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前立腺風雲録 最終回

 さて、年も改まって2017年になった。三が日は家でゆっくりした。1月の4日に入院する。こんどは仕切りなおしの入院である。前年の11月に入院したばかりであるから、なれたものだ。入院手続きも実にスムースに終える。なにごともなれというモノはえらいモノである。
 印象深い患者であったのか、看護師さんが、小生のことを覚えていた。「こんどはちゃんと手術を受けましょうね」判っております。わたしも11月に手術を受けたかったです。
 病室に案内されて驚いた。11月と同じ病室同じベッド。手術そのものの様子は、この記事に書いたから、ここでは繰り返さないが、おかげさまで手術は成功した。
 手術してから8ヶ月たった。少量の尿もれはまだあるが、泌尿器の具合は良好といっていい。以前は、夜中に何度もトイレに立って、寝不足をする時もあったが、今は、一度起きるだけ。
 おしっこに行っても、すぐまた行きたくなった。それがなくなったし、頻尿で悩まされなくなった。
 正直、手術して良かったと思う。生まれて初めての手術である。開腹手術ではなく、内視鏡によるレーザーの手術である。だから身体への負担は少ないが、手術は手術である。それに麻酔が半身麻酔ではあるが、脊髄への麻酔。不安であった。さいわい、小生に麻酔をした麻酔医はかなりの腕前の麻酔医であった。なんのストレスもなく麻酔を受けた。
 今は、お酒も飲めて、機嫌よく暮らしている。28回にわたって掲載してきた、この「前立腺風雲録」は今回で終了とさせていただく。
 このカテゴリーが同病で苦しむ人の参考になれば望外の喜びである。最後に、このブログをご覧になっている方々の、ご健康をお祈りする。
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トラキチ酒場せんべろ屋 第54回

「うん。対ヤクルト3連勝やな」
「今のヤクルト相手やったら3連勝はノルマやで」
「きょうは広島負けとうな」
「うん。これで中日に勝ちこして、そのあと広島に連勝したら、おもろなるな」
「ま、阪神が優勝することだけがのぞみちゅう阪神ファン諸賢にとっては希望が持てるけどな」
「あんたはどやねん」
「ワシは子供ころタイガース菌にとりとかれた根っからの阪神ファンやけどな、優勝する阪神だけがのぞみやないねんで」
「そやったら、なにがのぞみやねん」
「阪神タイガースの存在そのものが楽しみやねん」
「さすが、おひざ元西宮生まれの阪神ファンやな」
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小泉八雲の碑


 今日は、兵庫県高圧ガス保安協会の低温液化ガス保安講習会に行きました。あまり楽しい会合ではありません。しかし、私は高圧ガス取り扱いの有資格者で、会社の高圧ガス関係の責任者なので、ぜひとも保安協会の講習会には出る必要があります。業務上必要なこともあります。「高圧ガス保安法」に基づく法令上の申請届け出は、いまは県に提出してますが、来年から窓口が神戸市消防局になります。こういうことは必ず頭に入れておかなければなりません。
 ところで、会場は下山手通の兵庫県中央労働センターなんですが、ここの入れ口に小泉八雲の碑があるんですね。ここには講習会で何度も来ましたが、いつもは、あれ、なんでこんなところに小泉八雲の碑があるねんやろ、と、別に気にとめませんでした。で、きょうは碑文をちゃんと読んでみました。
 松江、熊本のあと明治27年に八雲は神戸に来ました。英字新聞「神戸クロニクル」の記者をしていたとのことです。でも、八雲が神戸に居たのは2年。明治29年には東京に引っ越しました。
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トラキチ酒場せんべろ屋 第53回

「ま、とりあえずビール」
「そやな」
「しかし、きょうはよう勝ったな」
「そや。ワシきょうは負けや思うとったわ」
「ワシもや。岩田は例によって6回もたへんし」
「打線も大山があげた3点だけで、原樹里なんて、男の子か女の子か判らん名前のピッチャーにおさえこまれるし」
「流れはヤクルトにあったな」
「しかし、岩田は5回を投げ終わった時点で、それまで、なんぼ好投しとっても引っ込めるべきやな」
「そや。打たれてから交代じゃ手おくれやちゅうねん」
「で、出てきたんが藤川。藤川はもう昔の藤川やない」
「しかしリベロを三振に切ったときは、高めのストレートで、懐かしのメロディーやったな」
「そや。一瞬、久保田やジェフのことを想い出したで」
「そやな。あれ矢野がなんでベンチにおるねん、と思ったわ」
「しかし、まあ勝って良かった」
「あそこで、よう糸井が打ってくれたな」
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車のとめ方。小生の場合

 車を止める。この車の止め方いかんによって、少しでも事故を防ぐことができる。
 車の止め方には2種類ある。停車と駐車だ。この停車と駐車をみなさんはどうしておえられる。以下は、小生の停車と駐車のやりかたである。ただし、これはマニュアル車の場合限定であることをお断りしておく。小生、オートマチックが大嫌い。借りた車か会社の車以外はマニュアル車しか運転したことがない。
 まず停車。もっともよく停車するのは信号による停車だろう。小生の場合はこうだ。まず、夜間で先頭で停車した場合。ヘッドライトは点灯したまま。夜間の横断歩道は暗い。歩行者のためにも少しでも明るくした方がいいだろう。先頭でない場合はヘッドライトは消灯している。
 信号待ちで停車の場合。ギアはニュートラル。サイドブレーキを引く。これで、こと足れりとしている運転者もいるだろう。サイドブレーキはブレーキとしての力は弱い。フットブレーキも踏んでおくべき。万が一追突された場合、フットブレーキの方が衝撃が少ない。それにフットブレーキの効用がもう一つある。信号待ちの列の最後尾についた場合。バックミラーで後方にも注意をはらうのは当然のこと。後ろから来る車を観察しよう。もちろん、前、横の注意も怠ってはいけない。前後左右全方位に注意が向けられない人は車を運転すべきではない。で、後ろから来る車がスピードをゆるめず、これは追突の危険があると判断したら、フットブレーキを踏んだり外したりする。ブレーキランプがチカチカ点滅する。それで、後ろの車が、ハッと気がつくこともある。列の最後尾でないなら、こんなことをする必要はない。
 駐車の場合。サイドブレーキを引くだけという人もいるだろう。さっきもいったようにサイドブレーキはブレーキとしては力が弱い。それになにかのひょうしにサイドブレーキが外れるかもしれない。
 小生の駐車の仕方はこうだ。サイドブレーキを引く。ギアはローかバックに入れておく。こうすればサイドブレーキが外れても、ギアが噛んでいるから車は動かない。さらにハンドルを回して、タイヤが斜めに路石に接触するようにしておく。こうしておけば、サイドブレーキが外れ、ギアが抜けても車は止まっている。
 
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トラキチ酒場せんべろ屋 第52回

「おもやん。ビールやビール」
「え、アテ。なんでもええ」
「やっこと枝豆?」
「それでええ。なんでもええからビールはよ持ってきて」
「え、エビス切らしてる。しゃあないな。一番搾りでもスーパードライでもかまへん」
「お、来た来た」
「そんじゃかんぱあ~い」
「かんぱい」
「久しぶりの甲子園やったな」
「うん。甲子園はええな。芝がきれいで」
「その甲子園で小野が初勝利やな」
「そや。良かった良かった。甲子園でヤクルト相手やから小野に初勝利つけたるには絶好のチャンスやった」
「桑原、マテオ、ドリスも完璧なリリーフやったな。特に桑原、このところ点取られて心配やったけど良かった」
「ま、とりあえず、これで勝ち星がついて、もともとええピッチングしとったんやから、これで先発のコマになったら大助かりやな」
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眼下の敵


監督 ディック・パウエル
出演 ロバート・ミッチャム、クルト・ユンゲルス

 二人の艦長の戦いである。アメリカの駆逐艦とドイツの潜水艦の艦長。どういう艦長か、映画の冒頭で手際よく紹介している。
 アメリカの駆逐艦の艦長。マレル艦長。元は民間船の航海士。戦争で妻を亡くしている。「素人艦長」と乗組員からバカにされている。
 ドイツの潜水艦の艦長。シュトルベルグ艦長。大ベテランのUボート乗りで歴戦のたたきあげ。戦争で二人の息子を亡くしている。ナチスに批判的。ヒットラーが嫌い。艦内にある総統に忠誠を呼びかける標語にタオルをかけてかくす。
 よくできた映画はシンプルである。この映画もシンプルだ。二つの艦、二人の艦長の戦いを描いた映画である。アメリカ人で「素人」のマレル。ドイツ人でベテラン軍人のシュトルベルグ。対照的ではあるが、根本的なところは似ている。双方とも卓越した戦術の持ち主で、自分の艦を自在に操る。部下の信頼もあつく、部下思いである。マレルは当初は素人とバカにされていたが、戦いが始れば、有能な艦長であることが判り部下に信頼される。そして、二人とも戦争をくだらないことだと思っている。非常に有能なもののふではあるがいくさは大嫌い。仕事だから戦う。
 水中と水上。ソナーだけを頼りに、敵の動きを読み、自艦の防御を固め、機雷と魚雷を放って、攻撃し、やり過ごし、交わし、海底にひそみ、海中を探る。頭脳の限りを尽くして戦う。そのうち、二人の艦長は相手のことを想う。「ただものではない」「おぬしできるな」「おみごと」
 最後は相打ちのような形になる。炎上するお互いの艦に立ち、二人は視線を合わせる。「こいつに違いない」目と目があった。双方だまって敬礼。潜水艦が爆発する時刻が迫っている。マレル艦長がロープを投げてシュトルベルグ艦長を助ける。
 最後、救援に来たアメリカの駆逐艦の艦上。Uボートの副官の葬儀を終えたあと、マレルがシュトルベルグにタバコをすすめ、火をつけてやりながらいう。
「こんどはロープを投げないぞ」
「いいや。君ならまた投げるさ」
 うう。かっこええな。この映画には女は一人も出てこない。男の美学、男のかっこよさ。も、さいこう!
 

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トラキチ酒場せんべろ屋 第51回

「きょうの先発はモンダイの藤浪やったな」
「そやな。しかし藤浪のデッドボールの威力はすさまじいな」
「そや。6回までの見事な投手戦を、村田へのたった1球のデッドボールで、ぶち壊したんやから、恐るべき破壊力やな」
「そや、藤浪のデッドボールの破壊力の前には、いかに桑原といえどもなすすべなしやな」
「ほんというと、あのデッドボール直後に藤浪をひっこめておれば、点とられてへんかもしれんかったな」
「しかし、6回までは藤浪好投したな」
「うん。次も投げるやろ。その時は必殺デッドボールの破壊力が相手チームに向くように祈らなあかんな」
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鶏ささみの和風サラダ


 あつおすな。こないに暑いときにコッテリした揚げもんなどを食するのも一興かもしれませんが。やっぱり、さっぱりとしたもんが食べとうおす。
 サラダなんかがけっこうでおますな。それも和風がよろしおす。こないにバテ気味なときは、ワテら日本人はやっぱり和風のもんがホッとしますな。
 野菜ばっかりやったら、あいそがないから肉もちょっとだけ使おう。鶏のささみや。鶏のささみは低カロリー高タンパクのけっこうな食材やけど、パサパサしていややゆう人も。ささみは脂肪分がないからパサパサしますんや。だから加熱したあと少し油を足してやればいいんでおす。電子レンジで加熱したあと、ごま油を少したらしました。
 野菜はかいわれ、しそ、みょうが、きゅうり。それにそばと刻み昆布もいれたました。ドレッシングは梅干し、出汁、酢や。お醬油はあえて使いませなんだ。最後にゴマをふってゴマかします。おいしおすえ。
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竹鶴をトワイスアップで飲む


 安いウィスキーと上等のウィスキーの一番の違いは香りである。1000円台といった安価なウィスキーは香りがない。それなりのウィスキーはそれなりの香りがする。今回飲むのはニッカのピュアモルト竹鶴である。ネットで3000円ほど。貧乏人の小生でもエイヤッと買うことができる。竹鶴はノンエイジでこの価格だから、12年もの17年21年となるととても手がでない。ネの1365番が当たったときにでも買おう。
 この竹鶴、バニラのような芳香がする。こういうウィスキーを楽しむ一番いい飲み方はトワイスアップという飲み方である。
 冷していないティスティンググラスに竹鶴を半分入れる。そこに常温の水を同量いれる。水割りでは決してない。だから氷はいれない。冷さない。この水は割るためではない。ウィスキーの芳香を際立たせるための水である。もちろん水道水なんか使ったらカルキ臭でブチ壊しになるから、かならずミネラルウォーターを使おう。
 竹鶴の芳しい香りが至福の時間をくれる。
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ドライブスルークリニック

「いらっしゃいませ。トミタクリニックへようこそ」
国道から右折して、ゲートの前で車を停めた。右に立っているポールがしゃべった。このクリニックは私のかかりつけで、車のカーナビには登録してある。完全自動運転の私の愛車は、病人の私をここまで運んでくれた。
「初診ですか?再診ですか?」
 ポールの前面の一部がディスプレイになっている。「初診」のボタンにタッチ。
「当クリニックの診察券をお持ちでしたら、スリットに入れてください」
 青く光る細長い穴に診察券を挿入する。ゲートが開いた。指示された停車位置で車が停まる。
「いらっしゃいませ。青柳さま。どうなさいました」
「風邪」「腹痛」「頭痛」「その他」「自覚症状から判断して、これと思われるボタンにタッチして下さい」
 朝、起きた時から頭がフラフラして体温を測ったら38℃。そういえば昨夜、風呂から上がったとき、ゾクッとした。「風邪」にタッチ。
「腕をそこに出してください」横の壁から小さな台がせり出してきた。腕を乗せる。プシュー。アルコールの臭いの霧が腕に吹き付けられた。台の横からバンドが出てきて腕を巻く。
「ランプが青になるまでそのままにしてください」
 イー。小さな音がして、カラオケのマイクみたいな機械が、グルグルグル顔の周りを3周した。
 ランプが青になった。
「体温39℃。血圧最高150最低90。コロナウィルスを検出。上気道に軽微な炎症を認める。急性上気道炎の確立85パーセント」
 ディスプレイにそう表示された。ようするに風邪である。
「この診断に納得しますか。YES/NO」
 ここでYESにタッチすれば、処方された薬をもらって、あとは帰るだけ。このクリニックには何度も来ているが、NOを押したことがない。NOを押すとどうなるのだろう。一度、試しに押してみよう。NOにタッチ。
「セカンドオピニオンを希望しますか。YES/NO」NOにタッチ。
「次の患者さんがお待ちです。支払いは現金ですかクレジットカードですか」
 ふ~ん。なるほど。診断が気にくわなければ、金を払って、とっとと出ていけということか」
「戻る」のボタンにタッチ。
「「セカンドオピニオンを希望しますか。YES/NO」YES。
「当院が推奨するクリニックの案内をします。音声による案内を希望しますか。あなたの車のカーナビにデータを送信しますか」「データ送信」にタッチ。
 ニュルニュルと細いケーブルが出てきた。
「このケーブルの端子をお車のカーナビのUSB端子に挿入してください」
 なんかめんどうになってきた。高熱でフラフラしているし、早く家に帰って寝たい。
「戻る」を2度押す。
「この診断に納得しますか。YES/NO」YES。
「薬の処方を希望しますか」YES。
 コト。薬が出てきた。薬だけは昔ながらの紙袋で薬剤師のハンコが押してあった。
「支払いは現金ですかクレジットカードですか」こんどは「次の患者さんがお待ちです」がない。それ以外の支払い方法をタッチ。「ポイントを使用する」にタッチ。
「ポイントが足りません」と表示。「戻る」「クレジットカード」「残高が不足してます」
 しまった。給料の振込みは明日だ。きのう、阪鉄電車の豪華列車虎風号のキップを夫婦二人ぶんカードで買ったのだった。
「戻る」「現金」「お札はここに、コインはここに入れてください」
 財布を見た。350円。足らない。困った。
「お金を入れてください」青い表示がチカチカ。このディスプレイには「係員を呼ぶ」というボタンはない。このクリニックは無人なのだ。
「お金を入れなさい」青くチカチカ。
「お金を入れて」黄色に変わった。
 困った。
「金入れろ!」赤い表示になった。
「車を置いて歩いて帰れ。3日以内にお金を払えば車は返してやる。3日以内に払うか。YES/NO」YES。
「お大事に」ディスプレイにかわいい女性看護師の映像が出てきて、ペコリと頭を下げた。
 とぼとぼと国道ぞいを歩く。非常にしんどい。39℃も熱があるのだ。タクシーに乗りたいがお金がない。薬を見ると「葛根湯」であった。あそこ、前に腹痛で行った時も葛根湯を出した。頭痛の時も葛根湯だった。それにしても、最後のYES/NOでNOを押していたらどうなっていたのだろう。
 うう、なんか吐き気もしてきた。ゴロゴロお腹もおかしい。いかん。近くの公園の公衆トイレにはいる。ドアが閉まっている。ディスプレイがある。
「大ですか小ですか」「大」
「トイレットペーパーを使用しますか」YES。
「和式ですか洋式ですか」ううう。いかん。もれた。

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トラキチ酒場せんべろ屋 第50回

「勝負の分かれ目は5回の投手交代やな」
「そや。ピンチをつくった青柳をひっこめて岩崎に交代。で、岩崎がボコボコ」
「お前、どう思う。あのまま青柳を投げさした方がええとおもうか」
「わからん。青柳続投やったらピンチをしのいでたかも知れん」
「そら結果論やな」
「ま、あそこは監督の金本の判断やな」
「それにしても、できたら、これからの阪神の試合はサンテレビだけにやって欲しいな」
「なんでや」
「きょう、みたいな読売系のテレビやったら巨人べったりの放送しよるやろ」
「そやな」
「あれ、なんかムカムカせえへんか」
「するする。で、勝ったら、べろべろばーしたんねんけど、きょうみたいに負けたら、ごっついしゃくにさわるな」
「うん。それに副音声かなんか知らんが、試合そっちのけでムダ話しよるし」
「むしゃくしゃするな。おもやんビールまだか」
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とつぜん上方落語 第15回 ちりとてちん


 どこにでも知ったかぶりをするご仁はおるものですな。上方落語で知ったかぶりが出てくる噺といえば「ちりとてちん」でおます。
 だんさんの誕生日に来たきーさん。だんさんが出すものを、なんでも喜んで食べます。こうして、出されたものを喜んで食べると、うれしおます。それに比べて。と、ここからが、この噺のキモになるわけですな。
 それに比べて、あのタケ。何を出しても、食べたことがある。知っとる。ちょっと長崎に行ってました。長崎やったら、こんなもん毎日食べてる。なんてことをいいよる。ほんま、しゃくにさわるヤツやで。
 と、いうことで、だんさんときーさん、共謀してタケをこらしめることになったちゅうことや。で、1週間ほど、戸棚に入れっぱなしになって、腐ってカビが生えた豆腐を、長崎名産「ちりとてちん」やゆうて、タケに食べさせるちゅう噺や。
 ワシは今まで、何度か落語に出てくる食べ物を実際に作って食べてきた。今回もほんまに豆腐を1週間ほど室温で放置しておいて「ちりとてちん」を作ろうと思うとったけど、家人に反対された。臭いし、豆腐がもったいない。その通りや。それに、ほんまに「ちりとてちん」を食って、O157にでもなったら、また入院や。ワシ、もう入院はいや。で、ほんまに食べられるのを作ったのがこれや。
 いわばイタリア風冷やっこ。豆腐の下準備はこうする。赤、緑、黄色のピーマンを小さく刻んでさっと炒める。それを豆腐にかける。ケッパーもかけよう。仕上げにエキストラバージンオリーブ油をたらす。どや、ぱっと見たら「ちりとてちん」に見えるやろ。これはほんまに食べられるし、しかもおいしおまっせ。
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トラキチ酒場せんべろ屋 第49回

「秋山、よう投げた」
「調子は悪いらしいが、悪いなりに投げて、試合を作って、勝つねんから、たいしたもんやな」
「神宮に来て、効果的なホームランが出るようになったな」
「それにしてもヤクルト、あかんな。あれじゃ、だんとつの最下位もムベなるかな」
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トラキチ酒場せんべろ屋 第48回

「きょうの岩田はダメ岩田やったな」
「そや。ホームラン2本をふくむヒット10本も打たれとる」
「それでも阪神勝つねんから、おもろいな」
「ヒットはヤクルト12本阪神10本。阪神の方が少ないねんで」
「うん。それでも阪神が7対4で勝つからホームランの威力やな」
「それとヤクルトの拙攻やな」
「そら人のこといえんで」
「そやな」
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