先生の講評……花の背後に人間性が浮かんでくる。
つつじのつぶやき……エッセイ教室に入って2作目の作品です。
小さな旅 【春・自由課題】 2008.4.14
4~5年前から、毎年、気になって、小手指の福寿草を見に行く。
最初は、月に一度、狭山丘陵を歩くメンバーと行った。
個人の畑一面に咲く福寿草に、心が一瞬、
個人の畑一面に咲く福寿草に、心が一瞬、
せつなくなるような、懐かしさを感じた。
今迄、こんな見事に咲く福寿草を見たことは無かった。
だが、何処かで見たように感じたのは、
里山の春の日差しや、柔らかな土、その時出会った
年配の主人との会話、花は違っていても、
記憶の底にあった光景だったのかもしれない。
次の年訪ねると、手入れがされて無く、
市の管理になるという。
次の春、夫と訪ねた。
誰も居ない入り口には鍵が掛けられていた。
柵の中の福寿草は、何かに怒ってでもいるような、
黄金色の花が、満開をを迎えていた。
先日訪ねると、市の管理で整備され、自由に入れるが、
先日訪ねると、市の管理で整備され、自由に入れるが、
随分変わった風景になっていた。
以前は、梅の古木の足元に、自然な姿の福寿草が
咲いていたが、
今は畑の作物の様に、人工的に植えられている。
株も少なくなっている。
何かが違う、そんな思いで帰ってきた。
あの時に感じた、懐かしい里山の福寿草は、
あの時に感じた、懐かしい里山の福寿草は、
春の日の夢だったのだろうか。
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