佐々木正美 著
今年ついに刊行されたと知り、すぐに買いました。
横浜市の小児療育相談センター所長として、
発達障害を持つ子供やその家族を20年間サポートし続けてきた佐々木先生。
13年前に出版された「子どもへのまなざし」と、10年前に出版された「続 子どもへのまなざし」は、
まさに子育てのバイブルとして、多くのお母さんに安心と勇気を与えてきました。
本著は、前二冊の著書の集大成です。
佐々木先生のやさしく語りかけるような文に、
絵本「ぐりとぐら」の山脇百合子さんの挿絵が本当によくマッチしています。
単に精神論で語られているのではなく、
長年にわたるご自身の体験と研究結果に裏打ちされた言葉には、重みがあります。
「親が、自分の子どもの障害を受け入れないということは、
じつは、その子を受け入れていないのと同じことなのです。
その障害は、その子と切っても切り離すことのできない特性ですから、それを受け入れないというのは、
結局、親がいろいろな対応を一生懸命しても、
その対応の多くは、子どもを拒否していることになるのです。
親から受け入れてもらえないことが、
子どもにとってどれだけ不幸なことか、悲惨なことか、考えていただきたいと思います。」
(本文より)
また、
アイデンティティーの概念をを提唱した心理学者のエリク・H・エリクソン、
自閉症研究の基礎を築いた精神科医、レオ・カナーなどの
著名な学者が残した言葉が数多く引用されているのですが、こちらもさすがに心に響くものばかりです。
「人間は自分の幸福を追求し続けるだけでは、けっして幸福になれない。
本当に幸福そうに見える人をよく観察するといい。
その人は必ず、だれかほかの人たちを幸福にしながら生きている」
(レオ・カナー)
一冊の本との出会いが、ときに人の運命を変える・・・というのはちょっと大げさですが、
私にとっての13年前の「子どもへのまなざし」との出会いは、それに近かったのかもしれません。
子育て中のお母さんだけでなく、
お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、
園や学校の先生や保育士さん・・・
子どもにかかわっている全ての方に、ぜひお勧めします。
今年ついに刊行されたと知り、すぐに買いました。
横浜市の小児療育相談センター所長として、
発達障害を持つ子供やその家族を20年間サポートし続けてきた佐々木先生。
13年前に出版された「子どもへのまなざし」と、10年前に出版された「続 子どもへのまなざし」は、
まさに子育てのバイブルとして、多くのお母さんに安心と勇気を与えてきました。
本著は、前二冊の著書の集大成です。
佐々木先生のやさしく語りかけるような文に、
絵本「ぐりとぐら」の山脇百合子さんの挿絵が本当によくマッチしています。
単に精神論で語られているのではなく、
長年にわたるご自身の体験と研究結果に裏打ちされた言葉には、重みがあります。
「親が、自分の子どもの障害を受け入れないということは、
じつは、その子を受け入れていないのと同じことなのです。
その障害は、その子と切っても切り離すことのできない特性ですから、それを受け入れないというのは、
結局、親がいろいろな対応を一生懸命しても、
その対応の多くは、子どもを拒否していることになるのです。
親から受け入れてもらえないことが、
子どもにとってどれだけ不幸なことか、悲惨なことか、考えていただきたいと思います。」
(本文より)
また、
アイデンティティーの概念をを提唱した心理学者のエリク・H・エリクソン、
自閉症研究の基礎を築いた精神科医、レオ・カナーなどの
著名な学者が残した言葉が数多く引用されているのですが、こちらもさすがに心に響くものばかりです。
「人間は自分の幸福を追求し続けるだけでは、けっして幸福になれない。
本当に幸福そうに見える人をよく観察するといい。
その人は必ず、だれかほかの人たちを幸福にしながら生きている」
(レオ・カナー)
一冊の本との出会いが、ときに人の運命を変える・・・というのはちょっと大げさですが、
私にとっての13年前の「子どもへのまなざし」との出会いは、それに近かったのかもしれません。
子育て中のお母さんだけでなく、
お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、
園や学校の先生や保育士さん・・・
子どもにかかわっている全ての方に、ぜひお勧めします。