つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ 夏過ぎて

2020-11-07 14:27:06 | 楽しい仲間
              エッセイ 夏過ぎて 課題【妄想・実相】   2014.10.24

            やる気になれば、すぐに出来る様なことが二つあったが、なかなか思うようにならなかった。
            一つはすだれの交換、もう一つは古いつつじの移動だ。
            向きが悪く、他の木にまたがっている。
                         「こうだったらいいのにな」と、枝を切りながらいつも頭の隅で歌う。
            私は、夏が終わる頃になると体調を崩す。
            そろそろちゃんとしなければと思うのだが、少し無理をすると、扁桃腺が腫れ微熱が出る。
            窓ガラスは汚れたし、すだれも日焼けしている。
            庭には枯葉と草が生え、向きの悪いつつじも邪魔をして、いかにも構わないのが分かる。
            休日、夫が「すだれが汚いね」と言う。
            小さな庭だから、道を通る人から家の中が見え、大きなすだれが必要なのだ。
            夫は古いすだれを嫌う。
            ホームセンターに行くと、時期がずれているので半額だと言う。
            徳をしたような気分で自転車に積んで帰った。
            夫は面倒くさがりで買い物には付き合うが、他の事は何かと逃げる。
            だが、「熱が出る」という切り札の前に、重い腰を上げた。
            高い所なので脚立を出し、すだれを掛ける位置や長さの不慣れな作業に、何度も溜め息をついて
            私を当てにしている。
            私は手伝わずにパソコンを打っていた。
            次の日もいいお天気。
            つつじの移動を思い立ち、気持ちが流行る。
            汚れてもいい靴と手袋をしてスコップを用意した。
            夫は出てこない。
            かなりいい感じに掘れたのに真ん中の根っこが手ごわい。
            手伝う気のない夫が、サンダルで出てきた。
            少し木を揺らして「無理、頼んだ方がいいよ」という。
            「もう少しなんだけどな」と未練がましくしゃがみこんでいると、「又熱が出るよ」と近くの便利屋に頼んでくれた。
            顔馴染みの便利屋さんはしっかり植え替えてくれた。
            私がやらなくても、「こうなったらいいのにな」と願っていた、両方ができちゃった。

            つつじのつぶやき・・・・6年前と同じ光景が先月もありました。


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