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2007年に観た映画ベスト5

 小生が2007年に観た映画ベスト5は次の通り。これはあくまで小生が昨年にはじめて観た映画であって、2007年公開の作品ではない。また「ワイルド・バンチ」「スティング」「大脱走」などの名作も、この「とつぜん映画館」で取り上げているが、これらの作品は何度目かの鑑賞なのでこのベスト5には入れない。では、

1位 ゆれる
   監督 西川美和
   出演 オダギリ・ジョー 香川照之 伊武雅刀
 ゆれる。ゆれる。つり橋がゆれる。人の心がゆれる。兄弟仲がゆれる。そして真実がゆれる。

2位 阿弥陀堂だより
   監督 小泉堯史
   出演 樋口可南子 寺尾聡 北林谷栄
 大人のトトロ。都会の生活に疲れた夫婦が自然豊かな田舎に越してくる。美しい自然には癒されるが、そこにも生と死が。

3位 フラガール   監督 李相日
   出演 蒼井優 松雪康子 豊川悦司 岸辺一徳
 みんなでコトを成し遂げる。友情、反目、和解、紆余曲折があるが、最後はみんなの心は一つに。定番のストーリーだがやっぱり感動する。

4位 カポーティ   監督 ベネット・ミラー
   出演 フィリップ・シーモア・ホフマン キャサリン・キーナー
 出色のドキュメンタリー・ノベル「冷血」の作者トルーマン・カポーティが「冷血」を書くに当たって、殺人事件の犯人を取材する過程が綿密に描かれている。はたして「冷血」とは犯人かカポーティか。

5位 トランスフォーマー
   監督 マイケル・ベイ
   出演 シャイア・ラブーフ ミーガン・フォックス
 理屈抜き。映画は見せもんだ。げっぷがでるほどドンドンパチパチ。SFが判っていないくせにSF映画を作りたがるスピルバーグがバックにつき、あの大雑把映画のマイケル・ベイが開き直ってサービス精神全開のアクションてんこ盛り。げっぷ。
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1月22日(火) 公務員の仕事の目的

 昨夜、NHKの半井さんの天気予報を観た後(小生は明日のお天気に関心があるのだ。半井さんに関心があるとの誤解もあるようだが、お天気を知ることは大切なのだ。誤解なきよう)「クローズアップ現代」を観る。いつもの才媛のおばさんではなく、ニュースをやっているおじさんが出てきた。
 昨日のテーマは「国民健康保険加入者で亡くなる人が少なからずいる」というもの。国民健康保険に加入しているが、保険料が払えず病気になっても治療を受けられず死ぬ人がいるというもの。
 国民健康保険は自営業者、自由業、無職の人が加入しているが、この多くの人が低収入の人たちだ。小生も会社を辞め無職の時は国民健康保険に加入していた。
このような人たちにとって少ない収入から保険料を捻出するのは、大きな負担となる。その上、病気なれば収入は大幅に減少。それでなくても少ないのにさらに少なくなるわけだ。とても保険料など支払えない。保険を使った医療が受けられなくなる。医療費を100%自己負担しなければならず、風邪をひいただけで1万円ほど必要になる。
 病気になっても病院に行かず/行けず、なんとか少ない収入をやりくりして市販薬を服用して自分で治そうとする。
 癌に罹っても病院に行けず、治療をうけられないまま亡くなった人もいる。こういう人は一人暮らしがほとんど。たった一人で、頼る人もいない。お金もない。身体はどんどん悪くなる。癌末期の激痛に苦しみながら、一切の治療を受けられず、たった一人でさみしく死んで行く。
 まじめに保険料を払っている人にいわせれば、払っていない人の医療負担をする必要はない、というだろう。しかし、払えたくとも払えない人まで、死ねとはいえないだろう。
 実は手続きをすれば、特段の理由のある人は、保険料を払っていない人でも、保険を使って医療を受ける制度がある。病気で働けない、というのはここでいう特段の理由に当たるということ。ところが、小生が番組を観た印象では、こういう制度があることを行政は積極的にPRしようとはしていない。払えない人を救おうというより、いかに多くの人に払わそうという方に力を入れている。払えるのにズルをして払わない人は決して許してはいけない。そんな人には厳しく払わせるべきだ。しかし、上記のような憂慮すべき状況の人に対しては救いの手を差し伸べる必要がある。
 こういう人たちを救う方策を考えている自治体もある。大阪府堺市と滋賀県野洲市の例を紹介していた。堺市の場合は調査員が保険料滞納者の家を訪問して情報を集め、必要と判断すれば暫定的に保険を使って医療を受けてもらうという方法。野洲市の場合は市役所の各課で得た市民に関する情報を市民課に集約、市民課から保険年金課に連絡して救いの手を差し伸べるというもの。
 堺市の場合は人員を増やさなくてはいけないので予算をともなうが、野洲市の例は人員を増やす必要はない。いかにも結構なように見えるが、これってあたりまえではないのか。
 公務員の仕事の目的は何か。自分たちの保身を計り予算を獲得するのが目的ではないだろう。公務員の仕事の目的は、住民が平安に暮らせるように尽力するのが目的だろう。だから、ことさらこのような方策を取らなくても、自分の仕事とは何かを認識していれば、困っている住民がいればどうするべきかわかっているはずだ。

日本国憲法第3章第25条
すべて国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する。

 憲法はあらゆる法律の基盤となっている法。公務員だから、もちろん自分の国の憲法を知っているだろう。病気になりたった一人で苦しんでいる人がいればどうすべきか判るはず。公務員は公僕であるということを今一度思い起こすべきだ。
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