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仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

暗唱は子供の心に宝物を埋める活動

2010年05月05日 | 国語
 子供の寝顔を見ると、つい次の歌が浮かぶ。
「銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも」
 山上憶良の「子供というものが、金銀財宝の何物にも代え難い最高の宝である」という歌である。洋の東西や歴史を超えた真理であろう。

自分はこの歌に、小学6年生の時に出会った。その時は、「子供ってそんなに大切なのかなあ」というくらいの感想だった。

 しかし、実際に子供ができると、山上憶良の気持ちが痛いほど良く分かる。実体験を通してみないと分からないことはたくさんあるのだと感じている。

 ただ、小学校6年生で出会っていたからこそ、この歌を思い出せたのである。今から1300年も前の人と同じ気持ちを味わえたのである。小学生の時は分からないことであっても、その時に出会えていて良かった。大人になって「こういうことだったのか」という理解が深まる体験はとても楽しい。子供の頃に覚えた詩文は、大人になってから思い出すことで、人生をより豊にしてくれている。


もう1つ、これは、高校生の頃に覚えた漢詩である。
 この前、飲み会の後に歩いて帰った。その夜は満月がとても美しかった。
ふと高校の頃に覚えた詩を口にしていた。



月明かりの下で、思わず口に出して読んでいた。とても静かな時間を体験できた。
 高校生の頃に覚えた詩で、意味はあまり分からなかったのだが、大人になった今、この詩の意味がずいぶん分かるような気がする。(60才くらいになってからだともっと良く分かるかもしれませんが)

子供のうちにたくさんの詩文を覚えることは、心の中に宝物を埋める活動でもあると思う。人生の途上で時々思い出し、人生を豊にしてくれる。

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学校ぐるみでやりたい百人一首

2010年03月28日 | 国語
 今、勤務している小学校では、学校ぐるみで百人一首をしている。年に2回、百人一首の大会、というか交流会もする。

 そこでは、学年を越えた交流が生まれる。1年生と6年生との試合をしたり、先生との試合をしたりする光景が見られる。

 時に1年生が6年生に勝つこともある。やはり努力している者には勝てないという事実を子ども達は思い知らされる。

百人一首は、知的なゲームである。しかも強いと尊敬される。必ず尊敬される。そして、努力した分だけ強くなれる。

 百人一首は、小学1年生から6年生まで全ての子ども達を巻き込んで楽しめる。いや、今宮崎県では、小学校と中学校の一貫した教育、「小中一貫教育」の推進が課題となっているが、その小中一貫教育の柱にもなる取り組みである。

百人一首、ぜひ、今後も学校ぐるみで取り組みたい。

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全校で百人一首大会

2010年02月24日 | 国語
 本日は勤務校で百人一首大会が開かれた。別にチャンピオンを決めるのではないため、大会というよりは集会のようなものである。それでも子ども達はドキドキしながら参加したようである。

百人一首の良いところは、1年生から6年生まで学年に関係なく楽しめるところである。やはり、いつもやっている子達が強かった。1年生や3年生の中に強い子が多くいて、上級生に勝っていた。

 本校で使っているのは、五色百人一首である。一色20枚なので、1試合が3分程度で終わる。

 本日は、「緑」の札で勝負だった。来月もう1度大会がある。その時は、オレンジの札での大会である。早くも次の大会を待ち望む声が聞かれた。

 全校でこのような文化的なイベントができるというのは、とてもいいことだと思う。学校づくりにもきっと良い影響がある。

 百人一首は、私が心がけている「簡単・楽しい・効果あり」の実践である。どの学校でもできる。

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野口芳宏先生に学ぶ会in宮崎

2009年10月17日 | 国語
 今年で11回目を迎える宮崎での野口先生の講座がある。

 野口先生は、自分が所属しているサークルがお呼びして開いている。1年間のサークルイベントで、自分が一番楽しみにしている講座である。面白くて、ためになる。話の内容が深い。

 今回は新指導要領で特に留意しておくべき内容をお話していただくことになっている。

<第11回 国語授業の達人 野口芳宏先生に学ぶ会in宮崎>
■ 日時 10月31日(土) 10時~15時半
■ 場所 宮崎市中央公民館
■ 参加費 3500円(当日 4000円)
■ 参加人数 100名
■ 日程
 講座Ⅰ 模擬授業 野口流 話す力,聴く力の鍛え方

 Q&A  講座Ⅰを解説する


 講座Ⅱ 模擬授業 野口流 伝統的な言語文化を教える国語科授業

 Q&A  講座Ⅱを解説する


 よろしければ10月31日、宮崎での講座に参加しませんか?

■ 申し込み等
 セミナー事務局 嶋田 メールのあて先…sima.yuuiti@nifty.com

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