あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

親の居ない間に子どもは・・・

2008-11-06 23:43:42 | 植物

 徳島旅行ブログが思わぬ日数になり、撮りためた写真が時期はずれになってしまいそうです。 幾分古い話題になりますがお許しを。


 20日ほど前、実家にある花屋に立ち寄ったところ、こんな枝がちょこんと挿してありました。



 赤や黄色と緑の実が何とも愛らしいこの木は、イヌマキといいます。 わたしはこの実をみると、おでんを連想してしまいます。 ただ、正確には実は緑の部分で、下の色づいたのは花托だそうです。そして、実は食べられませんが、花托は食べられます。 くわしくはこちらを。


 初めて実物のイヌマキの実を見たのは、下の娘が高校生の時でした。 校区にある神社へお祭りに行って、子どもたちが教えてくれたのです。 まあ、なんともすてきな実だったこと。 わたしは大喜びで家に持って帰りました。 娘にも見せてやろうと思って。 


 すると娘は冷めた顔で、
「知っとるよ。 その赤いところが食べれて、青いところは毒なんよ。」
「ええ~、なんで知っとるん?」
かがくのともの『たべられる木の実』にでとったがね。」
 


注: 福音館書店「かがくのとも」 ぶじこが1歳になる前から買っていた雑誌です。 物語中心の「こどものとも」もあります。その中から特によい本は傑作集としてハードカバーになって出版されています。もし、小さいお子さんをお持ちの方がいらっしゃったら是非おすすめしたい本です。(福音館書店から宣伝料をもらっているわけではありませんよ)


 さらに続けていうには、「○○に、手みたいな木があるじゃろ? あそこの近くにいっぱいあるんよ。」 注: 枝振りが手を広げた形になっている木


 知らなかった~。 いつの間にあんなところまで・・・・・ そこは人家もない、柿畑の真ん中です。


 それはぶじこも同じで、この実のことを訊ねると、下の娘と同じ答えが返ってきました。


 子どもたちは親の居ない間に、好きな本を読み、勝手に遠出し、小さな冒険を楽しんで過ごしていたようです。 もちろん、宿題など、わたしが帰るまでに済ませていたことはございません。


 子どもたちが遊んでいたというイヌマキの木があるところに行ってみました。 まだ、たくさん実がついていました。



 なかにはこんな変な実もあります。 だいぶ熟して色が黒くなりかけています。



 さわってみると、ちょうどお菓子のグミのような手触りです。 ほんのり甘く、ちょっと渋みもあったかな? 高いところにあるのでしっかり味わえるほどたくさんはとれませんでした。


 イヌマキの枝にしがみついてカラスウリが見頃でした。



 20日前に戻りますが、イヌマキの小枝を挟んでいろいろ話しておりましたら、甥が話の中に入ってきました。 彼もイヌマキの実を知っておりました。 なんでも、実をつける木は少ないんだそうです。 そして、わたしが数えてみたところ、本当に、イヌマキ10本中実をつけているのは2本だけでした。 ここにも親の知らない間に冒険を楽しんでいた子がいました。 
 


 なんて幸せな子どもたち。 あ~、いえ、本人たちはどう思っているか知りませんが、今の子どもたちに比べて、という意味でです。 誰にも干渉されず遊びほうけて、おなかがすいたらそこらのものを食べて、本に書いてあることは自分の目で確かめて・・・・・。 GPS機能付きの携帯を持たせてもなお心配な環境で育つ子どもたちとは大違い。 
 今ではこんな田舎にも不審者情報が年に10件は流れます。
 


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コメント (2)
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