仕事の道楽化

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トップの考え方は、昔も今も同じではないか・・・教育現場と昔の「ある組織」がダブって見える

2021年07月28日 | 学校経営
 学校現場は、スクラップ&ビルドではなく、ビルド&ビルドで、やるべきことが年々多くなってきている。

 例えば、外国語活動の導入、ICT機器の活用、キャリアパスポートの活用、・・・。

 今後の子供たちに必要だから導入するのは素晴らしい。

 ただし、業務が増えることになっても、人を増やさないから現場は忙しくなる。

 たしかに、スクールサポートスタッフや非常勤講師の採用もされている。

 しかし、業務量の増加には追いついていない。

 県や市町村の教育委員会は、現場の働き方改革を進めようとして一生懸命であるが、大本の文科省が変わらなければ、現場は変わらないだろう。


 これまでは、「子供のためになるから」といって現場の教員は取り組んできたが、数年前からかなりの無理が出ている。

 教育現場は、ブラックな職場といわれ、心を病んで退職する教師も年々増えている。

 教育採用試験の倍率も年々下がってきている。

 やるべきことは増えているが、そのためのお金や人は増やしてもらえない。

 だから、現場の人間は、勤務時間が増える。



 ここまで書いてきて、思い出したことがある。

 旧日本軍の兵站の軽視である。

 食料品や軍需品の補給を軽視しているのである。

 だから、戦地で多くの餓死者が出た。

 また、武器弾薬の補給が十分ではなかったため、十分に戦うこともできず戦死した。。




 今の教育のトップと昔の日本軍トップには、次のような共通点があるのではないか。

「物や金は渡さないが、その足りない分は、現場の人に無理をさせる。」




 やるべきことは命令するが、金、物、人などの「補給は軽視する」というトップの考え方は、昔も今も変わっていないのではないか?

 だから、ツイッター「教師のバトン」が炎上し、教育現場のブラックさが呟かれているのだろう。

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