あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

麦秋

2008-05-20 23:44:29 | 植物

 バクシュウ。 麦の秋。 漢語の響きがなんだかかっこよくて好きです。 


 裸麦です。 そろそろ刈り時のようです。


 


 背丈の揃った麦がぴんと立って実っている様子は、稲穂のような柔らかさはなく、きりっとして「バクシュウ」という呼び方がぴったり。


 バラ公園に行く道々の風景は、まさに麦の秋でした。


 


 今治へ通ずる峠付近から見た道前平野。 黄色く色づいた麦畑と、新緑とが入り交じってとてもきれいです。


 


  おもしろいことに今治市側にはいると裸麦の他に小麦を植えているのが目につきました。


 新緑の季節、木々にも次々と花が咲いて、一年で一番好きな季節です。


 峠を越えたところで、すてきな木に出会いました。



 えごの木です。 高い木に花が下向きに咲きます。 数年前、新宮村(現四国中央市)の山の中で見かけたえごの木はとても高くて、花を見るのに首が痛くなるほど上を向かなければなりませんでした。 まるで一列に並んだシャンデリアのように、あるいは花がふってくるように垂れ下がっている姿は、桜のようなあでやかさはないけれど、とても魅力的です。


 この木、道よりずっと下の斜面に生えているらしく、ちょうどてっぺんのあたりが道のすぐ上に来ています。 だから目の前に花が。
 ラッキー、普通なら真下からあおいではるか上の方に小さく見えるだけの花を、真横から見ることができました。 おまけにアップ。 花がずらっと一列に並んでいるのがおもしろいです。


 


そしてひとつひとつの花は、こんなにかわいいのです。


 


 この木を庭に植えているおうちを時々見かけます。 いいなあ、わたしも植えたくなってきた。 


 やっぱり麦秋はいい季節です。
  

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バラづくしー吉海バラ公園にて

2008-05-20 08:01:50 | 植物

 バラ公園に咲いていたバラからいくつか。 どれもきれいで、紹介しきれないのですが・・・・


 斑入りのバラ(オレンジスプラッシュ)



 黄色のバラの中ではひときわ色あざやかなバラ(インカ) 形も、パーフェクト。



 サーモンピンクの微妙な色合いがすてき、しかもゴージャス(フリュイテ)



(聖火) 今年の聖火騒動を見たら、清らかな花が泣きそうです。



 日本で作られた品種もありました。 これは(光彩)



(小夜曲) ミニバラです。 セレナーデとつけず漢字にしたところが日本の品種らしくていいですね。



 青色のバラ、黒のバラ。完璧なのはまだできていないですが、


 (ブルームーン)



ブルーリバー



 父が、「ムーンリバーか、映画の名前みたいじゃのう。」 
 それって二つの名を混同してるでしょう。


 (ブラックバカラ) 暗紫色です。 妖艶。


 


 美しい人はバラになる。
 (ダイアナプリンセスオブウェールズ)



(マリアカラス)



 人の名のついたのはほかにもたくさんありました。 早くも(プリンセスアイコ)ができているのにも驚き。 (プリンセスミチコ)このバラの前でカメラのバッテリー切れ。 残念。


 男性はすくないけれど、(ミスターリンカーン)とか、(ヘンリーフォンダ)とか。 なぜヘンリーフォンダなのか? 


 ところで、わたくし、よく名前を覚えてきたでしょう。 必死で覚えたんですよ。うそうそ、そんなことできません。 種明かしをー。


 バラの下に立ててあるこの札。 花と一緒に写してきました。 以前せっかく写した花の名前を忘れてしまって悔しい思いをしたので・・・・。 



 バラ公園には小さな売店兼レストランがあります。 そこで買ってきたお土産。



 まだ飲んでません。 下の方にはバラの花びらが沈んでいます。 これも食べられるそうですよ。


 バラに堪能した一日でした。


 

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バラまつりへ

2008-05-18 23:25:03 | くらし

 新聞を読んでたら 「吉海バラまつりー18日まで」の記事。 こりゃ大変、今日までじゃないの、行かなくちゃ。 というわけで、父母をつれてしまなみ海道を渡ってきました。


 桜三里は、松山方面に向かう車がとぎれずに続いています。  これは多分、連休の混雑を避けた人たちがエミフルMASAKIに行くんじゃない? エミフルが連休以上に込んだりして・・・・ 後で聞いたところではすごい人だったようですよ。


 ちょうど12時に、今治のさいさいきてや食堂で食事をしました。 バラ公園では食事をするところは少ないと思うので、ここで食べて、あちらではバラアイスなどを食べようという魂胆です。 ここは、食材がすべて今治産というセルフ方式の食堂。 さすがに冷凍物を使った揚げ物などはなく、素材を生かした素朴なお料理が並んでいました。
産直市場と、カフェ、食堂とが併設されていて、ここも大勢の人でした。 


 さて、バラ公園に近づいたところで車の流れがにわかに鈍くなりました。 また駐車場が満車らしいです。 この分では人も大勢に違いありません。 ノロノロ進んでいると、木陰にシートをしいてお弁当を食べたり寝そべったり・・・ まるでお花見、いえ、完全にお花見気分のようでした。


 園内に入って迎えてくれた一重のバラ。 やっぱりかわいいです。


 噴水を取り巻くようにバラが植えられています。 


花時計もバラで。



 たまたま人のいない写真が撮れましたが、ほんとは園内至る所で写真を撮っています。 どうしても人も写ってしまいますね。 



 園内を見渡すとこんな感じ。


 


 所々にテントがあって、 俳句を投句するところとか、バラのアレンジメント体験とか、絵手紙講座とかのイベントが行われています。 


 今日は、どこかの放送局が生放送していて、 パーソナリティーさんの言うには、駐車場がエミフルの駐車場みたいだって。(広いのにいっぱいってこと) わたしもそう思いました。


 ぐるっと見て回ったところで、バラアイスを・・・・


 人が大勢並んでいます。 並んで買うべきか、他の店に行くべきか・・・・・ ふと上を見たらこんな看板がありました。



 なるほどー、それで人が多いんですね。 これは是非、「伯方の塩アイス」を食べなくちゃ。 待つ間見ていたら、ほとんどの人がバラアイスと塩アイスを注文していました。


 父と母にはバラアイス。


 


   塩アイスはごく薄いブルーで、そのおいしかったこと。 塩味は薄いのにきりっとしていて濃厚でこくのある味でした。


 どのバラもきれいでしたが、残念ながらちょっと美しさを通り越したところ。 バラは開き始めたところが一番きれいだと思うんです。 ここのは満開で、もうそろそろ散ろうかという時期でした。


 


 バッテリーが切れるほど写真を撮りまくりました。 明日はその中からお気に入りのバラを紹介しますね。


 


 

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小さいにんじん

2008-05-17 23:09:58 | くらし

 産直市場でにんじんの葉が売られていたので買ってきました。 混み合ったのを間引いた葉っぱです。


 なんとていねいに洗って揃えていること。 その几帳面さに、 洗いながら感心してしまいました。



 抜いたばかりのにんじんは、もちろん泥もついているし、枯れた黄色い葉っぱも、時には雑草も混じっています。 それらを徹底的に取り除いて、下をきれいに揃えてあります。 ずいぶん手間がかかったにちがいありません。 出荷者は女性でした。 農家の女性にはこういう律儀で几帳面な人が多いようです。 わたしにはとてもまねできません。


 下の方は、小さいけれどしっかりとにんじんの形になっています。 



 こんな小さなにんじんは、そのままグラッセにしたらいいかもしれない。 以前ある学校で、地域の栄養推進協議会の方から、子どもにもつくれるにんじんグラッセを教えてもらったのです。 それは、にんじんを一口大に切ってバターを乗せ、ラップをしてレンジでチンするだけというもの。 後で塩をふって食べます。にんじんの風味がそのまま生きている簡単料理です。 大きいにんじんを小さいにんじんの形に切ってグラッセを作り、パセリの葉を挿すとミニにんじんの出来上がり。 かわいいので遠足のお弁当などにも入れてました。


 皮をむくと中身がなくなってしまいますから洗っただけのにんじんに茎の部分を少し残して作ってみました。 かわいいでしょう。 パセリだともっと色鮮やかですよ。



 小さなにんじんは、味も幼い感じーつまりまだ水っぽくて柔らかくて、香りだけ一人前ににんじんでした。


 葉っぱの部分は、炒め煮にしてたまごとじとにんじん菜めしに。 60円のわき菜で3種類の味が楽しめました。


 

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わらびとり

2008-05-17 00:44:52 | くらし

きのうの竹林を抜けてわたしたちが向かったところはー



 山の中にあるため池です。 訪れる人もほとんどいないと思われる静かな場所。 ウグイスの声がまるでスピーカーを通しているかのように鮮明に聞こえます。


 草むらには早、大きなバッタが潜んでいました。



 野いちごもうれています。 とても静かで気持ちのよい場所でした。



 なぜこんなところに来たかというと、 母が偶然ここでわらびが採れることを知ったからなのです。 わらびが採りたいから連れて行ってくれと。 連れてきたのはいいけれど、一人で放っておくわけにもいかず、いっしょにわらびを採ることにしました。 なぜって、池の土手は大変な急斜面、転がり落ちでもしたら大変です。


 土手の上から下を見たところ。わらびがたくさん見えます。 ため池の土手にしてはかなり高く急な斜面です。



 こんな所で採るのかあ~、とちょっと尻込みしていたら、母はさっさと斜面を歩いているではありませんか。 しかたなくわたしも降りることにしました。 坂道って上りよりも下りがこわいんですよね。


 土手の下から上を見上げたとき、ふいに司馬遼太郎の「坂の上の雲」を思い浮かべました。もう10年近く前、松山出身の秋山好古、真之兄弟、正岡子規を主人公にしているというので読みかけたのですが、日露戦争の海戦あたりでついにギブアップしてしまいました。 ですから司馬遼太郎の「坂の上の雲」とは無関係なことですが、


 坂を登っているときは、苦しくとも「てっぺんまで、あの雲の近くまで」という目標を持っています。 だからみんな一生懸命で、苦労を苦労とも思わずに登るけれど、上まで来て振り返ってみたとき初めて、歩いてきたその坂の険しさにおどろくのではないでしょうか。
 そして坂の上にいけば雲に手が届くと思っていたのに、てっぺんまできてもやはり雲ははるか上にあって、しかもそれに届く術がない・・・ それは、人生のあゆみに似ているようでもあり、 明治から現代までの歴史のようでもあります。 これから日本は何処へ行くのかーな~んてえらい大きなことを。


 わらび? たくさん採れました。 

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曲がったたけのこ

2008-05-16 08:45:39 | 植物

  


  とある竹林。



 まっすぐ伸びた竹がきれいです。 たけのこがにょきにょきと生えています。



 あれれ?


  


 まっすぐになれないたけのこ。 生えてきたときはまっすぐだと思うんですが。 どこでどうまちがえたのかな。


 植物の中には、倒れても起きあがりそこから上を目指して伸びていくものもありますが、どうやら竹は曲がったままの方向へまっすぐ伸びていくらしいです。 ところどころ斜めになっている竹があるでしょう。 横に伸びていく途中、他の竹とぶつかったらどうするんでしょうね。


 人間ならさしずめ、


 どうしてこの子はこんなにへそ曲がりになっちゃったんだろうね。 生まれたときはあんなにまっすぐだったのに。
 るっせえ 
 間違いに気づいたら改めたらどうなんだい。 今からでも遅くないよ。 若いときの過ちはやりなおせるんだよ。
 やりなおせるか、これが俺の個性なんだよ~。


 てなところでしょうか。


 この竹を、横道にそれたと見るか、個性的と見るか。 人間はちょっと曲がったおもしろい竹で花生けを作ったりしますよね。 横道にそれたのも使いようです。 
 まあ、竹は世間様に迷惑をかけないからどんなに伸びても許されます。 
 いや、そうでもありません。 最近たけのこをとらなくなったせいで竹林が増大し、他の樹木を脅かしているとか。 この竹林の道のそばにもたけのこ、道を隔てた杉林の中にもたけのこ。


   


 すでに幼木は枯れかけています。 そして皮を脱ぎかけたたけのこのおもしろいこと。 編み上げのブーツみたいです。


 


 


 余談ですが・・・・


 高齢のドライバーがつける紅葉マーク (昔、枯れ葉と言って怒られたことがある)。 乗用車やトラックにつけているのはよく見るのですがー。


  


 単車の前と後ろに!! 信号待ちしていて横から紅葉マークが宙を走ってきた(ように見えた)ときはびっくりしました。 こんなにおじいさんなのに単車に乗って大丈夫か! でも高齢になっても単車に乗れるバランス感覚はすごい!
 おじいさん、赤信号なのに走っていってしまいました。 おいおい。
 次の信号で追いついたので、 失礼ながらぱちり。 なんか、マークの下の方がかわいいんですけど、こんなマークをつける器具が売っているんでしょうか。 わたしは初めて見ました。


 

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みかんの花

2008-05-15 07:37:21 | 植物

 どこからかよい香りがー
 と思ったら、


 


 みかんの花が咲いていました。 (ごめんなさい、みかんではなく伊予柑かもしれません。ここにどんな実がなっていたのか忘れました。) これだけでコサージュか髪飾りができそう。 ひとつひとつの花は清楚で控えめなのに、 畑全体を見たら、


 ほら、 


 


 まるで星がふってきたようです。


 以前は、5月になるとあたりの空気全体がみかんの香りに包まれていたように思うのですが、今は、畑のそばにいてそれと気づくぐらいです。 みかんの木自体がとても少なくなったせいじゃないかと思います。
 


 30年以上も前、温州みかんがとてもよい値でうれて、みかんで財をなした人もいたくらい、このあたりではみかん栽培が盛んだったそうです。 娘たちの通った学校の校歌には「みかんの花のかおる里」 という一節があります。
 数年前、総合的な学習の研究のため来られたた講師の方が、「校歌にはみかんが出てくるのに見たところ柿ばかりなのはなぜ?」と言われたそうです。 
 みかんの歴史をたどれば、この町の農業の変遷と問題点が見えてきます。 講師の先生はさすがにするどかった。


 娘たちが小さかった頃はうちもみかんを植えていました。 でも、生産過剰と酸味の多い品質からみかんの値段は暴落し、みかん農家は、より値のよかった伊予柑に植え替えていきました。 うちもまたしばらくは伊予柑を植えていましたが、今はキュウリのハウスが立っています。 そして周りの畑は柿がほとんどになりました。 


 さらに今は、桃、スモモ、梅、キーウィ、ブルーベリー、いちじく、ついにはサクランボまで植えられてあらゆる果物が地元で手にはいるようになっています。 柑橘類も、従来のジュース用みかん、伊予柑、さらにはアンコールやせとかといった新しい種類の柑橘類が植えられています。 このあたりの土地は大変肥沃で、何を植えてもよく育つんだそうです。  


 果物は、植えてから収穫できるようになるまでに数年はかかります。 いままで作っていた作物を変えるといってもそう簡単ではないのです。 それでもこんなに多種多様な果物が栽培されているということは、農家の人々の並々ならぬ意欲と努力のたまものと言えるでしょう。 それでも、努力に見合う収入が得られているかと言えば、現実はきびしいものがあるようです。
 果物好きのわたしとしては、産直市場へ行けば四季折々の新鮮な果物が安く手にはいるのでとてもうれしいんです。  


 こちらはレモンの花。


   


 


 つぼみが薄紫です。 そして花びらがやや細長いですね。 実はとてもよい匂いがするのに、花はみかんほど香りが強くないです。 昔は冬の寒さで枯れたりもしましたが、今は戸外でも十分元気に育っています。 それだけ冬の気温も高くなっているのでしょうね。 
 うれしいことに、産直市場では無農薬の新鮮なレモンも手に入ります。 


 

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そら豆のさやのてんぷら

2008-05-14 07:51:15 | くらし

 これはなんでしょう。


 


 ヒント1  4月中旬、こんな花が咲いていました。


 


 ヒント2  実はこんなの。


 


 そう、そら豆です。 まだ、小さく柔らかいのもあって、ちょっと採るのが早すぎたかもしれません。 最初の写真は、そら豆をとりだしたさやです。 そら豆の皮は、内側が白い綿のようなものに包まれています。 


 今、産直市場には「一寸蚕豆(さんとう)」という品種の、大粒のそら豆がたくさん並んでいます。 愛媛産のは関西地方で人気だとか。 
 でも、わたしはあまりそら豆は好きではないんですね。 理由はありません。 しいていえばあの匂いかな。 食べないことはありません。 ただ、塩ゆでに限ります。 普通にだしとしょうゆや砂糖で煮たのはあまり・・・・。 それも爪の部分が黒くなった、よく熟したのはいやで、若い、皮ごと食べられる柔らかいのがいいです。


 子どもの頃、よく豆を取り出す手伝いをさせられました。 豆の実の真ん中あたりを半分に割って両方のての親指と人差し指に力を入れ、豆を押し出すのですが、そのとき、ポンと音がして豆が飛び出します。子どものわたしはどうしてもそれができなくて、縦に割って取り出していました。 大人になったらできるのかなあ、と思っていましたが、大人になってもできません。 


 ところで、そら豆のさやですが、 母が、これをてんぷらにしたらおいしいんだというのです。 ええ~、子どもの頃そんなもの食べさせてもらった記憶がありません。 母はいつそれを知ったのかしら。 半信半疑でやってみることにしました。 


 天ぷらができました。



  へへ・・・ 最初から天ぷらにするつもりで、ていねいにむいたらよかったですね。適当に割って出したので見かけが悪いです。 ピーマンの天ぷらに似ています。 ちょっとつまみ食いしたら、繊維が口に残るようでしたので、からっとなるまで少し長く揚げてみました。


 お味は?
 なんだか、そら豆の豆菓子(皮ごと揚げて塩をまぶしたの)のような匂いがしました。 焦げる寸前まで揚げているのでかりかりとしてなかなかおいしかったです。 でも、無理に食べるほどのものでも・・・・ 食べるのは、ごく若い実のさやに限ります。


 本来食べる部分とちがう部分を食べるものは他にもあります。 このあいだ産直市場のレジで、「ふきじゃないけどいいですか? これはごぼうなんですけど。」とお客さんに念を押す場面を見ました。 お客さんはふきと思って買ったらしく、ごぼうだったら要りません、と返していました。 ふつうごぼうは根っこを食べますが、若いうちは茎も食べられるのです。それから、里芋の茎。 とても大きくて長い茎で、中がスポンジみたいになっています。 戦時中はさつまいもの茎も食べてたんですよね。 


 娘と話したんですが、食糧難になったら、そら豆のさやでも芋の茎でも食べられる物は何でも食べなくちゃ。 でも、油も不足して、天ぷらなんておいしい食べ方はできないかも。 それなら菜種も植えて、石臼かなんかで引いて油もしぼって。 ・・・・・ そんな世の中になりませんように。 豆のさやまで食べよとは言いませんが、食べ物を大事にしなくてはね。
 

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エコバック

2008-05-12 23:00:50 | レザークラフト

 できた!


 


 一見すると財布かポーチのようですが、ファスナーをあけると・・・・ 


 



  中はナイロン製の袋になっています。 折りたたみ式エコバック。 革のクラフト部分はポケットになります。 

 ありゃりゃ メインのちょうちょが逆さまに飛んでる。 


 このバッグ、ちょうちょの部分のみ自分で作って、黒い袋の部分は既製のパーツを使っています。 お買い物の時マイバッグとして持って行くといいですね。 ただ、革の部分の洗濯ができないので、うっかりお肉や魚の汁をつけると困ります。 厳重に小袋に入れていたら、エコにはならないかも。 旅行に持って行って、荷物が増えたときの予備のバッグにするのがいいかもしれません。


 革の部分が小さいし、パーツにはりつけて周りを手縫いするか革レースでかがるかするだけなので、 わりと短時間でできます、とはいうもののひとつ作るのに6時間はかかりますよ。 お世話になったお友だち3人にあげようと作った物です。 さすがに逆さまのちょうちょはねぇ。 しかたがないのでまた最初からやりなおしました。 途中指を痛めたり(全治2週間)注文していたパーツがなかなか届かなかったりして、きょうやっとやり直したのが完成です。


 ちょっと色合いがちがったけどまあ許してもらえるでしょう。 


 


 全くちがった雰囲気のをあと二つ。


 つばき模様。


   


 ほんとはモノトーンでシックに仕上げたかったー。 でも白黒の分量が難しく、完全なモノトーンにする勇気がでませんでした。 ピンクがちょっと中途半端かな? 真っ赤がよかったかな? まだ迷っています。


 葉っぱ? 羊歯かな?


 


 曲線の流れがきれいでお気に入りの図案です。(市販の図案集のもの) ブルー系、オレンジ系、えんじ系、グレー系・・・・どんな色でもきれいに仕上がりそう。 染色意欲をかき立てられる図案です。 グリーン系にしたのは、Nさんが気に入ってくれそうだから。
 予想通りNさんはこのバックを選びました。 


 今回はわたしのオリジナルデザインはなくて、先生の図案集や市販されている図案集から模様をとってわたしなりの色をつけたもの。 ろうけつ染めではなく、刻印で凹凸をつけた物に彩色しています。 革は牛ではなく刻印しやすいゴート(山羊)です。


 お仕立てにちょっと工夫がいるかも。 というのは、二つ折りした物を広げると、どうしても折ったところがしわになるんですね。 かといってしわにならないように平らに仕上げると、二つ折りできにくになります。 できるしわを最小限にとどめしかも二つ折りしやすいように具合を見ながら、パーツに革を貼りつけるのを気をつけました。 それと、開いたとき上下逆さまにならないようにすることね。 


 失敗は成功の元。 だからかまわないのだけど、材料費がねー。 もったいないので逆さまのちょうちょはわたしが使うことにします。 まあ、レジを出て車にのるまでの間だからいいか。 それとも革の部分を見せないように裏向けて持つか。 それじゃせっかく作った意味がない。 やっぱりトホホです。 

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ミス・ラベンダー

2008-05-12 00:50:26 | 植物

 

   ラベンダーが咲きました。 花びらがうさぎの耳のようにつきでたフレンチ系ラベンダーです。 これを見るといつもたくさんうさぎが跳びはねているところを連想してしまいます。 それから「ミス・ラベンダー」という人。
 

 題を読んで、若いきれいな女性の写真でも期待された方には申し訳ありません。 北海道にでも行けば「ミス・ラベンダー」というコンテストがありそうですが、 わたしの言う「ミス・ラベンダー」は、中年の独身女性です。 若いときに恋人とけんか別れして以来、人を避けるようにして森の中(だったかな?)にお手伝いの少女と住み、毎日お客様ごっこをしている、風変わりな人。 そのたおやかな風貌と少女のような人柄に赤毛のアンが惹かれて、「ミス・ラベンダー」と呼んだ人。
 そのラベンダーは、うちにあるフレンチ系ではなく、こちらだったんじゃないかな。

 先日の花まつりで旧愛媛県花卉指導センターに植えられていたイングリッシュ系ラベンダー。後ろのつぼみのほうです。 もっといい写真があるといいのだけれど。 

 

 この間、実家の店先で、直径30センチ以上あろうかという大鉢にイングリッシュ系ラベンダーがみごとに咲いていたのですが写真を撮るのを忘れていました。 残念。 
 そこで、寄せ鉢の中の小さなラベンダーを。 フレンチ系に比べてずっと細くやさしげです。

  

    まだラベンダーがめずらしかったころ、このラベンダーをプランターに植えていたら、通りがかりの人に「押し花にしたいから2,3本ください。」と、お願いされたことがあります。 それほど美しく咲いていたのですが、暑さに弱かったらしく、一夏で枯れてしまいました。
 今ある、フレンチ系ラベンダーは困るほど丈夫で、数年前に一株植えたのが今ではたたみ2畳ほどにも広がっています。

 わたしが赤毛のアンの続編があることを知ったのは中学3年生のとき。 図書館主任だった国語の先生が、ご自分で買った文庫本を貸してくださったのです。 わたしたち3年生の文芸部員3人はたちまちアンに夢中になりました。 受験勉強そっちのけで、10巻もの「赤毛のアン」シリーズを読み感想文集を出したりしたので、担任の先生は冷や冷やしてたと後からうかがいました(3人とも同じ高校に合格しましたよ)。 魅力的なアンの半生記もさることながら、モンゴメリーが愛情込めて描いたプリンスエドワード島の風景や草花は、まだ見ぬ国へのあこがれを募らせました。
 たくさんの登場人物と草木の名前の中で、ラベンダーという見たこともない花の名前とその女性(本名は忘れました)のエピソードは強く心に残りました。 ラベンダーを思わせるその容姿は、ラベンダーを見たことがないわたしにはいまいちあいまいで、 うすむらさきのドレスが似合いそうなその女性からラベンダーの花を想像するのも難しく、なんだかわけのわからない、よけいに謎めいた花と人なのでした。

 わたしが思うに、 ラベンダーに例えられる人は、ミスでもミセスでもいいけど大人の女性。 19や20の若い子はだめ。 色白で、細面、体つきもほっそりして動きが優雅な・・・・。 黄色人種はちょっと不利かも。 そして、花が独特の香りを持つように、人に流されない考えや感性を持っている人。

 花まつりの会場で。 こんなにたくさん花が咲いたらすてき。

 

 

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