つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ 牡丹とウニ

2018-06-18 11:39:36 | エッセイ

エッセイ 牡丹とウニ 課題 【コンビニ・スーパー・商店】 2010.6.11

独身の頃、小さな商事会社に勤めていた。
ある時期、麻雀が流行った。
家族麻雀で覚えたと言う先輩が、男性に混じって、牌を持つ姿がかっこよかった。

社員旅行には、時々、社長の奥さんも同行したが、大の麻雀好きだったとかで、宴会が終わるとすぐに麻雀が始まる。
人数合わせに手招きされ「ハイ、座って、並べるだけでもいいから」 などと言われているうちに少しずつ覚えて、はまってしまった。

 麻雀は魔物だ、大事な時間も気にならない、お腹も空かない、お洒落もどうでもいい。
高校生が部活がしたくて登校するのと同じで、週末、麻雀がしたくて会社に行くという生活だった。
独身時代は自由な時間があるので、会社以外の、女性のグループからも誘われたが、 齢をとったら、毎日毎日、麻雀をして暮していきたいねと、よく話した。

その頃、自炊をしていた。
土曜日の晩遅く、時には徹夜をして帰ってきても、日曜日は一日、家事をきちんとしていた。
掃除や洗濯、アイロンかけ、食事の仕度もし、次の週の準備をした、多分、遊んだ分の言い訳だったのかもしれない。

買い物は、大抵決まった店に行っていたが、会話がはずむ、小さな商店が多かった。
その当時、日曜日も開いていたかどうか思い出せないのだが、よく行く魚屋があった。
家族みんなが店に出て、生きのいい声で料理の仕方等を教えてくれる。
奥さんが、たっぷりとした黒髪を、きりっと束ねているのも好きだった。

買い物と言っても一人暮らしなので、いつも買う物は少なかったが、5月の連休には、ウニを一箱奮発する。
それと、普段は小さな花束しか買わない駅前の花屋で、あでやかな牡丹の花を3本買う。
長い休暇は淋しかったのだ。

 つつじのつぶやき・・・・・・ 最近シニア世代で、健康麻雀が流行っているという。
                  「賭けない」 「呑まない」 「吸わない」 勝敗はどうしているのだろう?

コメント (4)
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