あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

遅ればせの母の日ー歓喜庵へ

2008-05-30 19:53:21 | お出かけ

 母の日のプレゼントを何にしようかと迷っていたぶじこ。 いいものがない、ということで子どもたちみんなで歓喜庵の入浴とお食事をプレゼントしてくれることになりました。


 歓喜庵は西条市の山の中にある隠れ家のような温泉。 以前ぶじこがお友だちに連れて行ってもらってとってもよかったと感激して帰ってきた場所です。 予約をしているときからわくわく。


 「道は前に行ったからわかります。」 ぶじこは電話で自信たっぷりに言っていました。


 京屋旅館別館とありましたから、まずは京屋を目指せばいいのかな。 京屋は石鎚登山ロープウェイのところにあったと思います。 わたしたちは標識通り石鎚登山ロープウェイに向かって車を走らせました。 
 雨女のぶじこが企画したことだからーと心配しましたが、幸いにも空は曇り、 山の中はしたたるような緑、 川の水は清く澄んで、気持ちのよいドライブでした。


 途中、黒瀬ダム付近で四国88カ所の横峰寺へ行く道と、ロープウェイに行く道とに分かれます。 わたしたちは黒瀬ダムの美しい景色を左に見ながらロープウェイに行く道をまっしぐら。 しばらく行ってからぶじこが、こんな道だったかなあと言い出しました。 ダムに記憶がないというのです。 でもほかにどんな道があるのよ。 「こんなに遠くなかったと思う、前は迷って横峰さんまで行ってしまって引き返した覚えがある」と言うのです。 


 行けども行けどもそれらしきものは見あたらず、予約時間をすでに30分過ぎています。 携帯電話は圏外を示しているし、とにかくロープウェイの所まで行って聞くことにしました。 他に家がないんですもの。
 「こんな企画するんじゃなかった。洋服にしておけばよかった。」
 道はわかっているはずだったのに、全く覚えてなかったことがわかって、いつもは陽気なぶじこが、だんだん無口に不機嫌になってきました。 それをぶじおくんが「元気をだして」と慰めつつ、「全然覚えてないん?」 とからかいつつ、とうとうロープウェイのところまで来ました。


 京屋の売店でたずねましたところ、それは横峰さんへ行く道を行かなければーという返事。 あらら、7キロも登ってきたのに・・・・ 公衆電話で遅れる旨伝えて引き返しました。


 横峰寺へ登る道へ入った途端目に飛び込んできた「京屋旅館」の看板。 なんだー、わかりやすい。 でも、看板に気を取られたわたしたちは、反対側にある歓喜庵の門を見逃してしまったのです。 いや、ぶじおくんだけは気になっていたようでしたが。 山道を走りながら、これは行き過ぎたかもしれないと気づいたわたしたちは今度は迷わず引き返しました。 そしてやっと到着。


 


 純和風の建物が迎えてくれました。


 駐車場から玄関まではこんな道。


 


 左右を開け放ったお座敷は、緑色に染まったかのようなさわやかさ。 さっそくお料理が運ばれてきました。 ここの野菜や山菜はすべて自家製だそうです。


 前菜盛り合わせ。



 手作りこんにゃくのさしみ、山トウモロコシ入りのたまごやき、西条産のうなぎなど。 うなぎは皮がゴムみたいに弾力があって歯ごたえがありました。
 そうそう、里芋の茎の煮物もありましたよ。 
  


 つぎつぎとお料理が運ばれてきます。
 あめのうおのさしみ。 全く臭みがなく、歯ごたえもしっかりしていてとてもおいしかったです。



 季節の野菜の天ぷら。 しいたけはぷりぷりの肉厚。 おすすめは、からしこんにゃくの天ぷらだそうです。 上の方のしそを巻いたもの。  抹茶塩でいただきます。 おいし~い。 もう半分食べてから気づいて写真に撮りました。



 


 向こうは子持ちあゆの塩焼き。 卵がぎっしりです。 頭からかじれますよ、と言われたけど、鮎の目がにらんでたので食べられなかった・・・・
 手前はイノシシ肉の煮た物。 思ったほど臭みはありません。 豚の仲間ですもの。 でもわたしは 一切れ食べてあとはぶじおくんにお願いしました。



 ごはんは山菜ごはん。 
 最後に手打ちのそばまであって、もうお腹がぱんぱんになりました。


 食事の最中に、フロントの電話のやりとりが聞こえてきました。 どうももう一組お客がいるみたいです。 とぎれとぎれに聞こえることから推測するに、 こちらへ来かけたのに、また引き返してしまったらしいです。 もう一度同じ道を来てくださいとお願いしているみたい。 その後、2,3回電話がかかってきて道を確認しているみたいでした。 
 みんな迷うんだ~。 ちょっと安心しました。 そしてぶじこはすっかりご機嫌を取り戻しました。


 

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オオキンケイギクは栽培禁止だって!?

2008-05-30 00:24:20 | 植物

     


   遠く続くオオキンケイギクの道。 なんだか外国の田舎道を歩いているような気分になります。 重信川の河川敷です。 先日、びんぼう草のほうが気になって先にブログに書いてしまいましたが、 本当に行こうとしたのはここなんです。
 数年前まで、あちこちの高速道路の盛り土にこの花が一面に咲いていました。 目の覚めるような黄色の花の群れ。 とてもきれいですが、日本の風土にはちょっとそぐわない気がするなあと思っていました。


 きのうの新聞を見てびっくり。 オオキンケイギクは、2006年から栽培を禁止されてるんですって!! 今まで知らなかった。 違反すると個人の場合懲役3年以下か300万円以下の罰金の可能性も! なかなか厳しいです。 と言うのも、オオキンケイギクがあまりにも繁殖力が強く、従来の生態系をこわすからなんだそうです。 たしかに、この群れを見たら納得できます。 
 


 あのう~、 オオキンケイギクをたくさん植えているおうちを見たことがあるんですが、どうすればいいんでしょう。 見ず知らずの家に飛び込んで、「おたくは法律違反してますよ。」 って忠告する? わたしにはできません。 テレビかなんかで広報活動したらどうかしら。 お金のない県には無理か。
 


 対岸まで黄色く染まっています。 毎年刈り取って焼却してるのに防除が追いつかないんだとか。


 


 そばで見るととてもきれいなんですけどね。


 


 県と国交省では、この地域には植栽したことがないと言っているそうなんですが、 どうなんでしょう。 誰かが種をまいたのではないでしょうか。 オオキンケイギクにまじってこんな花が。


 名前はわかりませんが、見るからに外来種。


 


 もうひとつ、 これはノコギリソウですね。


 


 もうだいぶ前、ワイルドフラワーをミックスした種を買ったことがあります。 雑草を生やしておくよりいいからと考えたのですが、それはよくなかったかも。 家にはノコギリソウと、月見草みたいな小さい花が毎年のように咲きました。(今でも) だから河川敷のノコギリソウもだれかがオオキンケイギクとミックスしてまいたのではないかと思うのです。 強いオオキンケイギクだけがやたらとはびこった・・・  あくまでもわたしの推測です。


 つねづね思っていたことなのですが、オオキンケイギクだけではなく、河原の土手や河川敷に、人為的に菜の花の種をまいたり、コスモスの種をまいたりするのもあまりよくないのではないかとー。 畑や休耕田はいいのですよ。 でも、川では種は流れに乗って下流に運ばれ、あちこちで繁殖しだします。 従来からそこに生えてい多様な植物が、弱いものから次第に淘汰されて消えていきます。 


 わたしの思い出の中では、河原は植物や動物の宝庫でした。 きのうのウツギもそうですが、おいおいブログに載せようと思っていた「ネジバナ」「チガヤ」「カワラナデシコ」・・・・ 今はきれいに整地され管理されてこの中のいくつが残っているやら。


 草ぼうぼうの場所を見ると何かだらしないような、怠け者がすることのような気持ちになるのは勤勉な日本人の感覚かもしれません。 ついついコンクリートで固めて草が生えないようにしたり、美しく花を咲かせようとしたり・・・・ しかし、 荒れ果てて見える場所にはたくさんの植物や生き物が生きています。 わたしたちは、多少の雑草を容認する度量を持たなければ、豊かな自然は守れないのではないか。 そんなことを考えさせられました。

コメント (2)
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