ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

週末の生観戦~後楽園編

2017年04月25日 | プロレス・格闘技

浦和戦の話、つづく。

BS中継やネット巡りを経て、ひとつ残念だったのが、

顔見知りのサポがけっこうゴール裏に詰めかけていたのに、

ご挨拶できなかった人が多々いたことだった。

その1人がこちらの方だが、翌23日は北上して、

U18のプリンス北海道初戦を追いかけたというから流石である。

筑波大の天皇杯初戦@平塚にハシゴかと思っていた<U18OBの高嶺君がフル出場

さて、ワタシたち夫婦は先に記した通り、23日は久々に後楽園ホールに足を運んだ。

TAKAみちのく率いる「KAIENTAI DOJO」の旗揚げ15周年記念大会。

千葉を拠点とする小さな団体だが、「育成」に関しては数多くの団体の中でも屈指と言える。

団体規模を考えると、真霜拳號火野裕士を育てただけでも称賛に値する。

加えて、DDTの大石真翔やヤス・ウラノ。九州プロレスを率いる筑前りょう太。

そして、GHCジュニア・タッグ王者のHi69(22日はV2おめでとう)らも輩出した。

そんな団体で実現した「TAKAみちのく対飯伏幸太」のシングル戦。

他団体もうらやむ好カードをメーンでもセミでもなく、

全7試合の第5試合に据えたあたりに、TAKAの自信がうかがえた。

事実、メーンもセミもタイトル戦として、この第5試合に劣らぬ熱戦だった。

序盤はジャスト・フェースロックへの布石か、しつこく頭・首を攻めたTAKA。

クルック・ヘッドシザースというU系の技まで繰り出し、持ち技の多さを披露した。

対する飯伏は打撃技でTAKAに対抗し、バミューダ・トライアングル(三角飛び式ケブラーダ)へ。

だが、TAKAに読まれたうえ、逆に場外に落とされ、コーナー2段目からのケブラーダを浴びた。

かつて長州に「宇宙人か?!」と言わしめたTAKAの飛び技は、ここ一番でなお健在だった。

リングに戻ると、TAKAのジャスト・フェースロック地獄が飯伏を待っていた。

これをしのいで、掟破りのみちのくドライバーを出してから飯伏のペースに。

飯伏のスワンダイブ式のミサイルキック。この高さとバネは流石としか言い様がない。

そして、ついにお返しのバミューダ・トライアングルが炸裂。

コーナー最上段から仕掛けたあたりに、飯伏らしい負けん気の強さがのぞいた。

とどめはラストライドからの華麗な不死鳥スプラッシュ。飯伏が3カウントを奪った。

熱戦を終えて拳を突き合わせるTAKAと飯伏。

思えば、この2人は時代こそ異なるが、プロレスラーとしての歩みが似ている。

ともに「メジャーでも通用するインディー出身のジュニアの新星」でありながら、

ジュニアの人気者に甘んじることを良しとせず、

かたやパンクラスやバトラーツ、WWEなどに広く戦いの場を求め、

かたやヘビー級に転向し、新日本でもDDTでも一線級の選手たちと戦った。

白熱した試合になるのは必然だったのかもしれない。

コーナーからトンボを切るパフォーマンスで観客の声援に応えた飯伏。

試合後は報道陣に後楽園での試合について

「懐かしかった。3月ぐらいに来たような気もするけれど」とコメント。

おいおいwwwと思いつつも、素顔だとこれだけの躍動感を見せるのだから、

仮に今年からいびつなマスクをかぶっているとしたら、もったいないと思わずにはいられない。