つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ 冷蔵庫

2022-09-02 15:32:07 | 楽しい仲間



          先生の講評・・・同じ季節になると同じ会話をする夫婦の姿が描かれている。
                    長年続いた穏やかな生活。結末でビターな笑いがある


                    
     エッセイ 冷蔵庫  課題 【恐怖・安心・不安】 2020.8.28 

  梅雨に入る前の何日か、暑い日がある。
  そんな時、何時も夫と出る話題、「冷蔵庫をどうしようか」。
  冷蔵庫は二十数年前、家を建て替えた時に買った。
  古いのは古いのだが、普通に冷える。
  困る事は二つ、氷が出来なくなった事と、モーターが時々変な音を出す。
  氷は使わないので不便はしていない。
  音も慣れてしまった。
  が、物には寿命がある。
  だから、この時期になると気になる。

  今使っているメーカーの冷蔵庫を、通販で検索する。
  見ているうちに、買いたい気持ちになってきた。
   値段がまちまち、安い店は遠い住所が多い、サービスは大丈夫だろうか。
  単純に値段だけを気にしていたら、大きな気がかりが出てきた。
  二階にキッチンがあるので、上げなければならない。
  冷蔵庫の幅と、階段の壁の間が十センチ以上の隙間がなければいけないと
  書いてある。
  何年か前、手摺りを取り付けた。
  それは取り外すからいいとしても、ギリギリ八センチしかない。

  何時も買う地元の量販店に、欲しい冷蔵庫の大きさを言うと、
  今使っている物の幅を聞かれた。
  そうか、 同じ幅の冷蔵庫を買っても、古い物を処分しなければ
  ならないのだ。
  処分できなかったらと、急に不安になった。 
  配送の見積もりに、体格のいい若者が来てくれた。
  三人での作業だから幅は大丈夫、冷蔵庫の下敷きをした方がいいと、
  アドバイスも頼もしかった。
  当日は四人での作業だった。
  据え付けた後の説明や、他の電気製品の事も教えてくれた。
  買い慣れた店がいいと、つくづく思った。

  新しい冷蔵庫は、今迄使っていた物と同じ機種。
  大きさは余り変わらず、高さがある分、容量が一回り多くなった。
  沢山物が入る冷蔵庫はいい。
  野菜室も使い易いし、冷凍品もたっぷり入る。
  第一、綺麗でいい、早く決心すれば良かった。

  古い冷蔵庫は、二十年以上使った。
  今度も二十年とすると、私は多分生きてはいない。

 
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