仕事の道楽化

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腹が立ったら自分ができることをする

2012年03月03日 | 人生観

 以前、とても腹が立つ出来事があった。

 

 私が、トイレのスリッパを並べていない子を叱った後の話である。

 

 叱って、できるようにさせ、ほめて学級に帰した。

 

 その後、その子の担任から、聞かれた。

「何かあったの?A君を叱っていたみたいだけど。」

 

 

 私は、次のように言った。

 

 「自分で使ったトイレのスリッパを並べていなかったから叱ったんですよ。」

 

 すると、

 

 「ああ、A君は、何回言っても忘れるから。」

 

 その言葉は、

(指導しても無駄だよ。)

(どうせできないよ。)

 

 

 というニュアンスで聞こえた。

 

 なぜなら、その担任は、「自分が使った履き物を並べる」という基本中の基本すら指導していなかったからである。

 

 かなり腹が立った。

 

 「A君をバカにするな!しかも自分が指導している子だろう!」

(と、言っただろう。20代の若い頃なら。)

 

 反論する代わりに、

「ようし、見ていろ。絶対並べるようにしてやる!履き物を揃えるという気持ちよさを味わわせてやる。」

と誓った。

 

 そのあとは、なぜかA君の方から

「ほら、先生、スリッパを並べたよ。」

「見てて、スリッパを並べるからね。」

 

 と声をかけてくるようになった。

 

 

 結局、スリッパを並べるようになった。

 

 

 だからといって担任には私からは何も言わない。A君をほめる。

 

 密かに自分で満足感を感じるだけである。

 

 それでいいのだ。

 

 (昔ならば、「スリッパを並べないはずのAくんは、最近スリッパをよく並べますよねえ。」と、担任に皮肉を言っていたかもしれない。)

 

 今なら絶対言わないなあ。

 

 

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