福島県産野菜を食べて
JA北魚沼が応援セール
JA北魚沼では、福島県産の野菜、果物を販売する「ガンバロー福島・福島県産野菜応援セール」を4月8、9の両日、魚沼市中原の農産物直売所「うおぬま百菜花ん」で実施した。
同JAでは、東北関東大震災の発生により緊急支援物資として1世帯3kgの玄米の無償提供を組合員に呼びかけたところ、3月末までに約20トンの玄米が寄せられた。
同JAでは、この玄米を順次、被災地に届けることとし、6日には福島市のJA新福島に約2トンの米をトラックに積んで届けるとともに、出荷制限や風評被害を受けている福島県産の野菜を応援しようと約2トンの野菜などを買い付け、帰りのトラックに積んで応援セールを行ったもの。
セールでは福島県から持って来たイチゴや長ネギ、キュウリ、タマネギなどが店内にズラリと並べられた。特にキュウリ、タマネギは格安で買物客からも好評。福島県産野菜を買った人は「店に出回っている野菜は安心だと思うので、買わないと農家の人がかわいそう」と話し、用意された野菜などは2日間で売り切れた。
避難所で温かいソバ
魚沼そば匠会が振舞う
魚沼そば匠(たくみ)会(大塚桂三会長)では4月12日、地域振興センターを訪れ、避難所で生活している人たちに温かいそばを振舞った。
同会は魚沼市内の蕎麦店11店が加盟、毎年秋には市内の蕎麦店をまわって賞品をゲットする「魚沼そば探検スタンプラリー」を実施するなどの活動を行っている。
当日は会員8人が避難所を訪れ、温かいそばにエビや今が旬のフキノトウなどの天ぷらを付けて提供、子どもたちはツルツルのそばに笑顔を見せていた。
ヴァイオリンの音色で励ます
子どもたちが避難所で演奏
「魚沼バイオリンランドクラブ」の子どもたちが4月10日、魚沼市の震災避難所となっている地域振興センターを訪れ、避難生活を送っている人たちをヴァイオリンの演奏で励ました。
避難所を訪れたのは同クラブを主宰するヴァイオリニストの安部慶子さんとクラブでヴァイオリンを習っている子どもたちら6人。
同センターの一室に集まった10数人を前にバッハの「メヌエット」や「コンチェルト」、パッヘルベルの「カノン」などを演奏。演奏の最後にはお馴染みの「さくらさくら」と「きらきら星」を楽しく弾いて避難者を元気付けた。
演奏を行った安部さんは「中越地震の時に、子どもたちが弾くヴァイオリンは心を和ませると言われたので、急遽演奏することにしました。復興をみんなで支援していますから、元気で過ごしてください」と集まった人たちにエールを送っていた。
市内の避難者にも贈る
JA北魚沼に寄せられた米
JA北魚沼は4月11日、組合員から緊急支援物資として寄せられた米を魚沼市内に避難している人たちに贈った。
同JAでは、東北関東大震災の発生により緊急支援物資として1世帯3kgの玄米の無償提供を組合員に呼びかけたところ、3月末までに約20トンの玄米が集まった。この米は順次、被災地に届けられているが、その一部を市内に避難している人たちに贈ることにしたもの。
贈られたのは精米1110kg、30kg入りの袋で37個。市内には現在、避難所や市営住宅などに、ちょうど37世帯が避難していることから1世帯に1袋ずつ贈られることになった。
この日は同JAの坂大貞次経営管理委員会会長が避難所を訪れ、宮城県気仙沼市から避難してきている佐藤義信さん、悦子さん夫婦に支援の米を手渡した。
20日から被災地支援活動
即応予備自衛官の穴沢さんに招集状
東北地方太平洋沖地震に伴い、北沢俊美防衛大臣は即応予備自衛官及び予備自衛官に制度創設以来、初めての災害招集命令を3月16日に発出、魚沼市内でも3人の即応予備自衛官が被災地で活動することになり、このうち魚沼市穴沢の穴沢孝久さんには4月13日に防衛大臣からの災害派遣招集状が届けられた。
即応予備自衛官は、通常は他の職業に従事する元自衛官を中心に予備の要員として任用、通常の予備自衛官よりも訓練、出頭回数を多く義務付けられ、予備自衛官等制度の中で最も高い錬度が期待されている。
この日は自衛隊新潟地方協力本部長岡出張所の隊員が穴沢さんの勤務先である下倉新田の旭コンクリート株式会社を訪れ、招集状を手渡すとともに、自衛隊退職者の組織である隊友会魚沼支部の森山敏明支部長からは金一封が贈られた。
招集状を受けとった穴沢さんは「被災者の皆さんのお役に立ちたい」と話し、同社の三友泰彦社長は「日頃の訓練を生かし被災地でがんばってきてください」と穴沢さんを激励していた。
穴沢さんは20日に被災地に向けて出発、被災者の生活支援などの活動にあたる。