あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

みかんの花

2008-05-15 07:37:21 | 植物

 どこからかよい香りがー
 と思ったら、


 


 みかんの花が咲いていました。 (ごめんなさい、みかんではなく伊予柑かもしれません。ここにどんな実がなっていたのか忘れました。) これだけでコサージュか髪飾りができそう。 ひとつひとつの花は清楚で控えめなのに、 畑全体を見たら、


 ほら、 


 


 まるで星がふってきたようです。


 以前は、5月になるとあたりの空気全体がみかんの香りに包まれていたように思うのですが、今は、畑のそばにいてそれと気づくぐらいです。 みかんの木自体がとても少なくなったせいじゃないかと思います。
 


 30年以上も前、温州みかんがとてもよい値でうれて、みかんで財をなした人もいたくらい、このあたりではみかん栽培が盛んだったそうです。 娘たちの通った学校の校歌には「みかんの花のかおる里」 という一節があります。
 数年前、総合的な学習の研究のため来られたた講師の方が、「校歌にはみかんが出てくるのに見たところ柿ばかりなのはなぜ?」と言われたそうです。 
 みかんの歴史をたどれば、この町の農業の変遷と問題点が見えてきます。 講師の先生はさすがにするどかった。


 娘たちが小さかった頃はうちもみかんを植えていました。 でも、生産過剰と酸味の多い品質からみかんの値段は暴落し、みかん農家は、より値のよかった伊予柑に植え替えていきました。 うちもまたしばらくは伊予柑を植えていましたが、今はキュウリのハウスが立っています。 そして周りの畑は柿がほとんどになりました。 


 さらに今は、桃、スモモ、梅、キーウィ、ブルーベリー、いちじく、ついにはサクランボまで植えられてあらゆる果物が地元で手にはいるようになっています。 柑橘類も、従来のジュース用みかん、伊予柑、さらにはアンコールやせとかといった新しい種類の柑橘類が植えられています。 このあたりの土地は大変肥沃で、何を植えてもよく育つんだそうです。  


 果物は、植えてから収穫できるようになるまでに数年はかかります。 いままで作っていた作物を変えるといってもそう簡単ではないのです。 それでもこんなに多種多様な果物が栽培されているということは、農家の人々の並々ならぬ意欲と努力のたまものと言えるでしょう。 それでも、努力に見合う収入が得られているかと言えば、現実はきびしいものがあるようです。
 果物好きのわたしとしては、産直市場へ行けば四季折々の新鮮な果物が安く手にはいるのでとてもうれしいんです。  


 こちらはレモンの花。


   


 


 つぼみが薄紫です。 そして花びらがやや細長いですね。 実はとてもよい匂いがするのに、花はみかんほど香りが強くないです。 昔は冬の寒さで枯れたりもしましたが、今は戸外でも十分元気に育っています。 それだけ冬の気温も高くなっているのでしょうね。 
 うれしいことに、産直市場では無農薬の新鮮なレモンも手に入ります。 


 

コメント (2)
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