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1月28日(月) 占いは嫌いだ

「探偵ナイトスクープ」の前局長上岡竜太郎氏は、占いとかオカルトとかいうもんが大嫌いな人だ。番組中に探偵のだれかがこの手の話をすると本気で怒ったことがある。小生も上岡氏と同じ。オカルトは多少興味がないでもないが、占いは大嫌い。生まれてから一度も見てもらったことがない。
 あのようなええかげんなものを本気で信じる人がいるとはまことにもって不思議。もし占いが信じるに足るものならば科学的に証明されるはず。星占いなんぞは、なぜ天体の運行が人の運勢に影響するのか理解できない。
 占いの範疇に入れていいかどうか知らないが、血液型性格診断というのがある。あれもどうもうさんくさい。A型はこういう性格。B型はこういう性格というが、では、A型の人は、その人をA型の性格にする因子を体内に持っているはず。で、A型の人は100パーセントこの因子を持っていて、その因子とはなにか、どういう物質なのか解明されなければならない。他の血液型も同じで、A型因子とB型因子ではどう違うのか。それらの因子が人間の性格にどう影響するのか、だれでも納得のいく形で説明してもらいたい。それが科学的というのも。
 占い師の話術に客が惑わされている側面もあるのでは。例えば「あなたの近所に川がありますね」と、占い師にいわれた客は、ハッとして「確かにウチの近くに川がある。この占い師よう当てるな」となって、あとは占い師の話術に巻き込まれてしまう。
 だれの近所にも川ぐらいある。ようは近所とはどのへんまでを近所というか。家のすぐ前も近所だし、電車で一駅でも近所といえる。川もそう。家の横のどぶ川でも川で、アマゾン川でも川だ。それをしかつめらしい顔をしてズバリといわれると「当たった」となる。
 占いは、その人が後天的に持った特質を、さも生まれつきのように、前世の因縁のようにいう。
 例えば干支。丑年の人はコッテリ。子年はチョコマカ。亥年は猪突猛進。あれは原因と結果が逆では。丑年生まれだから、コッテリした性格になるのではない。丑年に生まれた人は幼少のころより「あんたは丑年生まれ」といわれて育ってきたから、そのような性格になってしまうのでは。
 手相も同じ。手相は手のシワを見るわけだろう。ペンしか持ったことがないモノ書きと山で木を切る木こりでは当然、手のシワのでき方も違うだろう。
 手は人間の器官で最もよく使うところ。だから人それぞれ、生まれてから育って、生活していくうちに従って手の使い方も千差万別。手のシワも千差万別。
だから、こういうシワの人はこういう運命になるのではなくて、こういう運命の人がこういうシワになるのだろう。
 ともかく小生は占いが大嫌い。
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黄昏


監督 マーク・ライデル
出演 ヘンリー・フォンダ キャサリン・ヘップバーン ジェーン・フォンダ

 長い間不仲だった父と娘が和解する。父は80歳の心臓を病む老人になっていた。この役を実際に不仲だったヘンリーとジェーンのフォンダ親子が演ずる。
 老人となった名優ヘンリー・フォンダが実に結構な老人ぶりを見せてくれる。
ボケているのかまともなのかよく分からないまだらボケで、妻や娘、娘の再婚相手の連れ子を相手にイヤミや皮肉をいう。偏屈で決して好々爺ではない。このまだらボケの皮肉屋の夫をしっかり受け止める老妻のキャサリン・ヘップバーンも見事。老境に入ったアメリカを代表する名優と名女優の演技が見ものである。またアメリカを代表する美女ジェーン・フォンダもしっかり肉体美を見せてくれる。歳は取ったがなかなかのナイスボディ。
 父と娘、夫と妻、老人と少年など様々な人間模様がゆったりと描かれている。父と娘の関係はギクシャクしているが、娘の誤解と見受けられる。登場人物はみんなゆったりとしいて生活に余裕がありそう。お金には困っていない人たちなのだろう。しっとりとした名画といえよう。
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