つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
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日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ・予選会とモグス選手

2009-10-01 13:04:27 | エッセイ

エッセイ・予選会とモグス選手  

国営昭和記念公園の十月は、満開のコスモスと、お正月に走
る箱根駅伝の、シードを取れなかった大学の予選会がある。

関東学連の各大学から、陸上選手の代表が、20キロのコー
スを走る。
以前は、立川警察署の前からスタートしたが、混雑して何が
何だか分からないうちに、選手は見えなくなってしまう。昭
和記念公園の外周を走って、公園に戻ってきたときは相当疲
れた足取りであった。こんなものかと思っていたのだが、一
昨年の予選会では、今迄とは一味違う、気持ちのいい走りを
見ることができた。

自衛隊立川駐屯地の滑走路からスタートし、立川市街を走り、
国営昭和記念公園に戻ってくるコースだった。

初めて駐屯地入った、広い駐屯地の反対側に、大勢の選手が
見える。此方の広場では、それぞれの大学が、応援を盛り上
げている。

スタートした。だが、選手達は、滑走路のはるか向こうを走
っているので、応援も興奮も感じられない。草むらのコスモ
スが、風に揺れているのが目にはいった。

やがて、真直ぐに伸びた滑走路の先から、大きな波のように、
選手の一団が走ってくる。その一塊から二人の選手が抜け出
している。一人は水色のユニホームを着た黒人の選手だ。
「山梨学院のモグス選手だ」
「もう一人は中央学院の木原選手じゃない」
息を呑む速さだった。力強い走りと、しなやかな身体、どの
選手も日焼けしている。この日にあわせて夏の練習をつんで
きたことが分かる。どの選手でも良かった、「がんばれ!が
んばれー」思いっきり声をかけた。

500人以上の選手が走ったのに、ドタドタともバタバタと
もしなかった事を、走り過ぎてから気が付いた。

競技が終わって、モグス選手の周りは、報道陣と見物人が取
り囲んでいた。インタビューのたびに、小柄なモグス選手は
「アリガトウゴザイマス」と答えていた。

暑いケニアからの留学生、メクボ・ジョブ・モグス選手、そ
の爽やかな笑顔と目が合った。思わず握手をしたくなったが、
思いとどまって「おめでとう」と声をかけた。

 ※ 2008年10月、立川市の国営昭和記念公園で観戦した時の
         模様です。

 今年も平成21 年10 月17 日(土)午前9時スタート
 場所: 陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園 
 距離 20kmを走ります。
 
 コスモスと予選会、見に行きませんか。
 
立川国営昭和記念公園から入って、自衛隊の滑走路で観戦。

 

 

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