エッセイ 「早起きは三文の徳」
梅雨に入ったのか台風の影響か、このごろよく雨が降る。
こんな日の朝はホッとしてから少し残念な気持ちに変る、散歩が出来ないからだ。
三年程前、初冬の空がキーンと晴れ渡った様な日に、突然ひどい頭痛が起きていた。
短い時間で納まるので、それ程深刻には思ってはいなかったが、何処かで何とかしなければと考えていた。
誕生日が一番寒い一月末にくる、それにあわせて二つの決心をした。
誕生日の前日、大学病院で精密検査を受けることと、もう一つは、誕生日から朝の散歩を始める事。
家のすぐ近くに丁度よい散歩コースがある。
窓からいつも散歩をしている人を眺めていたが、毎日毎日同じ道を歩いてよく飽きないものだと思っていたのに、まさか自分が歩こうとは。
誕生日は寒中真っ盛りと言うような朝であった。
夫の出勤を見送って、できる限り厚着の身支度をして靴紐を結ぶ。
霜が真っ白に降りた緑道は、踏みしめるとキシキシと音をたてた。
大学病院の検査結果は、取り立てて悪いところは見当たらないという。
しいて言えば、「首が細いから」と言うが、支える筋肉の衰えなのかどうか、兎に角、悪いところが無くて良かった。
寒い日の散歩は、時々怠けたくなるが、「箱根駅伝」の選手達は、お正月の寒さの中、ランニングシャツとパンツで、箱根を走っているではないかと自分に言い聞かせる。
今も雨の日以外は散歩をする。
あの、時々起きた頭痛が無くなってきたのは、体内時計とやらが正常に戻ったのか、単なる睡眠不足だったのかよく分からない。
朝の爽やかな目覚めや、季節の風を感じながら、散歩は続いている。
課題 【私の好きな諺・嫌いな諺】
つつじのつぶやき・・・2008年6月27日 教室に通い始めて2か月目の作品です。
一生懸命に書いています。
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