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期待はずれの感動!?

 小生をリストラしたK電気はつぶれた後、さる企業グループに買収されて新K電気として生きている。久しぶりにそこのホームページをのぞいて見た。今の経営陣は小生の知らぬ連中ばかり。そらそうだろう。アホして会社つぶした連中を残しておけばアホを繰り返すだけだ。
 それはさておき、その新K電気のホームページの社長あいさつにこんなことが書いてあった。「『ここまでやってくれたのか!?』とお客様に『期待はずれの感動』をお届けする。それが我々の新しい目標です」
 アホか。こんなことをいっているようではK電気はまたつぶれる。ホームページを見ると、小生がいたころと同じ仕事をやっているようだ。
 K電気は自社ブランドを持たない。主に大手のM電機から発注される通信機器の仕事をしている受注型企業だ。客先の要求する仕様に従って、オーダーを仕上げていく。原則としてい一品仕上げだが、同じ機種が定期的に発注されることもある。その時、たいてい、前回よりも何パーセントか値下げを要求される。小生は購買仕入れ担当だったから、機種を構成している電子部品の仕入れ値も、前回より安く仕入れなくてはならなかった。
 例えばの話だが、コネクターという電子部品がある。電気と電気を接続する部品で、身近にあるものでは、コンセントとプラグがコネクターの一種だ。このコネクターの直接オスとメスが接触して電気を流すところには、金属の端子がついている。この端子にはメッキが施してあって、銀メッキの場合もあるし、金メッキの場合もある。もちろん価格の高いのは金メッキで、金は電気の伝導が良いから、コネクターの性能、信頼性は金メッキの方が上だ。客先がコネクターは金メッキ使用のことと指定してあるのならば、金メッキを使うが、指定していない時は銀メッキのコネクターを使う。
 メッキの指定がないのに、金メッキを使って仕事を仕上げて納品すると、客先は喜ぶ。「ここまでやってくれたのか!?」「期待はずれの感動」なわけだ。
 で、次に、また同じオーダーが来る。客先は前回より値引きをいって来る。前回のコネクターは金メッキだ。しかも「ここまでやってくれたのか!?」「期待はずれの感動」だから、コネクターの部品代は銀メッキ分しか要求していない。そらそうだろう、客はそこまでの性能は要求していないのだから。こういう状態で部品代を、さらに値引きしなくてはいけないわけだ。
 こういうことを過剰サービスという。確かに、仕事の奪い合い、厳しい企業間戦争を繰り広げているわけだ。客先へのサービスは必要。しかし、過剰サービスは自分で自分の首を締めるだけである。
 元K電気社員として親切心で、新K電気の社長に忠告する。あいさつ文を「客先の要求を100パーセント満足させる」に変えたらどうか。どうせ60パーセントほどしか満足させていないのだろう。120パーセント満足させるなんていうと、百害あって一利なしと知るべし。

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阪神なかなか貯金できまへんな

 今日、勝てば待望の貯金ができるのに、なかなか貯金はできまへんな。きょうの敗因は、ご存知のとおり3回の安藤につきる。まさか、安藤が6点も取られるとは。
 しかし、ま、全体として阪神の方が、押しぎみに試合を進めとったとちゃうやろか。こきざみに点を返していったし、渡辺が村田に一発を献上したが、アッチソンは今日はええ方のアッチソンやったし、阿部も筒井もよう投げた。渡辺も村田の一発以外はよう投げた。
 もう1つの敗因はやっぱり新井。昨日は大活躍で、今日も先制のホームラン。新井も本調子かと思うたが、あかんな。チャンスに二つも併殺打の大ブレーキ。やっぱり3塁守備が負担なんとちゃうやろか。今岡を1塁にするんやったら、なんで新井を1塁にまわさへんねやろ。あそこで新井がどうにかしとったら、勝っとた試合やで。

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SFマガジン2009年5月号


SFマガジン2009年5月号№637   早川書房

雫石人気カウンター
1位 蟹は試してみなきゃいけない  中村融訳  バリントン・J・ベイリー
2位 神銃             大森望訳  バリントン・J・ベイリー
3位 邪悪の種子          中村融訳  バリントン・J・ベイリー
4位 ナーダ            田中一江訳 トマス・M・ディッシュ
5位 ダニーのあたらしいおともだち 酒井昭伸訳 トマス・M・ディッシュ
6位 ジョイスリン・シュレイジャー物語
                  若島正訳  トマス・M・ディッシュ

 この人気カウンターに如実に表れているように、小生はニューウェーブはもひとつ好きではない。バリントン・J・ベイリーはどちらかというと好きな作家だった。「禅銃」と「カエアンの聖衣」を読んだかな。ニューウェーブは嫌いだが、ワイドスクリーン・バロックは好きだ。ある意味、ベイリーは最もSF作家らしいSF作家だったのでは。
 1位の「蟹は試してみなきゃいけない」は珍品。ベイリーがこんな作品を書いていたとは以外だ。蟹青春ポルノSF。蟹のSEXがセキララに描かれている。
                 
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豚インフルエンザ。備えをしつつ冷静な対応が必要

 メキシコ、アメリカなど北米大陸を中心に豚インフルエンザが広がりを見せている。今のところ死者が確認されているのはメキシコだけ。それでも100人を越える死者が出ている。
 ただ、このメキシコの死者は、豚を発生源として、人→人に伝染した新型インフルエンザかどうか確認が取れていないとのこと。しかし、メキシコ以外の国も感染者が増加しそうだ。これを受けて、WHO(世界保健機関)は、警戒レベルを「フェーズ4」に引き上げた。人から人への感染が確認され、世界的大流行(パンデミック)に被害が拡大する恐れが高まっていると、WHOが警告を発しているわけだ。
 幸い日本には、まだ感染者は発生していないが、北米大陸との交流が盛んなわが国は、感染者が出る可能性は高いだろう。水際での防疫を厳重に実施してもらいたい。
 私たち庶民はこの問題に関しては、今の段階では、関係各方面の尽力を望ことしかできないだろう。ただ、万が一に備えることはできる。マスク、うがい薬、備蓄用食料の保存ぐらいは実施しておいた方がいいだろう。備えはしておいた方がいいが、むやみに危機感をつのらす必要は今のところはなさそうである。だから、いちブロガーとしてセンセーショナルな記事は書きたくないし、書くべきではないと思う。
 豚インフルエンザということで、豚肉=危険との短絡的な見方はするべきではない。一部の外食チェーンで、一部の豚肉料理をメニューから外す動きがあるが、加熱すればだいじょうぶだとされているから、過剰な反応をして、豚肉を中心とした食肉業界への風評被害の方が心配だ。
 ウィルスのパンデミックによる、人類絶滅を描いた小説として、SF者の小生がまず思い起こすのは、小松左京の「復活の日」だ。1964年の発表だから、いまから45年前の作品だ。いまさらながら、SF作家の洞察力のすごさには感服させられる。ウィルスによる絶滅テーマSFとしては、小生はこの作品を№1だと思う。名作であるから一読をお勧めする。また、1980年に深作欣二監督で映画化されている。この映画も佳作だ。
 なにはともあれ、いち庶民としては、個人でできる限りの備えをしつつ、可能な限りで情報を集め、冷静に事態の推移を見つめるのが正しい態度のようだ。
 ただし、今の日本の政府は、なにをいっても、「ほんまかいな」と、疑いのマナコで見てしまうのは悲しいことだ。

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夕陽のガンマン

監督 セルジオ・レオーネ
出演 クリント・イーストウッド、リー・バン・クリーフ、ジャン・マリア・ボロンテ

 小生は西部劇の大ファン。しばらく西部劇を観ていない。禁断症状がでてきたので久しぶりに「夕陽のガンマン」を観る。マカロニ・ウエスタン、イタリア製西部劇である。本家のアメリカ西部劇でもいいが、マカロニ・ウエスタンの方が、西部劇をより誇張して描いてあるので、禁断症状を癒すにはこちらの方がいいだろう。
 西部劇を日本のヤクザ映画にあてはめると、鶴田浩二、高倉健+マキノ雅弘、佐伯清の仁侠映画をアメリカ西部劇とするなら、菅原文太+深作欣二の実録ヤクザ映画がイタリア西部劇に相当するだろう。
 アメリカ西部劇は、なんとか「正義」(アメリカの価値判断の正義)を描こうと努力しているが、イタリア西部劇は「正義」もクソもない、欲望むきだしの人間を描いている。
 エンニオ・モリコーネの軽快な音楽が始まるとワクワクする。今やアメリカを代表する名監督となったクリント・イーストウッド若いころの出世作の1本。
 テンガロンハットに無精ひげ、ちびた葉巻にポンチョといった、イーストウッドの賞金稼ぎもかっこいいが、初老の賞金稼ぎを演じたリー・バン・クリーフがかっこいい。猛禽類のような表情ですごみを見せる。
 この二人の賞金稼ぎが追うのは、強盗団の首領。この首領が果し合いの合図にオルゴールを使うが、その音がものがなしく、殺伐とした風景の中でアクセントとなっている。
 マカロニ・ウエスタンで一番の傑作はこの作品だと小生は評価する。


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和風ちまき


 中華ちまきといえば、台湾料理のイメージが強いが、今回は和風のちまきを作った。まずもち米を洗って、一晩水につけておく。
 具は、鶏もも肉、干し椎茸、タコ、ごぼう。中華ちまきはガラスープでこれらの具材を煮るが、和風ちまきは昆布カツオ出汁で煮る。干し椎茸は水につけて戻しておく。鶏もも肉、タコ、ごぼうは食べやすい大きさに切っておく。
 多い目の出汁に、これらの具材を入れて煮る。味付けは醤油、酒、塩。煮ている間にもち米を炒める。水をきったもち米を透きとおるまで炒める。
 具が煮えたら、具と汁を分けておく。もち米を炒めながら、煮汁を少しずつ加えながら味付けをする。
 竹の皮を用意して、炒めて味付けをしたもち米と、煮た具を竹の皮で包む。蒸気が上がっている蒸篭に入れて、強火で30分蒸す。
 中華ちまきよりもさっぱりとしていて、和風ちまきの方がたくさん食べられそう。でももち米だから、あんまりたくさん食べると、ダイエットの敵。おいしいからといって、食べ過ぎてはいけない。
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エビとアスパラガスのスパゲッティ

 
 朝食にスパゲッティをよく作る。簡単、手早くできる、失敗しない。三拍子揃っているから朝食に最適だ。
 スパゲッティは具に何と何を組み合わせるか、どのようなソースにするかで、千変万化、実にバラエティ豊かなメニューが考えられる。本格イタリアンにするも良し、和風もうまい。
 で、きょうはエビと、今が旬のアスパラガスのスパゲッティを作った。エビは白ワインで、殻のままワイン蒸し。蒸せたら殻をむく。アスパラガスは根元を切り、ハカマを削ぎ取ってゆでる。
 フライパンにオリーブオイルを入れて、にんにくと赤とうがらしで香り付け。ゆでたスパゲッティを投入して、エビとアスパラガスを加えたらできあがり。初夏らしいスパゲッティになった。
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4月25日(土) 阪神大勝。アニキが打たんでもみんなが打つ

 ここ数試合のうっぷんを晴らすような、阪神の大勝。だれとだれが猛打賞やったか覚え切れんぐらい。打つは打つは、面白いように打線がつながる。金本以外野手全員安打。金本一人打って勝った試合もようけあったんやから、こんな日はアニキに休んでもらお。やっぱり、メンチが疫病神やったんやな。彼がおらんようになったら、打線が好調になってきた。
 梅津が出てくるまで、広島はろくなピッチャー出しよらへん。特に7回に出てきた、なんやよう知らん外人ピッチャー、フォアボールとデッドボールだけ投げに出てきよったんか。アナウンサーがいうとったけど、これじゃ試合終わらへんでと心配しとったわ。
 興味は、葛城のサイクルヒットと福原の完封やったけど。1点とられたけど、なんで福原に完投させへんかったんやろ。真弓はん、広島のピッチャーが左でも明日もライト葛城やで。このへんは岡田はんのマネせんでもええで。
 でも、ま、新しい広島市民球場、阪神ファンにとっては、ええ印象が残ったな。
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4月24日(金)その2 いかりの見栄袋

 
 いかりスーパーの紙袋である。関西以外の人は知らないかもしれないが、いかりスーパーというと関西を代表する高級スーパー。確かに関西スーパーやコープ神戸、パルヤマトと比べると、少々割りだかだが、品質は良く、他のスーパーにはなくて、いかりスーパーにしか売ってないものもある。例えば、小生、そばは「都そば」を使っているが、小生の行動範囲のスーパーでは、いかりスーパーでしか手に入らない。またいかりのプライベートブランドも多い。
 と、いうわけで、いかりスーパーというと、セレブでハイソなイメージ。ちょっと前に、ブログだったか、エッセイだったか、の記事で、芦屋のいかりスーパーというと、駐車場にはベンツやBMWの高級車がズラリ、書いてあったが、そんなことはない。
 いかりスーパー芦屋店は、芦屋市岩園町にある。阪急電車よりも北で芦屋市の山手。有名なお屋敷町の芦屋の六麓荘は、ここから車で5分ほどのところ。だから、お客にお金持ちが多いのは事実だが、小生のような貧乏人も買いに来ている。車を持っていたころは、ここにもちょくちょく買い物にきた。だから、小生のスーパーカー(スーパーに買い物に行く車)ホンダ・インテグラもここの駐車場にも停まっていた。ダイハツやスズキの軽も停まっていたし、1トントラックで買い物に来ている人もいた。
 ところで、このいかりの紙袋。見栄袋という。いかりスーパーは上記のごときイメージを持たれているから、いかりでお買い物というと、わ、ハイソ、セレブ、お金持ちと見られるわけ。本当はそんなことはなくて、小生も会社帰りに、三宮いかりで気軽に買い物するのだが。で、紙袋に何か入れて外出する時は、このいかりの紙袋を使う。わ、あの人、いかりでお買い物してる。お金持ち~。だから見栄袋なのだ。
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4月24日(金) 阪神連勝。能見あっぱれ

 阪神タイガースにとって、初めての新しい広島市民球場。新しい球場はきれいで気持ちいい。
今日は能見につきる。前回も良いピッチングしたけど、今日はそれ以上。ランナーを出してピンチを作るが、ここというところで三振。広島の拙攻に助けられたといいわけではない。能見の実力である。まことにあっぱれ。能見がこの調子を続けてくれると、先発ローテーション大助かりである。
 能見はいいが、問題は新井。外野フライばっかり打っとった。去年のように、守備は1塁にした方がいいのでは。
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チャイルド44


トム・ロブ・スミス 田口俊樹訳   新潮社 

 聞いてるか。「ゴールデンスランバー」の主人公青柳雅春よ、聞いてるか。
冒険小説の主人公とは、この作品の主人公レオ・デミトフのような男をいうのだよ。
 青柳を追いかけているのは平和ニッポンの警察。レオを追っているのは、スターリン政権下のソビエトという国家そのもの。しかもレオは逃げるばかりではなく、連続殺人犯の追跡も行う。青柳よ、レオの爪のアカでも煎じて飲め。
 上巻ではレオはソビエト国家保安省のエリートとして登場する。独裁者スターリン政権下、ソビエトの経済は疲弊して国民は飢えていた。そのような状況下で、国家保安省の仕事は、スターリン政権を維持すること。それがなによりも優先される。共産主義に少しでも疑いを持つことは絶対にゆるされない。いったん、西側のスパイの嫌疑がかけられると、疑惑が晴れることは皆無。必ず処刑される。そんな中、幼い子供が犠牲になる連続殺人事件が発生。
 共産主義政権下では殺人事件はありえない。腐敗した西側の国とは違い、偉大な指導者スターリンが治世する、理想国家ソビエトでは殺人事件はあるはずがない。そのような事件の存在を認めることはソビエトという国家を否定すること。
 レオは、邪悪な部下の陰謀にはめられて、地方の警察署に左遷される。妻ライーサとともに、僻地の警察に赴任したレオは、本格的に幼児連続殺人事件を追う。それはすなわち、国家に対する反逆を意味する。
 下巻は、反逆者レオの逃亡と追跡が描かれる。レオの味方は、ライーサと警察署長ネステロフだけ。
 上巻では、矛盾と人権無視のゾビエト社会と、非情なエリートだったレオと、聡明な妻ライーサとの葛藤が、じっくりと描かれる。
 下巻では、スリル、サスペンス、スピードとエンタティメント小説の王道を行く面白さ。特に夫婦で収容所送りの列車から脱走するくだりは、大変な迫力。
 本のコピーで「魂をゆさぶる傑作」とい形容されるが、本作はかけねなしの「魂をゆさぶる傑作」である。今のところ、今年読んだ本のベスト1。本作が2009年度、小生が読んだベスト5の5位ぐらいならば、2009年の小生の読書生活は、ものすごく充実しているといえる。そうありたいものだ。
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4月23日(木) 阪神、やっと勝つ

 9回に岩瀬を使った落合監督。最後まで藤川を残しといた真弓監督。今シーズン初めて、真弓監督のピッチャーの使い方で勝つ。
 鳥谷、あっぱれ。ついでに桧山も。
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とつぜんリストラ風雪記 27

とつぜんリストラ風雪記 26

 2005年1月15日MK産業を辞める。2004年10月の入社だから、3ヶ月の縁である。11月にはクビをいいわたされていたから、まともに仕事をしたのは1ヶ月程度。
 この1ヶ月の仕事に関して、自分自身はよくやったと思っている。資材購買の現役のプロとしては、専門の電子部品は、どこに出しても恥ずかしくない見積もりを出した。機工部品は小生は専門外。素人である。図面の見方も知らない。それでも、なんとか数字を出した。
 元コピーライターとしては、企画書作りは、現役当時の小生の得意ワザであったから、それなりの広告企画案ができたのではないか。ただ、担当のKM産業の常務が、広告というものをまったく理解しない素人であった。
 わずか1ヶ月で、まったく畑違いの仕事を並行して遂行して、仕上げたのだから、自分自身ではあっぱれと思っている。

2005年1月5日(水)
 初出勤。まったく面白くない初出勤なり。大変に寒い。

1月8日(土)
 大阪は豊中のKJ社という人材紹介会社で面談。ひとしきり面談して、当方の希望などを聞いた後、「こんな仕事があります。ぜひお勧めします」といって、あやしげな健康食品をPRする仕事を勧められる。非常にうさんくさいものを感じる。先に送付してある小生の個人データをその場で消去させ、渡してある書類も取り戻して、早々に退散する。
 小生が求職活動中に接した人材紹介会社は、ほとんどがまともな会社である。非常に親身になって、転職先を紹介しようと努力してくれた会社もあった。また、兵庫キャリア交流プラザの仲間にも、人材紹介会社の紹介で、再就職を果たした仲間も複数いる。したがって、現在、求職活動中の人には、原則として人材紹介会社の活用をお勧めする。ただし、上記のごとき会社も存在するので注意する必要がある。
 人材紹介会社の利用の件だけではない。求職活動とは個人情報を、てあたりしだいに散布する行為である。小生は、別段不利益はこうむらなかったが、良からぬスジに、個人情報が流れて、思わぬ被害を受けることもあるやも知れない。注意できるところは、注意するにこしたことはない。
 小生の経験では、履歴書等の書類は、半数の企業は返却してきた。これにこしたことはない。返却してこない企業、全部ではないが、返却を要請する電話をした。ほとんどは「当方で責任を持って廃却します」といった。こういう返答ならば、その企業を信頼するしかない。「返却用の切手を送ってくれば返送する」といった企業もあった。その場合はそのようにして返送してもらった。
 1社だけ、非常に無礼な口調で「欲しけりゃ取りに来い」といった企業もあった。ものすごく腹が立ち、乗り込んでいった、ひと喧嘩してやろうと思ったが、相手はどんなヤクザか判らないし、そんな交通費も時間もないから、グッとがまんした。

1月15日(土)
 MK産業最後の日。3ヶ月の縁であった。なんの感慨もない。5時までおりたくない。昼から帰る。帰る間際に、課長に最後だから、みなにあいさつせえといわれる。何をあいさつすんねん。拒否するのも大人気ないから、「さようなら」だけをいった。
 なお、年末の、怒涛の面接5連チャンの結果だが、全滅であった。1月15日までに次の就職先を見つけて、ブランクを作らないという目標は達せられなかった。

1月17日(月)
 3回目の求職活動を本格的に開始する。慣れたものである。午前中、人材紹介会社を2社訪問。午後、灘ハローワークと神戸人材銀行。

1月21日(金)
 人材紹介会社3社訪問。梅田ハローワーク。風邪をひいたらしい。少々しんどい。

1月22日(土)
 本格的に風邪。体調、きわめて悪し。料理も求職活動も休んで一日寝ていた。

1月24日(月)
 W金属で面接。阪急園田の駅からかなり歩く。1時間以上待たされる。3人がかりの面接。たいそうな面接であった。

2月2日(水) 
 神戸は元町の人材紹介会社B社を訪問。応対してくれたおっさん、いままでどこの人材紹介会社に登録なさった、と聞く。答えると、ああ、そこ知ってる。××さんちゅう人が相手してくれたでしょう。それそれ、その会社の○○君ね、私の後輩やねん。あ、その会社、梅田の富国生命ビルにオフィスがあるでしょう。私、そことは、ちょいちょい情報交換してますねん。
 顔の広さを盛んにアピール。で、私にまかせときなさい。あなたはデキル人と私は見た。必ず、良い所を紹介してあげます。断言しおった。
 その後連絡なし。おっさんの自慢話を聞いただけだった。


2月4日(金) 
 人材紹介会社、梅田のC社、京橋のP社、御堂筋のA社、M社。梅田ハローワーク。ハローワーク一ヶ所。人材紹介会社4社。1日でこれだけまわると、さすがにしんどい。

2月5日(土)
 京都のNS電機で面接。JR向日町の駅から、20分ほど歩く。仕事は電子部品の購買。仕事は私のスキルにぴったり。私の住所を見て、神戸の東灘からだと通勤に大変ですね、と通勤距離の長さを心配していた。
 確かに距離は長いが、JR芦屋から新快速に乗れば、電車に乗っている時間は1時間以内。歩く時間を含めても通勤時間は2時間以内。そんなに長距離通勤ではない。だいじょうぶです。充分に通勤可能です。と答える。
 間違った返答をした。相手は二つの点を考えていたのだろう。交通費全額支給だから、交通費がかかるな。通勤に疲れて仕事ちゃんとできないかも。
 ここは、「御社に採用されましたら、神戸から京都へ引越しします」と、答えるべきだった。実際に引越しするつもりはない。もし採用されたら、「家庭の都合で引越しはもう少し先になります」といえばいい。ともかく、採用内定を取ることが大切。それからのことは、それから考えればいい。
 結果として、この会社には縁がなかった。

2月9日(水)
 尼崎のNP社で面接。仕事は電子部品の購買。NS電機同様小生のスキルにぴったり。場所はJR尼崎から歩いて10分。通勤時間は全部で1時間かからない。仕事、通勤時間とも理想的な条件。

2月15日(火)
 NP社で2次面接。1次の面接は総務部長だったが、今度は購買課長が相手。電子部品の購買ではベテランらしい。「購買とはなんぞや」と、禅問答を吹っかけてくる。小生は、コンニャク屋のおやじではないので、まともに答える。かなり専門的な問いかけをつっこんで聞いてくる。小生も負けずに答える。

2月17日(木)
 NP社から採用決定との連絡を受ける。


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4月21日(火) 真のプロ野球世界1を決めようじゃないか

 WBCで日本代表が2連覇を達成して1ヶ月。確かに、小生もあの時は、それなりに喜んだが、素直に喜んでいいものかどうか判らなくなってきた。
 深刻な2連覇の後遺症が出てきている。わが阪神タイガースも岩田がまだ1軍に復帰していない。アメリカ球界に在籍する日本人選手は、イチロー、松坂、城島たちが故障者リストに入った。日本球界の選手では、元気なのは、ぱっと思いつくのは、横浜の内川と、巨人監督の原ぐらいか。このような現状を見れば、代表チームに一人の選手も派遣しなかった中日の判断は正しかったといわざるをえない。
 3月という時期は見直した方がいいだろう。アメリカのプロスポーツ界の都合でこの時期になったのではないか。この大会は、元々はアメリカ球界がいい出しっぺで、自分たちの野球のレベルの高さを自慢したいがために始めた大会だろう。そのわりには、口では確かに真剣勝負だ、とはいってはおるが、連中、本当に本気とは思われない。だいたい、この大会に本気で臨んでいたのは、日本と韓国だけだったのでは。
 アメリカのプロ野球ファンにとって、世界1とは、アメリカン・リーグとナショナル・リーグの優勝チーム同士が戦って、アメリカ1を決めるシリーズの勝者が世界1なのだろう。しかし、これとて、しょせんはアメリカローカルな覇者を決めるシリーズにすぎない。
 やはり、真の世界1を決めるのには、代表チームではなく、日本、韓国、台湾、アメリカ、キューバなどの各国のトップに立ったチームが、シーズン終了後に集まって、実力世界1を決めるのが理想だろう。
 阪神タイガース世界1ということになるかもしれないな。その前にまずは、セリーグ優勝、そして日本1を達成しなくてはいかん。
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しあわせのかおり


監督 三原光尋
出演 中谷美紀、藤竜也、田中圭、下元史朗、桂雀々、八千草薫

 北陸の港町にある小さな中華料理店「小上海飯店」店主、王さんの作る料理は、実直で誠実な料理。地元の人たちに愛されている。
 デパートのOL貴子は、王さんにデパートへの出店要請をするが断られる。説得のため店に通ううちに、王さんの料理のとりこに。毎日食べても食べ飽きない味。それが王さんの料理。
 王さんが病に倒れる。貴子はデパートを辞めて、王さんに弟子入りして、中華料理人への道を歩み始める。そして、貴子は、病で鍋を振るえない王さんに代わって、大切な宴席の料理を作る。
 ストーリーはきわめて素直で、映画の中ほどでラストが予想される。その通りのラストであった。安心して観れるストーリーだ。登場人物はみんな、善意の人たちで、ほっとする映画だ。
 なんといっても、出てくる料理の映像が素晴らしい。実においしそう。主役の二人、中谷と藤は、この映画のため中華料理の特訓を積んだとか。手際よく調理をしていた。吹き替えではないだろう。また、使われる調理器具も、撮影用に用意されたものではなく、実際に長年使われていたものに違いない。そのため、調理シーンがリアルで、映像に臨場感を与えている。
「小上海飯店」の一番のおすすめは定食。2種類の「海定食」と1種類の「山定食」そのメニューは次の通り。
「海定食」一つ目 
 トマト卵炒め
 揚げた白身魚甘酢あんかけ
 酸ラータンスープ
 カニ焼売
 ザーサイ
 ごはん

「海定食」二つ目
 金目鯛の蒸し物
 鴨の燻製と太きゅうりの和え物
 卵スープ
 カニ焼売
 ザーサイ
 ごはん

「山定食」
 豚バラと里芋の煮物
 青菜の塩炒め
 ねぎスープ
 ザーサイ
 ごはん

 このうち、トマト卵炒めはこの店の象徴ともいうべき料理。ラストで、この料理が大きな意味を持つ。
 これらの料理なら小生でもできる。6月は中華料理月間だから、6月になれば作ろう。その時は「とつぜんキッチン」で紹介する。
 
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