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とつぜんSFノート 第34回

 日本SF大会。SFファンなる人種はともかく群れ集いたがる人種である。年1回(おおむね夏に行われる)会館なりホールなりに集まって、SFをサカナにイベントをやる。全国回り持ちで、今年は北海道は夕張で、来年は広島で開催される予定。この日本SF大会、一度だけわが街神戸で開催されたことがある。
 1975年8月23日24日に第14回日本SF大会SHINCONが開催された。SHINCONはSF大会につく愛称で、開催地にちなむ言葉の後にコンベンションを表すコンがつく。東京で行われたらトーコン、大阪ならダイコン、北海道ならエゾコン。地名でないこともある。2000年に横浜で行われたSF大会はゼロコンという。2000のゼロだ。
 このSHINCON、初めて参加者が1000人を越えたSF大会である。会場は大倉山の神戸文化ホール。もちろん小生も参加した。 小生はいち参加者であって、内部のスタッフではなかった。そもそも、いかなる経緯で神戸でSF大会が開催される運びとなったか。詳しくは岡本俊弥氏のサイトを見てもらえれば判るが、小生もスタッフではなかったが、岡本氏や、実行委員長の清水宏祐氏など、友人知人がスタッフに多くいたので、だいたいのことは聞いていた。
 発端は筒井康隆氏のお宅を、岡本氏たち12人のSFファンが訪問したことではなかったか。筒井氏は前年、神戸は垂水の地に新居を構えた。そこに12人が訪れた。どういう経緯でこの12人が筒井宅訪問に至ったのか小生は知らない。もし知って参加可能ならば、この中に小生が加わっていた可能性は大きい。
 この時期、小生は眉村卓氏宅に毎月集まって、銀座が丘集会と称して勉強会をやっていた。ひょっとすると、筒井氏宅訪問と、銀座が丘集会がバッティングして銀座が丘集会を優先させたのかも知れない。
 この12人に筒井氏を加えた13人が同人となって、同人誌「NULL」が復活した。NULLは元々は筒井氏が家族で出していた同人誌で、この時復活した同人誌は新しいNULL、「ネオヌル」と呼ばれた。このネオヌルが招致母体となって神戸にSF大会を招致し、実行したのが第14回日本SF大会だ。
 筒井さんはSF大会をやったことがある。第3回日本SF大会DAICON1を旧NULL主催で開催した。この大会に関しては筒井さんは満足していなかった。もう一度SF大会をやりたいとの意欲を筒井さんは持っていた。そこに12人の若いSFファンがやって来て、NULL復刊、そして地元神戸でSF大会をやろうということになったのではないか。
 大会の企画、PR、そしてスポンサーは筒井さんが引き受けていた。資金面はもちろん、目玉となる企画は筒井さんの顔、人脈で立てられ、実行されたものだった。
 そして、1975年8月23日午前11時ごろ。小生は三宮で緑色の神戸市電に乗って、大倉山で降りた。当時は神戸に地下鉄はなかった。文化ホールの入り口で清水と顔を合わせ、あいさつをする。当時の清水宏祐は二十歳そこそこだったが、妙な貫禄があり、押し出しのハッタリが効く。だから筒井さんに実行委員長に据えられたのだろう。
 この日は台風が日本に襲来して、新幹線が途中で止まった。東京方面から来るゲストは新幹線を下車してタクシーで来た人もいたとか。実行委員長の清水は「嵐を呼ぶ男」なんて自称していた。確かに、その後も彼が何かすると天変地異が起きるようだ。極めつきは彼の結婚式。神戸での結婚式には小生も列席したが、その翌日阪神大震災が起きた。
 SHINCONのプログラムは、作家講演、星雲賞授賞式、作家パネルディスカッションといったSF大会の定番プログラムの他、筒井さんのコネで実現した企画があった。桂米朝師匠の落語。山下洋輔のジャズピアノ演奏。劇団欅による「スタア」上演。
 筒井さんがかいがいしくお茶子をされ、口演前に米朝師匠と小松左京氏との対談があって、いよいよ口演。演目は大ネタ「地獄八景亡者戯」その後、関西で行うSFイベントで落語を上演することが多いが、SFのイベントで落語を上演したのはこの時が最初。そして米朝師匠の「地獄八景」を小生が生で聞いたのは、この時が最初。師匠はこの噺を演じる時は、必ずその場に応じたくすぐりを入れる。この時もSF大会ならではのくすぐりを入れてはったはずだが、どんなくすぐりだったか忘れている。必死になって思い出そうとすが思い出せない。今から35年前のことだが。NULL6号にかんべむさし氏が詳細なレポートを書いているはずだが、NULL6号が見当たらない。有ったはずだ。ファンジン関係を収容しているボテ箱をひっくり返したが見当たらない。おかしいなあ。どっかに有るはずだ。
 山下さんのジャズは最初は山下さんがピアノソロを演奏する予定だったが、筒井さんがドラムを叩いた。この時のご両人の演奏は凄まじいものだった。今はすっかり丸くなった山下さんだが、当時は若く鋭かったはず。それを真正面から筒井さんが受けて、入魂のドラムだった。熱狂のジャムセッションだ。
 大会のラストは筒井康隆の戯曲「スタア」の公演。福田恆存演出の劇団欅による演劇である。
 最後に筒井さんが閉会のあいさつをして、SHINCONは終った。正直なところ、SHINCONは筒井さんのイベントであった。いつか、またSF大会を、と念願していた筒井さんが、その願いをかなえた大会であった。確かに筒井さんあってのSF大会だった。しかし、当然ながら筒井さん一人ではできなかった。岡本俊弥、清水宏祐といった人たちがサポートしたから成功したイベントなのだ。
 SHINCON以来、神戸でSF大会は開催されていない。それから10年後1985年に第11回日本SFフェスティバルが開催されたが、日本SF大会はSHINCONだけである。SHINCONはプロの作家が、財力人脈をフルに発揮して成功させSF大会である。そして、成功の達成感を一番享受しているのは、そのプロ作家たる筒井康隆さんだろう。
 神戸でもう一度SF大会が開催されないだろうか。SFファンの手によって行われ、そして、その成功の喜びを一番享受できるのはSFファンであるようなSF大会。SHINCON2が開催されることを願う。実は拙作「こわれざるもの」はその願望を書いたものだが。
 ねの1365番が当たって、左足の痛いのが直って、時間がたっぷり自由に使える境遇に有って、諸般の事情が許せば、小生がSHINCON2をやるかと聞かれれば、「うん」といわない自信はない。
 もう一度神戸でSF大会を。
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2012・イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行く

 

 仕事を終えて、西宮大谷記念美術館へ行く。イタリア・ボローニャ国際絵本原画展を見に行く。金曜日は夜7時まで開館しているので、平日でも行ける。毎年、休日の昼間に行っていたが、夕方に行くのは初めて。涼しくていい。
 今年は韓国からの出展が多かった。
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久しぶりの甲子園。やっぱ甲子園やったら勝つな

久しぶりの甲子園。やっぱ甲子園やったら勝つねんな。ずたぼろになって長期ロードから帰ってきたな。
 スコアボード見ると、先制、中押し、ダメ押しと、理想的な点の取り方に見えるけど、点は3点。11本もヒット打っとうねんから、もうちょっと点あっても良かったんとちゃうん。最近の藤川やったら2点差やったらあぶないな思うとったら狩野がホームラン。ほんまこのホームランはありがたかったな。
 で、あんのうじょう藤川が久保田化。四球出してランナーためて、前田にさんざんねばられヒヤヒヤ。これじゃ海外FAとっても、海外の球団どっこも取ってくれへんで。藤川阪神残留やな。それでええんだか悪いんだか。
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指定席は近いぞ

このカード、これでDeNAに負け越し。いよいよ指定席が見えてきた。中村GMの意向かどうか知らんが、福留を呼ぼうとしとるらしい。アメリカ帰りの中古はあかんで。城島で懲りたんちゃうん。で、大和か柴田か俊介の出番を奪うんか。
 しかし、なんで中村なんぞというヤツをGMに持ってくんねん。おっさん、オリックスで失敗したんとちゃうんか。
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人為的ミスならパイロットの技量を保証するのか

 素人考えながら、「二兎を追う者は一兎も得ず」のことわざは、こいつにもいえるのではないか。オスプレイのことである。回転翼機の長所と固定翼機の長所を併せ持った機体とのことである。これ、裏返して見れば回転翼機の短所と固定翼機の短所を併せ持った機体といえるのではないか。
 どうも日本政府は機体の設計上の欠陥ではなく、パイロットの人為的なミスにしたいらしい。垂直上昇モードから水平飛行モードに切り替える時に、計算外の風を受けると、バランスを失い墜落する。パイロットがプロペラの角度を変えるタイミングを誤ったとのことである。だからオスプレイそのものは安全な機体である。
 と、いうことで、森本防衛相が沖縄県を訪れて、仲井真知事を、オスプレイの沖縄配備を説得した。仲井真知事は納得できないと配備を拒否した。当然だ。オスプレイが安全な機体であるなら、ある程度の技量を持ったパイロットなら、だれが操縦しても安定して飛ぶはずだ。また、機体の問題であっても、パイロットの技量の問題であっても、墜落したら大惨事になることは変わりはない。
 モロッコの事故は人為的ミスであるなら、オスプレイが沖縄に配備され、訓練飛行が開始されるとしたら、操縦するパイロット全員の技量を保証する書類を、沖縄県に提出してから、オスプレイを飛ばすのか。例えオスプレイの機体に問題がなくとも、下手なパイロットが操縦桿を握って、頭の上を飛ばれたら、大変に危険だろう。
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亀の甲より年の功

 今日の試合見とって再確認したことやけど、阪神は事実上の最下位やな。そらそうやろ、最下位DeNAと互角の試合やって辛勝しとんねんから、最下位の資格充分やな。新井良太の一発がなかったら負けとったで。守護霊藤川球児はへこへこしながら、やっと1点を守りよるし。
 で、なんやて、和田続投、金本来季契約、中村GM就任。和田続投はええとして。う~む。こうなりゃやけくそや。残り試合こんなオーダーでやったらどうや。もう、若手つかわいでもええやん。

1番 センター マートン  30歳
2番 2塁   平野    33歳
3番 ショート 鳥谷    31歳
4番 1塁   新井貴   35歳
5番 レフト  金本    44歳
6番 ライト  桧山    43歳
7番 3塁    関本    33歳
8番 捕手   藤井    36歳
先発      安藤    34歳
2番手     福原    35歳
3番手     小林宏   34歳
クローザー  久保田   31歳 

              平均年齢 34.9歳

あんがい、これで勝ったりして。
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大人の国

 日韓、日中が非常に剣呑な雰囲気になっている。いうまでもなく、竹島、尖閣の領有権を巡るトラブルが原因だ。小生は、両方とも日本固有の領土であって、そのことを大前提として、韓国、中国と事に当たるべきと考える。
 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。味噌も糞もいっしょくた。理性で考えるべき問題を、感情に呑まれ、とんでもない所まで憎しみの対象としてしまう。この所の東アジア3国の様子を見ていると、このことわざを思い浮かべざるを得ない。特に中国と韓国に顕著だ。中国の日本料理店が襲われる。在中国日本大使の公用車が襲われ、日本の国旗が強奪される。韓国のサッカー選手がオリンピックで「独島は韓国のモノだ」とアピールする。在韓国の日本人たちも居心地の悪い状況だろう。日本しゃくに触るとの感情的になった末の行動だろう。感情に任せて怒りをぶつけあうだけではなにも解決しない。中国、韓国両国には理性的になることを望む。
 これは日本でも同じ。北朝鮮が何かするたびに、朝鮮学校の生徒たちがいじめにあってきた。チマチョゴリを着て外出できないほどだった。今回の問題でも同様の問題が起きてないか心配する。
 国と国とは解決すべき問題は確かにある。そのことは両国のしかるべき人たちが「和して同ぜず」の精神で持って粛々と事に当たればいい。しかし、個人と個人は違う。
 小生にも在日朝鮮人の友人知人もいる。テコンドーの達人Rさん現代日本の大阪支社のTさん。神戸は灘区で焼肉店を経営しているMさん。いずれも小生にとって、大切な友人であり知人であり取引相手だ。小生と彼らとは、国と国とは険悪な情況にはなっているが、今も良好な関係を保っている。小生にとって彼らは大変に良い人だ。しかし、今回の李明博の行動は、極めて唐突で、感情的で、無礼で、とても容認できない。その後の韓国政府の対応も、まともな国のなさりようとはとても思えぬ。
 Mさんはオーストラリアにご子息がおられ、なにかあれば、いつでもオーストラリアに来なさいといわれているとのこと。Mさんとは最近接触がないが、もうオーストラリアに行かれているかも知れない。Mさんは、とにかく気遣いの人で、ともかく誰に対しても良い印象を持ってもらおうとの意志を強く持っている人だ。小生のごとき者にも、いつもニコニコと接してくれて、ちょっとした物でもおすそ分けをくれた。絶対、敵は作らないとの強い意志も持った人だ。これが在日の人が日本で生きていく知恵だと感心した。
 ともかく、このたびのことで、善良な個人がいわれなき虐待を受けることは絶対にさけなければならない。Rさん、Tさん、Mさん。これらの人が安心して日本で商売ができて、暮らせる、日本はそういう国であるべきだと思う。それでこそ日本は大人の国だ。
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虎よ

 はいはい、久しぶりの日本文学のお時間です。きょうは1970年代のフォークソングを勉強しましょう。いやあ、あのころはアツかったですね。きょうの阪神とDeNAの今年のキャッチフレーズが「アツいぜ」「アツくなれ」ですが、あのころの若いもんはアツかったです。東京では新宿西口、関西では梅田地下なんかで、よくこの唄を大合唱して燃えてましたね。
 では、和田林片藪の「虎よ」

虎よ 最下位のDeNAの前で
虎よ あきらめの断をくだせ
最下位は近い 最下位は近い
虎よ この負けの向こうには
虎よ なつかしき最下位がある

虎よ 君の一球が君の打席が
虎よ むくわれない日々がつづく
最下位は近い 最下位は近い
虎よ この負けの向こうには
虎よ なつかしき最下位がある

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オーシャンズ11


監督 スティーブン・ソダーバーグ
出演 ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット マット・デイモン ジュリア・ロバーツ

アベンジャーズ」ごときに「日本よ、これが映画だ」といわれても、「フン」と鼻の先で笑って「アメリカよ、これで映画か」とバカにできるが、この映画に「日本よ、これが映画だ」といわれたら「へへー、おおせの通りです」と恐れ入るしかない。
 コンゲームというのだろうか、知恵をしぼって、困難なヤマを実行して、悪いヤツをギャフンといわせる、痛快な犯罪サスペンス映画。この分野の映画は日本は絶対にアメリカにかなわない。かの国には「スティング」「ペーパームーン」といった名作が多々ある。この「オーシャン」シリーズもそのうちの1本だろう。日本人とアメリカ人の気質の違いとしかいいようがない。作家なら、伊坂幸太郎、山田正紀たちがおもしろいコンゲーム小説を書いているが、日本映画でコンゲームの秀作は寡聞にして知らない。伊坂の「陽気なギャングが地球をまわす」が映画化されが、なんともつまらない愚作で、途中で観るのを止めた。岡本喜八が健在であったなら、面白い日本製コンゲーム映画をつくっていたかも知れないが。
 刑務所を出た大泥棒オーシャンは、ム所内で考えていた、大きなヤマを実行することにする。ラスベガスの3大カジノの金が収納されている、地下の巨大金庫から1億6000万ドルをいただこうという計画。オーシャンはまず旧友のラスティーに声をかける。カリスマ的大泥棒オーシャンと切れ者ラスティーは仲間を集めていく。スリの達人、爆破のプロ、練達の詐欺師、メカのプロ、などなど。プロ集団11人。金庫の持ち主は冷酷非情のホテル王ベネディクト。十重二十重にセンサーが張り巡らされた難攻不落の金庫を11人はいかに攻めるか。
 非常に面白い映画だが、不満がひとつだけ。オーシャンの元妻のエピソードはいらない。純粋に11人の金庫破りの話に集約すれば良かった。それにジュリア・ロバーツはあまりきれいでない。
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チキンソテー香草風味



 今夜のディナーは鶏を焼く。鶏もも肉をソテーするぞ。まず、鶏肉にローズマリー、タイム、クローブをまとわらせて、半日ほど置いておく。同時にオリーブオイルを小皿にとって、上記ハーブ類とにんにくのかけらをひたして、油に香りをつけておく。
 調理にかかる少し前に鶏肉を冷蔵庫から出して常温に戻しておく。肉が冷たいままだと焼きムラが出るおそれがある。
 フライパンをカンカンに熱して冷たい油を流して、その油でフライパンの表面をコーティングして、油はまた容器に戻す。これは「油ならし」といって中華料理の技法だが、洋風料理のフライパンにも使ってもいい技法だ。
 油ならししたフライパンに、香りのついたオリーブオイルを入れ、鶏肉を皮目を下にして焼き始める。鶏肉のまわりにローズマリーとタイムをどっさりと入れる。多い目に入れたほうが香りがひきたつ。ただし、クローブは2、3個。クローブは香りが強いので、ローズマリーやタイムに勝って、料理全体をクローブの香りが支配してしまう。
 焼き始めたら、肉を動かさない。フライパンに手を触れない。フライパンの柄を持ってゆさゆさゆらしたい誘惑にかられるが、がまんする。心配しなくても、油ならしをちゃんとやっておけば、肉は絶対焦げつかない。じっくりと肉が焼けていくのを見ていればいい。
 さて、ちょっとだけ様子を見てみよう。肉の横が白っぽくなったら、少しだけ肉をめくって焼け面を見よう。こんがりと良い焼け色がついたら、ひっくり返す。時々、油をすくって表面にかけながら焼く。アロゼするわけ。串で刺して透明の汁が出てくれば焼き上がり。しばらく余熱で中まで火を通してから、皿にのせる。皮目はパリッ、中はジューシー。ハーブのいい香り。ものすごくおいしい。鶏肉を焼いただけだが、ごちそうだ。
 
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若手を使え!

 ことここに至って、多くの阪神ファン諸賢のご意見は「若手を使え」ということに集約してもええやろ。そりゃ、若手を使って「育てながら勝つ」が一番ええのんは判かっとる。それが理想や。けど、そんなうまいこといたったらだれも苦労せえへん。
 で、「若手を使え」ちゅとる人。これからこんな負け試合が増えるのんは覚悟の上で「若手を使え」といえるかな。
 新井良太の悪送球で先制点献上。上本のエラーで追加点。その後鶴が打たれる。若手を使えばこんなことになる確率が高くなるで。それでも若手を使えちゅうこといえるかな。覚悟は出来てるかな。え、ワシ、もちろんワシは負けとる阪神を観ても平気やで。ワシは覚悟ができとるで。もっともっと若手を使え。
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ししとうとちりめんじゃこのたいたん

 

 はいはい。今夜のおかずは京のおばんざいどす。お金と手間をかけずに、おいしいものを作るんどすえ。
 夏の野菜ということで、ししとうを料理しましょう。ししとうとちりめんじゃこのたいたんの妖女どす。
 鍋にごま油を取って、ししとうを炒めるんどす。ししとうは加熱するとパンクすることがあるから、包丁で切れ目を入れておくといいどす。パンクしても別によろしおす、というお方はそのままで。
 ここにちりめんじゃこを入れます。ちりめんじゃこは軟らかいのより硬いめを使いましょう。そこに水をひたひたに注ぐんどす。ちりめんじゃこから良い味が出ますので、出汁でなくてもよろしおす。
 酒、砂糖、醤油といった調味料を入れて、水っけがなくなるまで加熱すればできあがどす。
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とつぜん対談 第43回 貝がらとの対談

 今日の対談の相手は貝がらさんです。別にめずらしい貝がらではありません。小さな二枚貝です。この海辺で、ひなたぼっこしておられたのですが、無理いって来てもらいました。

雫石
 よく来ていただきました。

貝がら
 はい。わたしなんかに何を聞きたいの。

雫石
 貝がらさんは二枚貝ですね。

貝がら
 そうよ。

雫石
 なんという貝だったんですか。

貝がら
 わたしが死んで貝がらになったのは、ずいぶん昔なので忘れたわ。

雫石
 その模様からするとアサリだったんではないですか。

貝がら
 そうかも知れないわ。そのへんにいる普通の貝よ。わたしなんて。

雫石
 どうして亡くなったのですか。

貝がら
 さあ、タコにでも食べられたんじゃない。

雫石
 いやあ。タコではないですね。ツメタガイではないですか。そこに小さな穴が開いてますし。

貝がら
 そんなことはどうでもいいのよ。ともかく、わたしは死んで貝がらになったのよ。

雫石
 アサリだったころのことは憶えてないですか。

貝がら
 しつこいわね。わたしのしたことは砂の中で子孫を残したことだけよ。あとは貝がらになって、砂の中で寝てただけ。

雫石
 ずいぶん昔から、ここの海におられたのですね。

貝がら
 そうね。ここね、昔は海水浴場だったのよ。

雫石
 え、そうですか。知りませんでした。

貝がら
 あおい松、白い砂、きれいな海。それはそれはけっこうな海水浴場で、夏休みともなると、たくさんの人が来たものよ。

雫石
 なぜ、そんな良い海水浴場が閉鎖になったのです。

貝がら
 公害よ。1970年代、日本の海はものすごく汚れたわ。

雫石
 最近は海もかなりきれいになりました。海水浴場再開すればいいですね。

貝がら
 ばかね。できないわ。このへんの海岸線を見てごらんなさい。砂浜がやせ細って、ほんの少し残っているだけ。ほとんどがテトラポッドが並んでいるじゃないの。こんなんで海水浴できると思う?

雫石
 そうですね。風情がない海になりましたね。

貝がら
 わたしなんか、ただの貝がらだから、どうでもいいんだけど、やっぱり昔の海のほうがいいわ。

雫石
 貝がらさんは、これからどうするのですか。

貝がら
 どうもしないわ。わたしは貝がら。砂に埋もれているだけ。波にさらわれて、遠くの海に流されるかも知れないわ。

 
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広島には痛い引き分け。阪神にはどっちでええ引き分け

きょうの試合、勝てば広島のほうが得るものが大きい。勝てば勝率5割復帰。いま、セリーグで貯金持っとるのは巨人と中日だけや。広島としては5割として、貯金を作って、3位以上を確保したいところやろ。阪神は勝っても、ようけある借金を1個減らすだけや。8回の1点はその広島の執念の同点打とちゃうやろか、
 しかし、メッセンジャーが投げる時はいつもこんなんや。かわいそうやな。ええかげんメッセンジャーに勝ち星を付けたれよ。
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ワシが観ないと阪神勝つ

 昨夜は老母宅に弟が来もうした。久しぶりに弟と痛飲す。よって、倉敷での阪神VS中日の試合は観ておりません。なんでも、珍しいことに若手が活躍して阪神が勝ったとか。久しぶりに岩田に勝ち星がついて、藤川にセーブがついた。たいへんにおめでたいことですじゃ。阪神ファンの皆様におかれましては、まことにもってご同慶のいたりでございまする。
 つらつら考えてみまするに、わたくしが試合を観ない方が阪神が勝つことが多いようです。仔細に統計を取ったわけではありませぬが、感覚的にそう感じるしだいです。
 わたしの会社は阪神ファンの牙城ともいえる会社ですが、特に熱心なおっさんがいて、くだんのおっさん、仕事が終ると甲子園に直行ということが多いのですが、時々残業で甲子園に行けない事があります。そういう時に限って勝つそうでございます。
「ワシが観にいかへんと阪神勝ちよる」と、よく嘆いておられます。このおっさんに限らす、「観ないと阪神勝つ」という阪神ファン諸賢も多いかと存ずるしだいでございまする。本当にそうなのか、みんな、せーので、残り35試合観なかったらどうでしょう。35連勝するでしょうか。でも、ま、裏切り者が一人でもでたら阪神は負けます。その裏切り者にわたくしがなるやも知れませぬ。
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