古事記の勉強をしている家人の影響で、自分も読みたくなった。
古事記のエピソードは、因幡の白兎や海幸山幸の話のように、知っているものもあるが、ちゃんと通して読んだことはない。
初めは超簡単な本から読み始めようと思い、準備したのが、次の本。
はじめて読む人の「古事記」 今野華都子 著 致知出版社
確かに分かりやすかった。
表紙には「親子で読める」と書いてあるように、小学生にもわかるような文体である。
すべての漢字にルビが振ってあるので、音読するにもよいだろう。
大人であっても、はじめて古事記を読む人にはいいと思う。
初めて読むには、もともと古事記は難しいからである。
まず、人の名前が長くて分かりにくい。(意味がわかれば覚えやすいだろうけど)
相関関係が分かりにくい。
この本の初めには、人物の相関図があるので、本文を読みながら相関図を見て、また本文に戻るという繰り返しで読んだ。
古事記を読んだ感想だが、
「神様がたくさん出てくるが、素晴らしい神様もいれば、そうでない神様もいたのだなあ」
例えば、大国主神(おおくにぬしのかみ)の兄たちである。
求婚の旅の途中に出会った因幡の白兎に意地悪なアドバイスをする。
また、求婚を申し込んだが、八上比売(やかみひめ)は弟の大国主神を選んだため、弟を殺そうとする。
しかも2回も!
そもそもイザナギの神も怖い。
迦具土神(かぐつちのかみ)を出産した事が原因となり、イザナミの神が亡くなったことから、我が子である迦具土神の首を刎ねて殺してしまう。
怖い!
この後に、黄泉の国に妻を取り戻しに行く話などは、ホラー物語である。
一体なにを象徴した話なのかはわからないが、怖い。
凄まじい夫婦喧嘩の話である。
須佐之男命(すさのおのみこと)もすごい。
「髭の長さが胸に届くほどの年頃になっても(母に会いたくて)泣き喚いていた」
馬の死体を機織りの御殿に放り込んだりもしている。
もちろん、神様の素晴らしいエピソードもたくさん出てくるのだけれども、素晴らしくない神様のエピソードが印象に残ってしまう。
では、この古事記という物語が好きか嫌いかと聞かれれば、「好き」と答える。
とても人間くさい神様がたくさん出てくる。
違う本でも古事記を学ぶことで、日本人の考え方の根本的なルーツを知る事ができるような気がする。
最後に、この本のいいところと物足りないところを1つずつ。
まず、いいところ。
付録がすばらしい。
「古事記」と愛する大和言葉よいう付録が終わりの方についている。
古事記とは何か?
大和言葉とは何か?
「おとうさん」「おかあさん」「こんにちは」「さようなら」「むすこ」「むすめ」などの大和言葉の意味も解説してある。
初めて知った意味もあった。
物足りないところ
神武東征までで終わりになっている。
本来ならば、その後の続き(ヤマトタケルノミコトや仁徳天皇の物語)もあるはずだが、書いてない。
ぜひ、続きも読みたいものである。
古事記のエピソードは、因幡の白兎や海幸山幸の話のように、知っているものもあるが、ちゃんと通して読んだことはない。
初めは超簡単な本から読み始めようと思い、準備したのが、次の本。
はじめて読む人の「古事記」 今野華都子 著 致知出版社
確かに分かりやすかった。
表紙には「親子で読める」と書いてあるように、小学生にもわかるような文体である。
すべての漢字にルビが振ってあるので、音読するにもよいだろう。
大人であっても、はじめて古事記を読む人にはいいと思う。
初めて読むには、もともと古事記は難しいからである。
まず、人の名前が長くて分かりにくい。(意味がわかれば覚えやすいだろうけど)
相関関係が分かりにくい。
この本の初めには、人物の相関図があるので、本文を読みながら相関図を見て、また本文に戻るという繰り返しで読んだ。
古事記を読んだ感想だが、
「神様がたくさん出てくるが、素晴らしい神様もいれば、そうでない神様もいたのだなあ」
例えば、大国主神(おおくにぬしのかみ)の兄たちである。
求婚の旅の途中に出会った因幡の白兎に意地悪なアドバイスをする。
また、求婚を申し込んだが、八上比売(やかみひめ)は弟の大国主神を選んだため、弟を殺そうとする。
しかも2回も!
そもそもイザナギの神も怖い。
迦具土神(かぐつちのかみ)を出産した事が原因となり、イザナミの神が亡くなったことから、我が子である迦具土神の首を刎ねて殺してしまう。
怖い!
この後に、黄泉の国に妻を取り戻しに行く話などは、ホラー物語である。
一体なにを象徴した話なのかはわからないが、怖い。
凄まじい夫婦喧嘩の話である。
須佐之男命(すさのおのみこと)もすごい。
「髭の長さが胸に届くほどの年頃になっても(母に会いたくて)泣き喚いていた」
馬の死体を機織りの御殿に放り込んだりもしている。
もちろん、神様の素晴らしいエピソードもたくさん出てくるのだけれども、素晴らしくない神様のエピソードが印象に残ってしまう。
では、この古事記という物語が好きか嫌いかと聞かれれば、「好き」と答える。
とても人間くさい神様がたくさん出てくる。
違う本でも古事記を学ぶことで、日本人の考え方の根本的なルーツを知る事ができるような気がする。
最後に、この本のいいところと物足りないところを1つずつ。
まず、いいところ。
付録がすばらしい。
「古事記」と愛する大和言葉よいう付録が終わりの方についている。
古事記とは何か?
大和言葉とは何か?
「おとうさん」「おかあさん」「こんにちは」「さようなら」「むすこ」「むすめ」などの大和言葉の意味も解説してある。
初めて知った意味もあった。
物足りないところ
神武東征までで終わりになっている。
本来ならば、その後の続き(ヤマトタケルノミコトや仁徳天皇の物語)もあるはずだが、書いてない。
ぜひ、続きも読みたいものである。