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とつぜんSFノート 第22回

 1974年のある日。夏より前だったから春のはずだ。いつものように、眉村さんを囲んでの勉強会。銀座が丘集会に出かけた。いつものメンバーが集まりつつある時、眉村さんが「今日は星群の人たちが来る」とおっしゃった。
 星群の会は知っていた。「超人類」というグループが発展解消したSF同人誌で、定期的に同人誌を発行している。非常に生真面目で堅実な同人誌サークルであることは、小生も耳にしていた。
 ほどなくして見知らぬ人たちが3人ほど入ってきた。この瞬間が、その後、40年近く会員をやり、今も会員である星群の会と小生のファースト・コンタクトである。思えば、星群とも長いつき合いだ。たぶん、小生は終生、星群の会員だろう。
 星群の人たちは、星群祭というイベントを企画していて、今回が第1回とのこと。ゲストに柴野拓美氏と、眉村さんを招聘する準備をしていて、今日はその依頼に来ていた。星群の人たちは眉村さんに、星群祭へのゲストでの参加を頼んでいた。眉村さんは快諾されていた。
 小生は星群の人と言葉を交わした。すぐ意気投合し、その場で入会を申し込んだ。入会の手土産として、ショートショートを1本投稿するようにいわれた。ショートショートのストックならいくらでもある。今度会う時に手渡すとの約束をする。星群祭の参加申し込みもした。この集会のあと、必ず二次会で一杯となるのだが、この時はいつものメンバーではなく、小生は星群の面々と飲みに行った。
 1974年7月28日。小生は第1回星群祭に参加した。会場は「かんぽーる京都」きれいな会館であった事は記憶にある。ただ京都のどのあたりだったかは記憶にない。北の方ではなかったか。
 ゲストは眉村さんと柴野さん。昼食のテーブルが柴野さんといっしょになった。初対面ながら親しくお話ししてくださった。この時が、小生が柴野拓美さんと言葉を交わした最初だった。その後、柴野さんは眉村さんとともに、星群祭のレギュラーゲストとなり、毎年、小生たちと逢い、また、SF大会なでのイベントでもお逢いする。柴野さんは小生たち、後輩には大変に優しい先輩だった。ただし、作品の講評は、特にハード面では厳しい指導者だった。
 この時の星群祭の内容は、実はよく憶えていないのだが、柴野さんと眉村さんの講演と、ショートショートコンテストをやっていた。あらかじめ応募されていたショートショートの合評会と、参加者全員で、その場でショートショートを書く、即興ショートショートの2本立てであった。
 初めての星群祭での楽しい1日を過ごし、帰りかけると、例会へ来てくださいとの、お誘いを受ける。
 次の月の8月の第1日曜に出かけた。場所は阪急西院駅前の「越後屋」という喫茶店。別にお代官さまにワイロを贈っているわけではないと思うが、そんな名前の喫茶店だった。星群の例会はずっと、この越後屋でやってきたとのこと。実は、小生が越後屋に行ったのは、この時が最後だった。次回の例会から、会場を京都府立勤労会館に移して行うようになった。ちなみに日時は毎月第1日曜は固定。今も星群の例会は毎月第1日曜だ。
 こうして、小生は月に一度以上は、神戸から京都へ行くようになった。はなはだしい場合は、毎週京都に行ったこともある。
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完敗や。新井スタメン落ちも考えなあかん

完敗やな。先発能見、今日はまったくあかん。三振を三つしか取れへん。ヒットを11本も打たれとう。それで4失点ちゅうのんは、能見があかんなりにがんばったんか、中日の拙攻か。両方やな。
 それにしても新井はどないかならんもんか。久々の1塁スタメンやったけど、あいかわらずや。ダブルプレー二つ。もうバット振らんでええ。立っとるだけでええ。運がええと四球で出塁でけるからな。ほんま、三振の方がマシやで。それはそうとして、三塁大和、一塁新井はええけど、ブラゼルが帰ってきたらどうすんねん。新井スタメン落ちも考えなあかんのんちゃうん。
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守備力で中日に勝つ

 数字だけ見ると6対3で、点の取り方を見ても、先制、中押し、ダメ押しと楽勝みたいやけど、なんか薄氷を踏む思いやった。
 先発ピッチャーは、岩田VSネルソンの不運対決。ネルソンの不運の方が強かったんやな。復帰のブランコのエラーでたびたび足を引っ張られたな。一方、岩田はコントロール悪いながらも、好守に助けられた。今日は守備力で勝った試合やったんとちゃうやろか。
 阪神、薄氷の要因は、一番頼りになるピッチャー二人の不調やな。榎田、藤川、お二人お疲れか。8回渡辺続投で良かったんちゃうん。藤川はナゴヤドームの呪いやろ。盛んに足元を気にしてた。悪いながらも点やらんかったんは、さすがやゆうてもええんちゃうん。それと鳥谷のおかげ。
 今日のヒーローインタビューは岩田やけど、真のヒーローは好守の鳥谷、平野の二人やな。
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野田新首相には最低3年はやってもらおう

 日本の首相に野田佳彦氏がなった。候補は5人いた。どの人もパッとしない。だれがなっても、菅総理続投という選択肢が最も良いと思う。しかし、ま、野田さんになってしまったのだからしかたがない。彼にはしかっり働いてもらおう。
 正直、小生は野田さんではいい気がしない。まず、松下政経塾出身というのが気にくわない。だいたいが、電器屋のオヤジの考えを広める私塾で勉強したということは、そのオヤジの考えを叩き込まれているだろう。いち私企業の創業者の考えで政治を勉強した者に、天下万民のことが考えられるであろうか。
坊主憎けりゃ、の感もあるが、小生は松下幸之助が大嫌いである。電器屋のオヤジは電器屋の経営だけをやってりゃいいもんを、PHPとかいう雑誌なんぞを出したりして、説教を垂れ流す。それでもあき足らず政経塾なんぞつくりおって。
それに、野田さんは、野田さんでなければ、というので首相になったわけではない。一口でいえば「小沢気にくわん」で首相になったわけだ。もうそろそろいいかげん、小沢の呪いから解放されなければダメだ。
ま、ともかく、野田さんが首相になったのだからしかたがない。小生は、かような右に寄った首相は気にくわんが、最低3年はやってもらおう。1年足らずでコロコロ首相が変わるのはさすがにまずいのでは。
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主人公は僕だった


監督 マーク・フォースター
出演 ウィル・フェレル、マギー・ギレンホール、ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン

 掟破りの映画だ。映画のナレーションは観客には聞こえるが、登場人物には聞こえない。これが映画の掟のはずだ。ところが、この映画は、ナレーションが主人公のハロルドに聞こえるのだ。桂枝雀師匠の落語のくすぐりで「わたい、客ちゃいまっせ、わたい、この落語の登場人物でっせ」というのがあるが、あれのノリだ。
 ハロルドは国税庁に勤める公務員。ガチガチの理科系人間らしい。毎日、同じ時刻に起床、同じ回数歯を磨き、同じようにネクタイを締め、同じ時刻のバスに乗り、同じ仕事をして、同じ時刻に帰宅する。ハンで押したような生活。常に腕の時計を気にしている。とはいうものの、うれしいことも。脱税の査察に行ったパン屋のアナとお互い好感を持ち合う。四角四面の理科系公務員のハロルドにも春が巡ってきたか。
 そんなハロルドの耳に、最近、不思議なナレーションが聞こえてくる。周りの人には聞こえない。女性の声で小説の一節のような文言。しかも、ハロルド自身について語っているらしい。
 精神科の医者にかかるがラチがあかない。ツテを頼って文学理論のヒルバート教授に相談する。教授はハロルドの話を聞き、なんのことか考えてくれた。どうも実在する女性作家が新作を執筆中で、その新作の主人公がハロルドらしい。その女性作家は必ず主人公を殺す。
 ハロルドは作家カレンを探し当て、原稿をもらう。はたしてハロルドは死ぬのか。
 という、なんとも摩訶不思議な映画。小説の作家と主人公が実在の人物で、実際に出会う。ファンタジーといっていいような話だが、あまり明るい映画ではない。かといって陰鬱な映画でもない。なぜか、登場人物全員に好感が持てるから。ハロルドはなんの面白みもない公務員だが、生真面目で正直。アナが好意でくれるクッキーを買い取るなんていう。そのアナを演じたギレンホールは美人ではないが、妙にチャーミング。カレンのトンプソンも教授のホフマンも良かった。
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ラタトゥユ


 ラタトゥユや。こないなおしゃれな紅毛碧眼の言葉でゆうから、おしゃれな食いもんや思うけど、ようは、夏野菜のごった煮や。ぐちゃぐちゃやけど、夏野菜のうまみがたっぷり堪能できる、すぐれもんの料理やな。
 鍋にオリーブオイルをたっぷりととって、野菜をどんどん入れて加熱していったらええんや。最初に玉ねぎを炒めるんや。メインの鍋とは別にフライパンを横に置いておく。
 フライパンで野菜を順に炒めて鍋に入れていくんや。火の通りにくい硬い野菜から炒めて入れていくんやで。一番下が玉ねぎや。それからズッキーニ、なす、ピーマン、パプリカ、軟らかいトマトが一番上や。あとは鍋に蓋をして煮る。あ、あんまり煮込んだらあかんで。余熱で火が通るさかい、煮込みすぎて、ぐちゃぐちゃになりすぎて、野菜たちが正体不明になったらあかん。ある程度野菜たちのアイデンティーを残しとった方がおいしいで。
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神戸文学館 かんべむさし氏「神戸・人・小松左京」を聞きに行った

 神戸文学館の「小松左京展」の記念講演。前回は眉村卓氏だったが、今回は、かんべむさし氏。
 かんべさんは、小松さんにはずいぶんかわいがられたようだ。その小松さんとのエピソードを交えながらの講演であった。
 この日のために、かんべさん、ずいぶんと神戸の知識を仕入れてこられたようで、神戸人の小生が聞いても興味深い話をされた。江戸時代の北前船をあつかう大店の話。北前船が神戸の港に着くと、ただちに荷作業をしなくてはならない。そのため店には常に、飯とみそ汁、漬物が大量に常備されていて、いつ、だれが来ても食事できるようになっていた。だから当時、神戸ではその大店のハッピが一枚あればメシ食うには困らない。こんなことは、かんべさんは知らなかったとか。小生も知らなかった。
 戦前の鈴木商店。かっては三井三菱を抜いて日本一の、世界に通用する総合商事だった。番頭金子直吉の才覚で大きくなったが、消滅。神戸製鋼、帝人などの鈴木商店の系列の会社が今も生き残っている。このことは小生は知っていた。
 かんべさんは西宮の人。小生も生まれは西宮で神戸育ち。若いころ、三宮、元町、元町高架下、新開地あたりを、よくウロウロされたとか。小生のウロウロテリトリーと完全に重なる。たぶん、かんべさんとすれ違っていただろう。
 ダイエーの中内功氏たち神戸ゆかりの人の話題も。その内の一人。神戸市灘区中郷町3丁目に前田というブリキ屋があった。そこの息子さんで達くんという子がいた。大変にかわいらしい子供だった。のちの桂枝雀師匠である。
 もちろん、小松さんの思いでも語られた。かんべさんは、冒頭に書いたように「かんべちゃん」「かんべちゃん」と大変に小松さんにかわいがられ、引き立てられたとか。ところが小松さんに何かいうと話が大きくなる。
 NHKのアナウンサーだった頼近美津子のことを「かわいい」というと、「かんべちゃん、だったら頼近美津子と見合いするか。ワシが話つけたるで」
「笑い宇宙の旅芸人」を出版した時、「こんなん書けるんやったら、関西大学の教授になったらどうや」
 かんべさんが飛行機模型のマニアだと知った小松さん「どこやらに飛行機の博物館ができるねんて、かんべちゃん、館長になるか。ワシが推薦したるで」
 もし、小松さんが本気で動いていたら、かんべさんは頼近美津子のダンナで、関大の教授で、飛行機博物館の館長だったとか。
 小生も、長年のSFもんで、SF作家の講演もずいぶん聞いたが、きょう、かんべさんの講演を聞いていて、少々違和感を覚えた。なんか、この人、小生たちとは違うんだな。なぜか考えた。
 かんべさんはSFファンを経験せずに作家になった人。ファンダムを通過せずに作家になった人だ。そのあたりの毛色が違うことを、SFもんとして意識してしまうのだ。かんべさんが「決戦、日本シリーズ」でデビューしたころは、すでに小生はファンダムで棲息していた。だから、今までとはちょっと違う新人がデビューしたという認識だった。かんべさん、DAICON3で名誉実行委員長をやったとはいえ、作家になってからもファンダムとは距離をおいてはったのだろう。かんべさん、よそから来はった人、という感じがいまだにする。
 
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鶏肉のディアボラ


 鶏肉のディアボラである。イタリア料理である。ディアボラ=悪魔という意味。スポーツカーのランボリギーニにディアブロという車があった。あれと同じ意味。有名なランボルギーニ・カウンタックの後継車。小生は大富豪につき、ランボルギーニ・ディアブロを買おうと思えば買えるが、ランボルギーニじゃメシのおかずにならんから、車のかわりに鶏肉を買う。ランボルギーニは尼崎に正規ディーラーが有るが、鶏肉はそのへんのスーパーで買える。
 調理はいたってシンプル。鶏もも肉に塩、こしょうして、オリーブオイルをふって、にんにくとローズマリーを張り付けておく。
 フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤とうがらしを入れて、油に香りをつけて鶏肉を皮目から入れる。焼く。焼いている途中、鶏の油が出ればぬぐい取る。鶏肉に重しを乗せてやるとうまく焼ける。水を入れた鍋を乗せるといい。皮がパリッとするまで焼こう。皮目が焼けたら裏返し、肉の中まで焼く。焼けたらできあがり。
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久保はヤクルトの天敵なり

昨日の夜、機嫌よう阪神VSヤクルトを観とったら、会社の警備室から電話。液化炭酸ガスのCEタンクから異音がする。最後、だれ投げんねやろ。え、福原。大丈夫かいな、渡辺の方がえんちゃうん、というところで家を出て、急きょ会社へ。処置、点検して家に帰って来たのは11時30分。明日(今日土曜日)も出勤やから早よ寝なあかん。と、いうわけでブログ更新ができんかった。
 しっかし、ヤクルトには相性がええな。最下位横浜には苦戦するけど、首位ヤクルトになんで楽勝するんやろ。
 ヤクルトファンの身になったら、久保の顔見るのも嫌やろ。その天敵久保からガイエルが先制ツーラン。やったあ、と思うたやろ。ところが阪神、3回、新井、マートン、それに久しぶり狩野のタイムリーで4点取って逆転。あとは順調に点を重ね9対4の楽勝。ま、楽勝でないピッチャーが一人おったけど。久保はやっぱりヤクルトの天敵のまま。これからヤクルトと対戦する時は、先発ピッチャーはみんな、あのアルカイックスマイルの久保のお面かぶって投げたらええねん。
 この試合は収穫の多い試合やった。久しぶりの狩野が活躍。大和、柴田、森田ら若いもんが結果を残せた。
 小林宏が使いもんにならんことがよう判った。かくなる上はとっとと2軍に落とすべし。大切な榎田までムダ使いしてもたやないか。
 新井の守備固めが必要なことがはっきりした。こんなことやったらバルディリスを置いときゃよかったな。今から岡田はんに頼んで返してもらうか。なんなら、小林宏とトレードでもええで。足らんかったら城島もつけるで、それでも足らんかったら、大奮発、金本もつけてええで。
 日本ハムが来季梨田さんと契約せえへんねんて。こりゃあ都合がええやんか、真弓をクビにして梨田さんに来季の監督やってもらお。
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阪神、巨人、双方とも負けに等しい引き分け

 年間144試合のうちには、勝たなあかん試合、負けてもええ試合、絶対負けたらあかん試合、いろいろあるけど、今日は絶対勝たなあかん試合やった。阪神、巨人双方とも。それが3対3の引き分け。両チームとも負けに等しい引き分けゆうてもええやろ。
 巨人の3点はぜんぶ高橋由伸が上げた点。巨人は高橋由の活躍でなんとか同点になった。打っても守っての大活躍やった。阪神には残念ながらこんな選手はおらへん。4番新井はチャンスで凡退するけど、チャンスでなかったら打ちよる。
 ところで8回なんで森田の代打浅井やねん。森田に任しとってもええやん。もっと若いもんに任せようないか真弓はん。浅井を代打で出すんやったら、次の小宮山の代打やろ。浅井はキャッチャーできるんやから。
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ジェノサイド


高野和明         角川書店

 傑作だ。超弩級エンタティメントという言葉が、本や映画のコピーによく使われるが、ま、だいたいが話半分に思って読んだり観たりした方が、後のがっかりが少なくていいが、本作は正真正銘の超弩級エンタティメントだ。絶対にがっかりしない。小生が保証する。
 SF,冒険、スリル、サスペンス、アクションとエンタティメントの要素が全て入っている。しかも、かなり高いレベルで。
 物語の骨子は小松左京の代表作と同じ。最初は映画化もされた「○○○○」と思わせられる、ところが実際は「○○○○○○」と同じコンセプト持った物語として話は展開していく。
「人類絶滅の可能性、アフリカに新種の生物出現」という報告が、アメリカ合衆国大統領バーンズの下に届く。「何だ、これは?ハリウッド映画の要約か?」バーンズは重要には考えなかった。「こんな下らない話は、シュナイダー研究所に任せておけ」
 バーンズはこの問題を見誤っていた。本当は「人類=ホモ・サピエンス」の存在を根底から覆す大問題だった。それでも、とりあえず閣僚たちによって対策が取られた。対策責任者に任命されたのは、シュナイダー研究所からヘッドハンティングされた若き天才ルーベンス。
 肺胞上皮細胞硬化症という難病の息子を持つ傭兵イエーガーはコンゴに飛ぶミッションを引き受けた。息子の余命はあと1ヶ月足らず。ミッションの内容はコンゴの森の中のピグミー族の1集落を殲滅せよ。その集落の住民は致死性のウィルスに犯されている。彼らを全滅させなければウィルスは全世界に広まる。そしてもう1つ謎めいた指令がミッションに含まれていた。
 薬学の大学院生古賀研人は、急死したウィルス学者の父のメールを目にする。それは遺言ともいうべきモノだった。父は研人に伝言していた。難病の薬を作れ。父の残したパソコンには創薬用のソフト「GIFT」が入っていた。研人は韓国人留学生李正勳とたった二人で薬の開発に取りかかる。肺胞上皮細胞硬化症の特効薬を創ろうと不眠不休で研究する。研人はこの病気の患者を二人知っている。大学病院に入院している小林舞花とリスボンの病院のジャスティン・イエーガー。二人とも余命はあとわずか。この二人と世界のこの病気の子供の患者10万人を助けるため、研人と正勲は必死で動く。
 イエーガーたち4人の傭兵はコンゴのピグミーの集落に着いた。そこで人類学者ピアーズと奇妙なピグミーの子供アキリと出会う。イエーガーたちはアメリカの陰謀にはめられていたことに気づく。傭兵二人は死に。イエーガー、傭兵マイヤーズ、ピアーズはアキリを連れてアフリカ脱出を決意する。アメリカに動かされた数万の武装勢力の包囲網をかいくぐってアフリカを脱出しなければならない。最終目的地は日本。
 研人と正勲の研究もスムーズに行かない。謎の女が現れ父のパソコンをよこせという。警察が研人逮捕に動く。警察はどうやらアメリカCIAに動かされているらしい。
 読んでいて緊張が持続する小説だ。イエーガーたちは数万の敵を突破して無事アフリカを脱出できるのか。アフリカから日本までどうして行くつもりか。
 研人は警察の逮捕を逃れ、薬を作れるか。ジャスティンと舞花の余命はあとわずか。薬は間に合うか。薬ができても、そんな薬を患者に服用させることができるのか。
 ルーベンスは事の真相をつかんだ。分からず屋のアホ大統領バーンズを説得して、人類を絶滅から救えるのか。ハラハラドキドキがずっと続く。
 物語を動かしているのは、イエーガー、研人、ルーベンスの3人だが、この3人は釈迦の手の上で踊る孫悟空。すべてを見通し、すべてを計画した真の主人公がもう一人いる。その名はエマ。エマは最後に登場する。果してエマの正体やいかに。
 読んで絶対に損はない。強くお勧めする。

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阪神、ソロホームラン2本で投手戦を制する

能見VS内海の見ごたえのある投手戦やった。この二人の投げ合い。必ず能見が投げ勝つことが判っとうけど、安心でけへん緊迫感があった。
 点はみんなソロホームランやった。びっくり平野のソロで先制点。そのうらラミレスがすかさずソロで、たちまち同点。こりゃあかんな思うたんは5回。マートンヒットで、打席は関本。エンドランの失敗かなんか知らんけど、マートン飛び出し、関本ボール球を振って三振ゲッツー。たちまちチャンスはついえた。だまって立ってりゃ四球で、1、2塁になっとったのに。これで流れが巨人へ行ったな、と思うた。その嫌な流れを断ち切ったんは6回の俊介のファインプレー。上本の代打に俊介を送った真弓はんの好采配やったな。めずらしいこともあるもんや。で、試合を決定づけたんは、このところちょくちょくホームラン打っとう金本のソロ。最後は藤川の3人しめ。今日の真のヒーローは俊介ちゃうか。
 投手がええと連打が打たれへんから、ソロホームランで勝負がつくんやな。
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香典袋の中身

 葬式に列席して、香典袋の中身を入れ忘れたことがおありか。最近は、香典を受け取らない葬式も多いが、以前はたいてい受付で香典を渡して、記帳していた。
 香典の中身の入れ忘れ。実は小生も一度ある。叔父の葬式に参列して、焼香を待っている時、従妹がちょっとちょっとと受付の方から手招きした。行くと、「鉄也さん、これ」と香典袋を開けた。彼女の手には袋だけの香典袋があった。「ごめんごめん」といって、袋の裏に記入してある金額を入れた。まあ、よく、その時、それだけのお金を財布に入れていたことだ。無ければ恥をかくところだった。
 これと逆の立場も経験した。小生が喪主となった葬式でのことだ。親父が亡くなった時のこと。弔問客もあらかた帰り、弟と香典の整理をしていて、二人分の中身の無い香典袋が見つかった。弟の関係者なら、小生はノータッチで彼に処理を任せておけばいいが、その二人、小生の会社の人だった。
 考えた。彼らにいうべきか、いわざるべきか。結論として、いわずに香典返しをした。他の人と同じモノを送った。いって、恥をかかせるのも、当方としてもイヤである。
 このような場合、いうべきであろうか。小生はいわなかった。従妹はいった。香典というモノの性質を考えると、実際は、つき合い、義理、によって出されるモノが多いだろう。しかし、本来は、故人の死を悼み、お悔やみの心を表現するものだ。形のないモノでは、相手に伝わらないから、お金という最も判りやすい形で遺族に贈るのだろう。だから金額の多寡は関係ない。100万円の香典でも心がこもっていないのと、1円でも心がこもっているのなら、小生が遺族なら、後者の方がうれしい。ま、こんなんだから、小生はいつまでたっても貧乏なのだ。それはさておき、極端なことをいうのなら、心がこもっていれば、空の香典袋でもいいのだ。と、小生は判断した次第。
 あ、ごめんね。○○ちゃん、別にあんたのことを非難しているわけではないよ。気を悪くしないでね。あんたが、あの時いってくれたから、小生は、その後、充分に気をつけ、人の葬式に出かける前は、香典袋の中身を何度も確認して出かけるようになった。おかげで、あんな失敗はあれ一度だけだった。あんたのおかげだよ。
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真弓笑止

「真弓笑止」(まゆみのしょうし)は、平安時代の女流歌人、最少得点(さいしょうとくてん)が書いた随筆。虎長命(とらのちょうめい)の「阪丈記」、吉田虎虎死世(よしだここですよ)の馬亜巣草(ばあすくさ)と、ともに日本の三大随筆といわれる。
 なお最少得点の歌「念をこめて 球の飛ぶ音は響けども 世に虎軍の優勝はむなしき」は小倉百人一首の62番。かな?

 8回はコバヒロ。ようよう打たれゆくなり、高額の年俸にて招きしが、リードを守れず逆転されるが、球児につなぎたることなし。
 4番は新井。チャンスに打順回るなり、絶好の好機満塁に打席に勇み立つ。また、打点をあげることもありしが、ぐらんどすらむの期待いやがおうにも高まりしが、内野ゴロにて併殺に打ち取られたるはいとおかしき。
 レフトは金本。右肩の痛みおさまることなし。足もおとろえ、ふらいを追いかけるが、追いつくことなし。かっては鉄人と呼ばれアニキと呼ばれしご仁なれど、今はあわれなり。時々ライナー性の本塁打を打ちたるが、いと平凡なるふらいを打ち上げしが、虎ファンのため息をさそうばかりなり。
 監督は真弓。采配の不可解はいうべきにもあらず、チームの勝利もまた、その手から逃れたるも、いと他人事の言動なり。投手の変え時は久保なる者にまかせっきりなり。打者打たざりし時はさしたる策もなし。勝負弱きご仁なりしが、5割以上はキープできず。またこの一番でも勝てず。このまま采配を任せればBクラス転落は必定なり。八方美人ゆえに、ふろんとにはウケたるゆえ、来季の職も保証されたるは、天下の虎好きの感涙を誘うなり。嗚呼。暗黒の時もいと近しなり。

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RED


監督 ロベルト・シュヴェンケ
出演 ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレン、アーネスト・ボーグナイン

 フランクは元CIAのすご腕のスパイだった。今は年金生活者。役所の年金係のサラに、小切手が届かないなどと偽りの苦情をいって楽しんでいる。そんなフランクが武装集団に襲撃される。敵を撃退したフランクは、サラの身も危ないと判断して、彼女を連れて逃げる。どうもフランクの現役時代に関わる秘密がヤバイらしい。敵はCIAと判明。
 フランクはサラを連れて、元上司のジョー、同業者のマービン、女スナイパーのビクトリアを仲間に入れて、CIAの手の者と戦う。
 と、いう話だが、ようは現役を引退した、じいさん、ばあさんが、現役の戦いのプロを敵にまわしてドンドンパチパチやるというだけのこと。ま、映画としては毒にも薬にもならないが、たまにはこんな能天気なハリウッド映画もいいだろう。何も考えず、ボーと派手なアクションをながめていればいい。近ごろの阪神タイガースを見るにつけ、ストレスがたまることはなはだしい。この映画を観て、そのストレスも少しだけ解消した。
 なんといっても、この映画の一番の収穫はアーネスト・ボーグナインを久しぶりに観たこと。「ワイルドバンチ」「ポセイドン・アドベンチャー」「北国の帝王」などに出演している、小生の大好きなハリウッド俳優の一人。おん歳94歳。お元気でまったくもうろくしていないように観える。あのギョロギョロ目玉も健在だった。
 それと、おばあちゃんスナイパーをやったヘレン・ミレンがかっこよかった。


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