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イカチリソース

 

 中華料理でチリソースといえばエビチリが代表的だが、エビではなくイカでもおいしいチリソースができる。
 まず、なんといっても良いイカを使いたい。鮮魚売り場にいってイカが並べてある。茶色いイカと乳白色のイカがあれば、乳白色のイカは買ってはいけない。茶色いイカの方が鮮度が良い。茶色の色が濃く面積の広いものを選ぼう。都市部のスーパーでこんなイカはまず、売ってないと思うが、漁村で取れ立ての鮮魚を直売しているような売り場で、漁船から水揚げしたばかりだと、透明のイカが売っているかも知れない、そういうイカは茶色いイカよりさらに新鮮だ。海から上がったばかりの生きているイカは透明なのだ。
 小生は水産学科だった。漁労実習で漁船に乗った時、上がったばかりの生きているイカを刺身で食べたことがある。そんなイカは透明で切り身をハシで持つと、ピンと立っている。それをちょっと醤油をつけて食う。絶品だった。小生が生涯で食べたイカのうちで、あの時、漁船の上で波にゆれながら食べたイカが最高だった。鉄人であろうが、五つ星シェフであろうが、あれには負ける。
 できるだけ良いイカを手に入れたら、さばいて食べやすい大きさに切ったら、さっと湯どうしする。イカを熱湯に入れ、色が変わったらサッと取り出す。この時、気をつけなければいけないのは、加熱しすぎないこと。イカやタコ、貝類などの軟体動物の肉は中途半端に加熱すると硬くなる。関東煮のように何時間もかけてじっくり加熱すれば軟らかくなるが、中華料理のような加熱の仕方だと硬くなるから気をつけよう。
 イカの下処理が終れば、あとはエビチリと同じ。この時も、くれぐれも炒めすぎないように。手早く調理しよう。
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阪神連敗ストップ。秋山はやっぱ救世主やろか

阪神先発秋山。去年は救世主といわれたけど、さてさて今年はどうかな。で、4点取られて決してほめられるピッチングやないけど、なんか知らん間に勝ち投手。結果として連敗ストッパー救世主になってもた。こんなヤツおるで。なんや知らんけど、たいしたことないけど、めぐりあわせでヒーローなるやつ。あんたの会社にもおるやろ。なんや知らんけど、なんぞ持っとるヤツ。こんなヤツ結構大事にせなあかんのんちゃうやろか。
 今日は投打が噛みおうたな。秋山のあとの渡辺、加藤、榎田がヤクルト打線をゼロに押さえた。打線も先制、中押し、ダメ押しとうまいこと点とった。特に8回の1点の取り方。これぞ和田さんのいう1点を取りに行く野球やないやろか。アライ弟四球、大和代走、大和盗塁、藤井タイムリー。見事やった。鳥谷、ブラゼルホームラン。マートン3安打。みなさんちゃんと仕事したら勝てるんや。きょうはみんなで寄ってこって秋山に勝ちをつけたな。
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とつぜんSFノート 第32回

 ある夜「涅槃の電話」が来た。深夜2時ごろ、ぼそぼそとした声でしゃべる。聞き取りにくいが、何をいっているのか、なんとか判る。どうも今度の日曜日、神戸でSFの集まりがあるから、キミもいっしょに行かないかという電話だった。OKした。
 確か神戸で第14回日本SF大会がある少し前のことだった。日曜になった。待ち合わせ場所は国鉄六甲道駅の改札を出た所。なにせ待ち合わせの相手、南山鳥27氏は普通の人とは違う次元で生きているご仁。そのM27氏と待ち合わせるなんてことは、良い子は絶対にマネしてはいけない。小生はなれているからできる。それでも、1時間や2時間は待たされる覚悟で六甲道まで行く。この時は常識の範囲内での遅刻で、彼はやってきた。
 二人で向かったのは駅前の勤労センターの会議室。中に入ると20人ほどの男がいた。真ん中に若いわりに恰幅がよく、押し出しの良い男がいた。そいつが「よく来てくれました。お2人のお名前はチャチャヤングで存じ上げています」と、親しげに、小生たちに話しかけ、イスをすすめてくれた。
 この時の会合が「サイコハウス」というグループの会合。真ん中の男が代表の清水宏祐。小生が清水宏祐と初めて出会ったのが、この時だ。小生とこの清水、それに山根という男、この3人が出会ったことで、後に関西で大きなSFのイベントが開催されることとなった。そのイベントは1980年代の半ばだから、10年近く前の、この小生と清水の出会いが、その萌芽かも知れない。
 南山鳥27がサイコハウスの例会に来たのはこの時だけ。小生は地元神戸のグループということで、それから毎月出席した。1次会は六甲道の勤労センターで行っていたが、2次会は三宮に移動。「エリーゼ」という喫茶店で行っていた。
 清水をはじめ、サイコハウスのメンバーとは急速に親しくなった。SF大会で「S年F組」をやっている、西川先生や佐伯先生たちとも、このサイコハウスの縁で知り合った。また、いわゆる神大四天王。水鏡子、岡本俊弥、大野万紀、米村秀雄の4氏とは、以前から知り合い だったが。岡本、大野、米村の3氏はサイコハウスの会員だった。水鏡子はサイコハウスではなかった。また、米村氏はネオヌル同人13人に入っていない。このころ、水鏡子、米村の両氏はオレはサイコハウスではないぞ、オレはネオヌルではないぞ、と妙なことで自慢しあっていた。
 清水宏祐はサイコハウスの代表である同時に、VOCというサークルの代表を兼ねていた。VOC、ビデオ・オーナーズ・クラブといって、ビデオマニアのサークルだ。ソニーのベータマックスの発売が1975年だから、清水はものすごく初期からのビデオデッキを持っていたことになる。何度か宝塚の彼の家に行ったことがあるが、実に様々なデッキ、カメラ、テープ、磁気ディスクの類いが山積みされていた。こういう男だから、映像の撮影もうまく、小生の結婚式のビデオ撮影は清水に頼んだ。
 このころ、ネオヌルを中心のある企みが着々と進行していた。なぜが、小生は、その企みの実行には関わらなかったが、周辺にいる者として、話は聞いているし、進行具合も知っていた。神戸で大きなSFのイベントを行うべき計画が進んでいたのだ。それは小生たちがいいだしっぺとなった、大阪府吹田市でのイベントと同じモノで、吹田のイベントの11年前に開催された。そのイベントの黒幕はどうも筒井康隆氏らしい。
 小生は、その神戸のイベントの周辺をウロウロしていただけだが、清水宏祐は渦に巻き込まれ、渦の中心に立たされてしまったのである。
  
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阪神、4連敗借金4、4位も危ないぞ

 なんぼなんでも今日は勝てると思うた。なんせ2回、平野タイムリー、鳥谷押し出し四球、アライ兄2点タイムリーで4点先制。さらには3回アライ弟ソロホームラン。で、アライ兄弟の活躍で5点リード。きょうはお立ち台はアライ兄弟かなと思とった。ところがそんな甘いもんやおまへん。能見が2本ホームラン打たれ、久保田が打たれ、平野がエラーして、結局7対6で逆転負け。阪神負けたけどおもろい試合やったな。ヤクルトにファインプレーが多かったんが阪神の敗因やな。
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呪いの館で3連敗

 呪いの館ナゴヤドームでとうとう3連敗。DeNAに勝ち越して貯金をしようと思うとったけど。借金増やしただけやな。これまで打線があかんかったけど、ピッチャーががんばって、なんとかカッコをつけとったけど、夏場になってピッチャーもあかんようになってきた。
 きょうは、金本はようがんばっとたけど、ブラゼルと鳥谷がブレーキやったな。ブラゼルはしゃあない。ときどきホームラン打つけど、鳥谷の不振が深刻になってきたな。 
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SFマガジン2012年7月号


SFマガジン2012年7月号 №676   早川書房

雫石鉄也ひとり人気カウンター

1位 ぜんまい仕掛けの妖精たち 高里ひろ訳 キャット・ランボー
2位 河を下る旅 伊藤典夫訳 ロバート・F・ヤング
3位 リラクタンス-寄せ集めの町 市田泉訳 シェリー・プリースト
4位 銀色の雲 小川隆訳  ティム・プラット
5位 マッド・サイエンティストの娘たち 鈴木潤訳 シオドラ・ゴス
6位 ストーカー・メモランダム 小川隆訳 ラヴィ・ティドハー
7位 奇跡の時代、驚異の時代 小川隆訳 アリエット・ド・ドボダール

連載

輝きの七日間(第15回) 山本弘
パラフィクション論序説(第2回) 佐々木敦
SFのある文学誌(第7回)    長山靖生
是空の作家・光瀬龍(第6回)   立川ゆかり
現代SF作家論シリーズ 監修:巽孝之
第18回 梶尾真治論「時間変容と空間固着-『黄泉がえり』小論 長山靖生

 今月号は読み切り短編が7編あった。「読める」号であった。いつもこうであれば、おじさんは文句をいわないぞ早川さん。
 今月は「スチームパンク・レボリューション」と称してネオ・スチームパンクの特集。スチームパンク、水蒸気のパンク。ようするに蒸気機関をメイン動力とする文明を背景にしたSFといえばいいだろう。現実のこの21世紀の文明のメイン動力は石油の内燃機関で、原子力が補助。だから別の進化をした文明社会が舞台となる。こういう題材だけに、スチームパンクは改変歴史モノとなることが多い。なんでも欧米で人気だとか。早川でも盛んに輸入紹介している。
 7編の読み切り短編のうち、ヤングの「河を下る旅」以外がスチームパンクの短編だ。あと、小川隆の解説と、シェリー・プリーストとゲイル・キャリガーへのインタビュー。
 この特集企画は良く出来ていた。インタビューは二人とも女性作家だが、いかに面白い小説を書こうとしたか、それがなぜスチームパンクになったかが判る。なかなか面白いインタビュー記事であった。小川の解説も要領よくまとまっている。また、6篇のスチームパンク短編も様々なタイプの作品を取り揃え、納得できるチョイスであった。この特集企画を一読すれば、今のスチームパンクを理解できるのではないか。
「ぜんまい仕掛けの妖精たち」19世紀ビクトリア朝はイングランドが舞台。貴族のわたしの許婚は褐色の肌をした美女。彼女デジレは発明家。機械仕掛けの空飛ぶ妖精を発明したりする。若い女性のマッドサイエンティストとめずらしや。彼女の出生とわたしの打算がお話にからむ。
「河を下る旅」これはスチームパンクではない。特集以外の作品。ロバート・F・ヤングである。例によって男と女の出会い。一人河を筏で下るおれ。河の端に女がいた。おれはなぜ河を下っているのか、おれと女はどうなるのか。それは読んでのお楽しみ。ただし、ヤングである。ヤングなお話である。
「リラクタンス-寄せ集めの町」一人乗り小型飛行船に乗って郵便物輸送を生業とするウォルターは燃料補給のためリラクタンスをめざす。リラクタンスに着くとそこは・・・。こんど早川から出る同じ作者のスチームパンク長編「ボーンシェイカー」と同じ設定の話。面白かったが、設定をよく理解した上で読めばいっそう面白かっただろう。先に「ボーンシェイカー」を読むべきであった。
「銀色の雲」雲には銀の鉱脈がある。採掘は禁止されているが、非合法の採掘を行う飛雲船はあとを絶たない。宮崎駿好みではないか。ジブリにアニメ化してもらいたい。
「マッド・サイエンティストの娘たち」フランケンシュタイン、ドクター・モロー、ジキル氏、名だたるマッドサイエンティストには娘がいた。娘たちは親が親だけに世間からなにかといわれる。彼女たちはロンドンの片隅で集まって暮らしている。あんなおかしげな研究をやっている親を持つと、娘も苦労なのだ。あんなお父さんじゃおヨメにも行けないわ。
「ストーカー・メモランダム」私はエイブラム・ストーカー。西洋のホラーを知らないとよく判らぬ作品である。ただし、このお話には大きな仕掛けが。女王陛下は二又に分かれた舌を伸ばし空中のハエを捕まえられた。
「奇跡の時代、驚異の時代」どうも産業革命が起きたアステカ帝国の話らしい。設定がよく判らん。こういうシリーズモノのスピンオフ短編をいきなり読まされても困るのである。「リラクタンス-寄せ集めの町」も同じだが、この号巻頭で「ボーンシェイカー」のPR記事を掲載しているから、ある程度は判るし面白かった。この「奇跡の時代、驚異の時代」のこういう形の掲載は不親切である。
「パラフィクション論序説」こういう連載はSF誌としては不要。しかし文芸誌としては必要。SFも文芸のひとつなんだから、SFマガジンにこういう連載が掲載されてもいいだろう。
「是空の作家・光瀬龍」光瀬龍、障害を乗り越え千歳と結婚す。本気で小説を勉強する覚悟を固める。そして宇宙塵初登場。いきなり星新一をおさえて、処女作「タイタン6世」は人気アンケート1位。千葉さんから飯塚さんになり、そして光瀬さんになった。光瀬龍のペンネームの由来もあきらかになる。
 巻末に「『惑星ソラリス』理解のために〔二〕―タルコフスキーの聖家族〈前篇〉」忍澤勉が掲載されている。小生、タルコフスキーの「惑星ソラリス」は観ていない。だから読むのは少々苦痛であったが、タルコフスキーがこの映画で何をいいたかったか、判ったような判らぬような。
 なんだか、最近にSFマガジンは評論に力を入れているのではないか。作家の新人発掘は東京創元社に任せているのではないか。こんなところでSFの2大出版社が分業やることはないだろう。
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借りてきた猫やったけど、ちっとは抵抗したかな

 呪いの館ナゴヤドームでは、阪神は虎やのうて、借りてきた猫やけど、きょうもやっぱし猫やった。けど、きのうよりはちょっとは爪のある猫やったな。竜あいてに、ちくちく爪を立ててひっかき傷つけるけど、しょせんは猫の爪。爪でひっかいたら必ず竜に火吹きかけられる。ま、ちっとは抵抗したから打線もマシになったかいの。
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大丸新長田店が閉店

 JR新長田駅前の大丸新長田店が閉店することになった。新長田駅前の「顔」ともいうべき店だ。新長田の駅の南口を出ると、すぐ右手に見えるデパートだ。このすぐ西隣に鉄人28号が鎮座している。
 長田区は震災後、神戸市内で唯一、人口が震災以前まで戻っていない区だ。阪神大震災で長田は大きな火災に見舞われ、広い面積が焼失した。新長田はJRの駅、神戸市営地下鉄も海岸線と西神線、山手線の三つ路線のターミナル駅だ。この新長田駅周辺は、神戸市長田区復興の原動力ともなるべき地域といえる。それが、駅前の核店舗ともいうべき新長田大丸の撤退。これは神戸市の復興計画の失敗といわれてもいたしかたないだろう。神戸市は復興といって、全国どこにでもある駅前広場を劣化コピーしただけだ。
 神戸出身の漫画家横山光輝氏にちなんでKOBE鉄人PROJECTが活動している。このプロジェクトはNPO法人が運営。民間だ。鉄人28号もその成果だし、横山氏のもう1つの代表作「三国志」にちなむイベントも行われ、地域の活性化に役立っている。神戸市の行政とこういう民間の活動をもっと有機的に連動させられないのだろうか。とりあえず神戸市営地下鉄ではそれなりの電車を走らせているが。
 神戸の新市街地たるハーバーランドに関しても、あまり景気の良い話を聞かない。西武は出店後わずか2年で撤退。ダイエーも撤退。そして阪急も今年の3月に閉店した。
 神戸市はかって「神戸市株式会社」といわれて、都市経営のお手本といわれていた。こういうことは抜群に優れた手腕を発揮した都市だった。1981年、画期的な人工海上都市ポートアイランド完成。それを祝してポートピア81開催。いち都市が開催した博覧会として大成功をおさめ、その後の同様の新市街地開発とそれに関連する博覧会開催のさきがけとなった。
 世界的な景気の影響もさることながら、神戸市は未だに大震災の痛手から完全には立ち直っていないといえる。復興への道は遠く険しいのである。でも、神戸は負けないのである。
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試合開始30分でケリ。2時間半かからんと試合終わってもた

 居合殺法。最下位のDeNAには通用したけど、セリーグ首位の中日には通用せんかった。ぎゃくに中日に居合殺法でやられてもた。1回、スタンリッジ、ゴンゴンとヒット打たれ、ゴツンとスリーラン打たれ、それで終わり。まさに居合斬りで斬られてしもた。あとは吉見を打てず。8回に1点返すのがやっと。8時半前に試合終わってもた。ええやんか。こんな試合はさっさと終わるにかぎる。
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栄光への5000キロ


監督 蔵原惟繕
出演 石原裕次郎、浅丘ルリ子、仲代達矢 三船敏郎

 日産自動車がアフリカのサファリラリーで優勝した実話を映画化したものである。だから、映画の後半はアフリカの荒野をひたすら車が突っ走る画面が続く。車好きの小生としては、それを観ているだけでも楽しい。では、劇映画としてはどうなのよ、と聞かれれば、う~んと首を傾ける。
 フリーのラリードライバー五代は日産ワークスチームに誘われ、サファリラリーに出場する。恋人優子は将来を嘱望されデザイナー。でも、五代は優子からデザイナーとしての未来を奪い、代りに事故の恐怖と、トレーラー暮らしとガソリンの臭いを与えた。五代はケニアのナイロビに日産の一員として行く。優子はデザインの師匠に誘われてパリに。
 さあ、サファリラリーが始まった。五代が駆るカー№90番のブルーバード510が出発しようとする時、そこに優子がいた。
 五代はライバル、エスコート・ツインカムを駆るピエールと猛烈なデッドヒートを繰り広げる。出場車95台のうち完走したのは21台だった。
 この映画の主人公は人間の五代である。だから五代に感情移入するようにつくられている。また、五代と同じぐらい、いや、五代以上に画面に映るのは疾走するダットサン・ブルーバード510である。この映画のもう一方の主人公は機械のブルーバード510ともいえる。
 観ている客に無機物の機械に感情移入させることは可能だ。例えば「新幹線大爆破」はひかり109が主人公ともとれる。あの映画では爆弾を孕んで走る新幹線ひかり109が、あたかも感情を持った生き物のように描かれていた。また「マッドマックス」のスーパーチャージャー付きインターセプターV8はたんに主人公マックスの乗る車ではなく、意志の通じ合う相棒だ。
 だから、本作もブルーバード510を、あたかも感情をもった生き物として描けるはずだ。もうもうたる砂塵を巻き上げ、荒漠たるアフリカの原野を疾駆するブル510を、うん官能的に描こうと思えば描けるはずだ。ところが、残念ながら、本作はそこまで「車が走る」という映像を昇華していなかった。ただたんに日産のブルーバードがアフリカを走っているだけだ。
 では、人間のドラマとしてどうか。これはもう、「私を取るの仕事を取るの?」という女と、仕事を取った男のドラマである。なんの工夫も葛藤もない。また、「私か仕事か」という構図が「石原=五代VS浅丘=優子」と、もう一組ライバルのピエールとその彼女アンナもある。同様のドラマを描写するのなら一組だけでいいだろう。五代優子だけでいいだろう。ピエール&アンナは不要だ。ライバルは必要だからピエールだけでいい。アンナは不必要な人物だった。
 結局、人間ドラマとして不出来な映画だ。アフリカを車が走るのを楽しむのならば、サファリラリーのドキュメントを観る方が、そっちの方が真実であり迫力がある。
 
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アボガドのサラダ


 アボガドのサラダや。アボガドのサラダちゅうと、ワカモレが思い浮かぶな。ワカモレ、メキシコのアボガド料理や。ワカモレはまた今度作るとして、今回はワシがアレンジした、ちょっと和風なアボガドのサラダにするで。材料はアボガド、エビ、なすの3種や。アボガドは皮をむいて種を取ってサイコロに切る。エビは白ワインで蒸す。なすは切ってオリーブオイルで炒める。ボールにこれらを入れて味付けするわけやが、調味料はマヨネーズ、レモン汁、醤油、ワサビ。醤油はほんのちょっと。香りがつく程度やで。それから忘れたらあかんのんはワサビ。アボガドにワサビちゅうのんはようあうで。ぜひ試してみてや。
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阪神流居合殺法。一瞬で三浦を秒殺

白昼、対峙するのは二人の剣客。一瞬、鞘走りの音がしたとおもうと、白刃が一閃、一方の男が血吹雪をあげた。勝負は一瞬でついた。
 と、いうような試合やった。まさに居合の立会いやったな。きのうはDeNA
先発がブランドンやから、居合斬りで勝てたけど、今日は天敵三浦。まさか同じように斬れるとは思うてなかった。それが昨日以上に鮮やかな居合殺法。1回マートン先頭打者ホームランで、抜き打ちで致命傷を三浦に負わす。さらに虫の息の三浦に平野が袈裟懸けにばっさり。
 しかし、いつも林崎甚助で勝てるわけやない。宮本武蔵や塚原卜伝、上泉伊勢野守にもならなあかんわな。
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焼きビーフン


 焼きビーフンである。焼きソバもうまいが、ビーフンもうまいぞ。ときどきむしょうに食べたくなる。(カレー、ラーメン、たこやき。むしょうに食べたくなるものが多いがビーフンもそのひとつ)
 で、材料だが、まずビーフン。これは細くて歯ざわりが良く、切れないモノを使いたい。以前、国産の某メーカーのビーフンを使ったら、プツプツ切れてショートパスタなビーフンになってしまった。小生は台湾産の新竹のビーフンを使っている。
 具は、干し椎茸と干しエビの乾物は必ず使いたい。戻し汁がいいスープの素になる。あとは、長ネギ、豚肉、ピーマン、もやし。干しエビは30分ほどで戻るが、干し椎茸は少なくとも半日はかけて戻したいから、昼食にするのなら、朝から干し椎茸を戻しておかなくてはならない。
 ビーフンは少しかために戻そう。熱湯で戻すのだが、戻したら水で洗って、もつれたビーフンをほどいておくこと。ビーフンがもつれたまま調理すると、もつれた味になってしまう。
 熱した中華鍋ににんにく、しょうがを入れて香りが出たら、豚肉を炒め、あとの具を入れてスープを入れる。そこにビーフン。醤油、酒、オイスターソースなどの調味料を加える。スープ、具から出た旨味、調味料、鍋の中の旨味を全部ビーフンに吸わせるつもりでビーフンを炒める。最後にごま油を振ってできあがり。
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金本逆転スリーラン。アニキに頼らなしゃあないやろ

 金本のことを老害みたいにゆう阪神ファンがおる。やれ、じんさんがいつまでもがんばっとるんじゃない、とか、若手のチャンスを奪う、とか、数字を積み上げるためだけに試合に出とる、とか。そやけど金本にたよならしゃあないやろ。アライにこんなマネできるか?
 中村ノリに先制の1発を浴びて、いやあな雰囲気。で、そのうら、早々にノーミさんが嫌いなマートンがいきなりヒット。平野4球でチャンス。ところが鳥谷、アライ凡退。あ~あ、今日もあと1本でえへん病か思とったら、金本逆転スリーラン。ま、金本にはしばらく頼らなあかんやろな。
 ノーミさんが嫌いなマートン久々の3安打猛打賞。守備もまともやっとたし。シーツ先生の説教が効いたんか。ブラゼルも久々の1発。
 7対3で快勝やけど、相手の先発ピッチャーがブランドンやからなあ。原(竹園)さんの巨人の杉内あたりから、こんな勝ち方やったら阪神優勝や。
 
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ごめんなさい

 携帯電話が鳴った。顧客からだ。できるだけ早く来社してくれとのこと。配送センター用バッテリーフォーク3台。商談は順調だ。あとは注文書をもらうだけ。急ごう。
 電話を鞄にしまおうとした時、腰に軽い衝撃を受けた。電話を取り落とした。
 電話を拾った時、足元を小さな男の子が駆け抜けた。その子が私に衝突したらしい。30歳ぐらいの女性が追いかけてきた。母親だろう。
「すみません」私に頭を下げながら、子供を追いかける。
「これ。待ちなさい。かずよし。おじさんにあやまりなさい」
 母親は子供を捕まえて、私のところへ連れてきた。
「ごめんなさい、いいなさい」
 子供はモジモジしているだけ。
「おじさんにぶつかったのでしょう。あやまりなさい」
「いいです、いいです。電話も壊れてないですし」
 足早にそこを離れようとした。
「待ってください。無礼をしたのだから、あやまらせなくてはなりません。かずよし、ごめんなさいは」
「私、急いでいるので」
 きっぱりといって、さっさと歩きだした。顧客を待たせているのだ、こんなことで時間をムダにできない。半分、駆け足でその親子から離れる。
「待ってください。あなたが良くても、この子がいけません。この子の教育に良くありません」
 女は子供の手を引っ張って小走りに追ってくる。
「なぜ逃げるのですか」
 女はとうとうヒステリックにわめき始めた。ワーワー騒ぐ見知らぬ女を背後にくっつけたままはさすがにまずい。
「いいかげんにしてください。私は大切な商談で、急いでお客の所に行かなくてはいけないのです」
「お仕事も大切かも知れませんが、子供の教育も大切です」
「私はあんたの子供教育のことなんか知ったことではない」
 ついカッとなった。
「あー。あなたみたいな人がいるから日本の教育は良くならないんだ」
 無視する。急がなくては。少し後悔する。駅から客先までタクシーで行こうと思ったが、天気がいいからブラブラ歩こう。この客はOKだ。次の客と見込んでいる食品メーカーへの売り込みプランを考えながら歩こう。これが間違いだった。タクシーに乗れば良かった。
 女が足を速めたようだ。子供の手を引いているから、子供が痛がってワーワー泣いている。なに泣くんです。かずよしが悪いんでしょ。と、女が叱るから、よけいひどく泣く。キーキー叫ぶ女。ギャーギャー泣く子供。そんな二人連れが背後に迫ってきた。道行く人が不審の目で見ている。
 顧客の社屋が見えてきた。助かった。あそこへ逃げ込めば、そこまでは追いかけてこないだろう。
 ハーハー息を切らせながら正門に駆け込む。
「どうなさいました」守衛が聞く。
「いえ。なんでもありません。総務の山川部長さんお願いします」
「タッチの差でした。相見積もりなのはご存じでしょう。5分前に発注はすみました。価格は御社と同じです。私はできれば御社に発注したかったのです。だから早く来るように電話したのですが。残念です」
 肩を落として応接室を出る。今月のノルマ達成は不可能になった。
「あ、さきほど奥さんとお子さんが見えましたよ」
 正門で守衛にいわれた。さきほどの女と子供の特徴をいうと、その通りだった。
「あ、あれは私の女房子供ではありません」 正門の外にはやつらが待っていた。
「ほれ、ごめんなさい。いいなさい」
「いいかかげんにしてくれ。あんたらのせいで大事な商談が壊れたじゃないか」
「そうですか。それは申し訳ありません。ほれ、かずよし、おじさんに大きなご迷惑をおかけしたじゃない。ごめんなさいは」

「営業部も大幅な人員削減だ。わが課も最低四人は削減だ。きみは今月ノルマを達成していない。すまんがきみもリストに入れるよ」 来月いっぱいで退社となった。それまでためた有給休暇を取る。その間に就職活動を始めよう。
 会社を出る。ここへ来るのも、退職の手続きに来るあと1回だけだ。
 女と子供が待っていた。なぜ私の会社を知った。そうか、あの守衛室で私の会社を知ったのか。
「ごめんなさい、いいなさい」
 もうかんべんしてくれ。
「ご、ごめんなさい」
 私があやまってしまった。
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