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アンタッチャブル


監督 ブライアン・デ・パルマ
出演 ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、ロバート・デ・ニーロ

 大昔、テレビドラマで人気を博したのでご存知のムキも多いかと思う。アメリカの天下の悪法禁酒法時代の話。ギャングのボス、アル・カポネは酒密造で巨利を得、絶大な力を持ってシカゴの街に君臨している。市の幹部、警察から、裁判所、あらゆる方面に賄賂を配り、だれもカポネには手を出させない。
 財務省から密造酒の取り締まりにエリオット・ネスが派遣されてきた。生真面目で正義感の強いネスはマジでカポネをあげようとする。もちろん賄賂なんか受け取らない。そんなネスは老巡査、若い警官、財務省の帳簿係の3人を仲間に入れる。このチームは、賄賂を受けつけない、悪者も手出しはできない。「アンタッチャブル」と呼ばれるようになった。
 この映画の成功は上記、3人の俳優の演技によるところが大きいだろう。まず、主役のエリオット・ネスのケビン・コスナー。悪者からの賄賂は受けつけない。生真面目、実直、誠実に仕事を遂行するネスは、ええ年したおっさんながら、少年っぽい初々しさを残すコスナーがはまり役だ。
 若いネスの人生の師ともいうべき、老巡査役のコネリー。人生のウラもオモテも知りつくした大ベテランのしぶさ、深さが大きな魅力となっている。
 そしてカポネ役のデ・ニーロ。しくじった手下をバットで殴り殺す凶悪さ。裁判の陪審員まで買収するぬけめなさ。じつに憎憎しい悪役ぶり。こういう映画は悪役の出来が大きく作用する。この映画のデ・ニーロの悪役は実に秀逸であった。
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イタリア風夏野菜のタジン鍋


 タジン鍋はじつにけっこうな調理器具である。もともとはモロッコ料理をしたいために買ったのだが、モロッコ料理だけに使うのはもったいない。こんな料理にも使えるし、和風の海鮮蒸し料理にも便利である。
 今回はイタリア風野菜の蒸し煮をタジン鍋でやった。じつにかんたんである。タジン鍋の底にオリーブオイルを軽くひいておく。その上に野菜を重ねていく。一番下は玉ねぎ。あとは火の通りにくものからのせていけばいいだろう。ピーマン、なす、キャベツを重ねた。ベーコンでふたをして、チーズをのっけて、あとは弱火にかけておくだけ。簡単簡単。それでいておいしい。夏野菜の滋味が味わえる。
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ずんだコンキリエ


 ずんだ。枝豆をすりつぶしてペースト状にしたもの。ずんだ餅は作ったことがある。昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」で伊達政宗が豊臣秀吉に作ってごちそうしてた。
 このずんだをパスタにしてみようと思った。パスタはコンキリエにした。ずんだをつくる。
 まず、枝豆をゆでる。枝豆は多いほうがいいだろう。3袋買っておいた。ゆでて、豆をさやから出す。薄皮もちゃんと取ろう。この作業が実にめんどう。じゃまくさい。手間がかかる。
 ふ~、やっと豆を全部むけた。フードプロセッサーで細かく切る。にんにくのみじん切り、生クリーム、塩、こしょう、オリーブオイルで味付け。
 ゆでたコンキリエの上に、ずんだをかける。食べた。まずくはないが、うまくもない。なんか違和感を感じる味だ。ずんだはパスタにはあわない。ひとつ勉強になった。
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とつぜんSFノート 第91回

 福島正実氏と柴野拓美氏。このお二人、日本SFの大恩人だといえば反対する人はいないだろう。このお二人がいなければ、日本SFはあっただろうか。例えあったとしても、今の日本SFとはまったく違う形になっていたのではないか。
 この二人、両雄並び立たずというか、小生は伝聞やウワサでしか知らないが、良好な関係ではなかったようだ。SF関係の古い写真などを目にすることがあるが、この二人がツーショットで写っている写真は見たことがない。
 柴野氏は、星群祭やSF大会などのイベントで、たびたびお会いし、言葉も交わしていただいたこともあり、その人となりは、小生はよく存知上げている。
福島氏は一度もお会いしたこともないし、お姿をお見かけしたこともない。だいたいが、福島氏は、小生が参加するようなSFのイベントなどには、出てこられない。したがって、小生が知っている福島氏は、さまざまな記事、あるいは福島氏が編集長在任中の古いSFマガジンに同氏が書いた文章で知った福島氏である。
いま、この記事を書くために、SFマガジン1976年7月号を読んでいる。この号には、福島正実追悼企画が掲載されている。福島氏はこの年の4月に亡くなっている。この追悼企画で福島氏の短篇「過去への電話」「終わりの日」「ロマンチスト」が掲載されているが、その短篇を読んで改めて思った。SFのオニと呼ばれる福島氏ではあるが、福島氏自身の書く作品は、文学志向が強い。福島氏の書くSFには本格ハードSFはない。これは意外に思った。SFのオニが書くSFである。グレッグ・イーガンもかくやと思うようなガチガチのハードSFかと思うが、これが、私小説っぽい雰囲気すらただよう純文学といっていいSFである。
柴野氏は東京工業大学出身で、高校で数学の先生をやっておられた。理系である。たいへんにハードSF志向の強い方だった。ではあるが、主宰されている同人誌「宇宙塵」には、ご自身の志向とは少し外れたSFも、良いモノならば掲載される柔軟性も持っておられた。
いうまでもないことだが、柴野氏は同人誌「宇宙塵」を創刊され長年にわたって主宰されてきた。この「宇宙塵」をゆりかごとして日本のSFは生まれ育ち巣立っていったといっていい。第1世代、第2世代の日本のSF作家のほとんどが、この宇宙塵の同人であった。第1回日本SF大会の実行委員長は柴野氏であった。柴野氏は日本のSFのプロを育てたのと並行して、日本にファンダムをつくり、SFファンをも育てたのだ。
 柴野氏は自分のことを、あくまでSFのアマチュアである。いちSFファンであるといっていた。SFのアマチュアであることの矜持を生涯持ち続けた人であった。
福島正実氏は営利企業である出版社の社員だ。それまで商売にならないとされていたSFの出版を、日本で始めて軌道に乗せたのは福島氏である。ハヤカワSFシリーズを立ち上げ、SFマガジンを創刊させ、SFの商業出版を定着させたことは福島氏の大きな功績である。
福島氏は柴野氏と違いプロのSF者である。会社に利益をもたらし、執筆者に原稿料を払い、SFでメシが食えるように算段じなくてはいけない。福島氏はSFのプロであることの矜持を持ったSF者であった。
福島正実氏と柴野拓実氏。文学志向と科学志向。アマとプロ。ファンと出版社、同人誌と商業誌。あらゆることで対照的な二人。日本のSFにとって、二人は車の両輪なのだ。どちらが欠けても、今の日本のSFの隆盛はない。    
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トラキチ酒場せんべろ屋 第32回

「ナゴヤドームが呪いの館なんてゆうのんは、もう昔の話やな」
「そやな。きょうなんか快勝やな」
「しかし、中日も弱くなったもんやな」
「昔は阪神と優勝争いしとったのにな。なんでやろ」
「落合がいのなったからちゃうか」
「確かに落合中日強かったな」
「うん。そのかわりおもろなかったけどな」
「そや、強いけど落合じゃ客呼べる野球でけん」
「強いけどおもろない。弱いけどおもろい。おまえ、阪神はどっちがええ」
「そら、強くおもろいのや]
「そら当然や。さっきの質問の答えは」
「ワシ楽しみのために阪神見とんのやから、おもろいのが1番や」
「そっか。強いのんは2番でええねんや」
「それもちょっと困るな」
「どっちやねん」
「強くておもろいのんや」
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あとは野となれ大和撫子


 宮内悠介    角川書店

 かってアラル海という海があった。ソ連時代、灌漑用水を採取するため、湖に流れる川の水量を制限した。ソ連はなくなった。そしてアラル海もなくなった。
 干上がったアラル海の跡に小国アラルスタンができた。中央アジアの小国である。カザフスタン、ウズベキスタンといった国に囲まれている。イスラム過激派もいる。そんな国が舞台である。
 アラルスタンの初代大統領が作った後宮。2代目大統領は女性の教育に熱心。後宮を教育機関に変えて、多くの若い女性に教育をほどこしていた。名大統領ともいうべき2代目大統領アリーが暗殺された。国は大混乱。国会議員たちはみんな逃げ出した。周辺諸国がアラルスタンを狙う。イスラム過激派のゲリラも首都に向かって進軍してくる。国を司る者はだれもいない。アラルスタン国家存亡の危機。アラルスタンをだれかが見なければならない。
 そんな時手を上げたのは、アリーの教え子後宮の少女たち。「しょうがないから、国家をやることにしようかな」
 少女たちのリーダーでチェチェン難民の子アイシャが大統領臨時代理に、とりあえず政府を作った。日本からこの地に技術指導に来ていた両親を空爆で亡くした日本人少女ナツキは国防相に就任した。アフガニスタンから逃れてきた子、少数民族の子。ワケありな女の子たちが、逃げ出した男どもに代わって国を運営する。迫り来る過激派。なんとか頼りになりそうなアラルスタン国軍の大佐でさえ「いっておくが、俺たちの軍は弱いぜ」四面楚歌、内患外憂、八方手詰まり、少女たちは国を救えるか。
 なんとも痛快なエンタメ小説である。ただ、国家運営が女子高のクラブ活動に見えないこともない。
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前立腺風雲録 第23回

 六甲アイランド甲南病院を退院した。その日から自己導尿の日々が始る。小生は自然排尿できないのだ。場合によっては一生自己導尿しなくてはいけない。
 導尿用具一式は次の通り。まず、自己導尿用カテーテル。これは再利用型カテーテルと使い捨てカテーテルの2種ある。小生は2種類持った。常時、使うのは再利用型カテーテルだ。これは1ヶ月使える。
 カテーテルがないと排尿できない。破損すれば非常に困る。使い捨てカテーテルは予備としておいて置く。それに使い捨てカテーテルは外出時、常に5本は持ち歩いている。なんらかの理由で帰宅できない場合に備えてである。もちろん会社にも、10本はロッカーに入れておく。
 消毒液と消毒綿。再利用型カテーテルは、こういう形をしている。カテーテル本体はプラスチックの管に入っていて、その管には消毒液が入っている。カテーテル本体は常時、液につかっている状態である。この消毒液は1日に一度、新しい液に入れ替えなければならない。潤滑ゼリーと計量カップも必要である。
 自己導尿の手順はこうである。まず、導尿する前には必ず手を洗う。尿道口を消毒綿で消毒する。尿道口とカテーテルの先端に潤滑ゼリーを塗る。尿道を真っ直ぐ立てる。カテーテルをゆっくり挿入する。カテーテルの先端で尿道の内壁をこすらないように気をつける。カテーテルがいっぱい尿道に入ったら、そっと下に向けて排尿する。出た尿は計量カップで受けて計量ノートに記録する。
 この導尿を1日に5回。だいたい最長で5時間間隔で行う、最初と最後は、起床時と就寝前に行う。小生の場合、起床時が午前4時。2回目は午前9時。3回目午後1時。4回目午後5時。就寝前が午後10時に導尿をしていた。起床時と就寝前は自宅で行うが、2回目3回目4回目は会社でした。そのため、会社にも導尿用具を1セット置いていた。外出時は駅のトイレや、友人たちと飲酒している時(もちろん小生だけノンアルコールビールである)は、店のトイレで行った。
 飲んだ水分量と出た尿の量はノートに書いて記録する。ときどき、導尿を失敗して出血する。小生のごときめんどうくさがりにとって、自己導尿は大変な負担である。でも、これをしないと健康を損ねる。
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トラキチ酒場せんべろ屋 第31回

「きょうも暑かったな」
「そやな。おもやん、ビールや」
「あ、ワシも」
「アテ。アテなあ。簡単なんでええは。枝豆と冷ややっこや」
「あきまへんな」
「まったく。困ったもんやな」
「3位転落やな」
「ほんま。広島はどんどん先へ行きよる」
「もう優勝はムリやな」
「え、お前、阪神優勝すると思とったんか」
「ま、多少はな」
「優勝せえへん阪神は興味ないみたいにゆうとるヤツもおるけど。ワシ、阪神の楽しみ方はそんな単純なもんやないと思うで」
「ワシもそない思う。ワシ、シーズンの終わりにやる蛇足のなんたらゆうシリーズも認めんからな」
「ワシもや。阪神タイガースは、阪神タイガースの存在そのものを楽しんだらええんねんや」
「ほんまやな。負けても阪神や。それもよきかな。勝てばまたよきかな」
「よきかな、よきかな」
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私の酒ローテーション

 昨年の5月に入院して、今年の1月に手術を受ける。半年以上の禁酒であった。小生は量は飲まないが、酒は好きな方である。禁酒中はノンアルコールビールを飲んでしのいでおった。今年の2月に、医者に禁酒を解禁された。いまは飲んでいる。ありがたいことだ。
 小生は原則として、酒は日本酒、ビール、ウィスキーしか飲まない。ワインはごくたまに飲むが、焼酎は飲まない。
 4月から9月まではビールを飲んでいる。飲むビールはエビスだ。外で飲むときも極力エビスを飲むように心がけている。
 10月から3月までは日本酒だ。桜正宗呉春道灌をローテーションで飲む。おりおりに、天狗舞、小鼓、秋鹿、八海山などに浮気する。
 ビールと日本酒は半年交代だが、ウィスキーは1年を通して飲んでいる。小生はローテーション人間なので、ウィスキーにもローテーションがある。
 国産、バーボン、スコッチをローテーションで飲んでいる。国産は、いまは竹鶴のピュアモルトを飲んでいるが、オールド、角、あかし、ブラック・ニッカ、リザーブなどを飲む。
 3種類のウィスキーの中ではバーボンが一番好きだ。ワイルドターキー、フォアローゼス、メーカーズマークなどを飲む。スコッチはジョニーウォーカー、バランタイン、シーバスリーガルなど。
 どの酒も好きだが、ウィスキーが一番好きかな。ビールはエビスだけ。日本酒はローテーションの3本にときどき浮気。ウィスキーはいろんなモノを飲みたい。さいわい、いまはネットでたいていのウィスキーが入手できるのでありがたい。もう禁酒はいやだ。身体を大事にしよう。
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トラキチ酒場せんべろ屋 第30回

「おう、せーやん。きょうはむしあつかったな」
「そやな。気温はそうでもないけど、湿度が高いんやな」
「阪神、負けたな」
「そやな。岩貞、よう投げとったのにな」
「筒香のホームラン1点だけにおさえたのな」
「打線が打ったらなあかんわ」
「今永に2安打におさこまれとっらあかんわ」
「これでDeNAに並ばれたな」
「あした負けたら3位転落やな」
「あした先発だれや」
「小野や」
「なにがなんでも小野に初白星をつけたらなあかんな」
「ええ、ピッチングしとんねんからな。もうそろそろ勝たせてやらにゃあかんわな」
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マグニフィセント・セブン


監督 アントワーン・フークア
出演 デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、イ・ビョンホン、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、マーティン・センズメアー、ヘイリー・ベネット、ピーター・サースガード

 黒澤明「七人の侍」ジョン・スタージェス「荒野の七人」いずれも小生の大好きな映画。本作はこの名作2本のリメイク。大好きな名作のリメイクということで、少々危惧をいだきながら観た。危惧は不要であった。大変に良かった。久しぶりに観た本格西部劇だ。近頃、本格西部劇がないとお嘆きの小生も大満足である。
「七人の侍」を原点とする西部劇「荒野の七人」シリーズは「荒野の七人」「続・荒野の7人」「荒野の7人 馬上の決闘」「荒野の七人 真昼の決闘」と4本ある。それぞれの俳優と役名は次の通り。
志村喬=勘兵衛、ユル・ブリンナー=クリス、ジョージ・ケネディ=クリス、リー・ヴァン・クリーフ=クリス。勘兵衛の志村はもちろん日本人。3人のクリスは、ブリンナーは東洋人の血が入っているらしいが、全員白人俳優。今回は七人のリーダーが黒人で、しかも役名がクリスではない。「荒野の七人」から「荒野の七人 真昼の決闘」の4作のクリスは俳優は違うが、同一人物という設定だろう。
今回のリーダーはサム・チザムという。クリスとは違う人物である。基本的な設定は「七人の侍」「荒野の七人」と同じだが、依頼人の依頼動機、主人公の設定、他の6人のキャラ、そしてなにより悪役の設定が違う。
ローズ・クリークは開拓民が苦労してつくった町。そこから金が出た。金鉱採掘権を持った実業家ボーグは、金採掘にじゃまな町民に立ち退きを迫る。立ち退き料20ドル。もちろん町民は拒否。ボーグはヤクザな手下を大勢かかえていて町民に暴力。勇気ある町民の一人がボーグに抗議。ボーグ冷酷に射殺。夫を殺されたエマは夫の仇討ちと町を守るため、全財産を持って助っ人を探す。そして彼女はすご腕のガンマンで賞金稼ぎのサムと出会う。
あとは、おなじみの展開。サムをリーダーに6人の助っ人を雇い、町民に銃の訓練をして、強大な敵を戦う。
秀逸だったのは悪役の実業家ボーグのキャラ。「荒野の七人」の野盗の頭目カルベラは愛嬌があり七人を追放するだけという甘い所があったが、ボーグは冷酷で非道なんとも憎たらしい悪役となっていた。この敵役の造形がこの映画の成功の一つの要因だろう。
 敵役の変遷を見ても面白い。「七人の侍」野武士、「荒野の七人」野盗、「続・荒野の七人」野盗、「荒野の七人 馬上の決闘」メキシコ政府軍、「荒野の七人 真昼の決闘」山賊、「マグニフィセント・セブン」実業家。悪役が実業家である。主人公のサムが黒人男性。もう一人の主人公たるエマが白人の女性。悪役が白人の男性。これをオバマ、クリントン、トランプとなぞらえるとなかなかおもしろい。
 ともかく、西部劇好きの飢えを癒してくれた。ただひとつだけ不満が。負け戦ばかりの落ち武者勘兵衛は死に場所を求めて、流れ者のガンマンのクリスは少しの金と正義のため、ところがサムは違う。どう違うかはネタバレになるので書かない。とはいえ、名作である。
エンドロールで、この曲が流れた時はウルッと来た。

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ナスとトマトの焼きビーフン


 ビーフンは本来、台湾料理です。ですから、アレンジしてもアジア風にアレンジすることが多いです。しかし、今回は少し毛色の変わったアレンジをしてみました。イタリア風です。イタリア風の焼きビーフンをつくりました。ビーフンを極細のパスタと見ましょう。
 材料はベーコン。それにナスとトマトです。夏はナス、トマト、キュウリをよく食べます。今回はキュウリは休んでいただいて、夏野菜代表ということで、ナスとトマトにお出ましをいただきました。
 フライパンにオリーブオイルを取って、ベーコンを炒めます。ベーコンのうま味をだしましょう。ナスとトマトを入れます。そこに熱湯でもどしたビーフンを入れます。ビーフンはかためにもどした方がいいです。ビーフンにベーコンやナス、トマトから出たおいしい汁を吸わせてやります。
 さっと炒めあわせたら、お皿に盛ります。パルミジャーノレッジャーノをふって、バジルの葉をあしらったらできあがりです。
 はい。これはなかなかおいしいビーフンとなりました。新しい食感のパスタ料理です。簡単にできますので、ぜひ、お試しを。
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SFマガジン2017年8月号


SFマガジン2017年8月号 №722  早川書房

雫石鉄也ひとり人気カウンター
1位 亡霊艦隊 新・航空宇宙軍史   谷甲州
2位 《偉大な日》明ける       R・A・ラファティ 伊藤典夫訳
3位 プラネタリウムの外側      早瀬耕

連載
マン・カインド(新連載)        藤井大洋
小角の城(第45回)          夢枕獏
椎名誠のニュートラルコーナー 第56回
惑星のはらわた             椎名誠
マルドゥック・アノニマス(第15回)  冲方丁
プラスチックの恋人(第4回)      山本弘
忘られのリメメント(第3回)       三雲岳斗
幻視百景(第9回)            酉島伝法
SFのある文学誌(第53回)       長山靖生
にゅうもん!西田藍の海外SF再入門(第16回) 西田藍  
筒井康隆自作を語る♯2
日本SFの幼年期を語ろう(後篇)        筒井康隆

スペースオペラ&ミリタリーSF特集

 羊頭狗肉とはこのことだ。「スペースオペラ&ミリタリーSF特集」というから、小生のごときオールド・ウェイブSFファンといたしまして、大いに期待して読んだ。この企画名になんとか合致するのは谷甲州の作品だけ。
 あとは、新シリーズの冒頭部分だけの掲載という中途半端。マルペの新しいののPR記事。テレビアニメのちょうちん企画。亡くなった架空戦記作家の追悼企画。などなど。いずれも小生の興味の外。
 と、いうわけで読み切り短編は読んだ。
「亡霊艦隊」外惑星連合は大きな戦果をあげる。しかし、航空宇宙軍は大破した艦船を次々に修理して戦線に投入してくる。
「《偉大な日》明ける」《偉大な日》がやってきた。中身さえあればなんでもOK。コーヒーもコーヒーカップなしで飲んでしまう。わーい、ラファティだ。
「プラネタリウムの外側」恋人と語らう。その恋人は死人。幽霊じゃない。有機素子コンピュータのシミュレーションだ。
 イーガンの「鰐乗り」は読んでない。隔月刊で前編後編に分裁するな。2か月も覚えておけということか。掲載するなら一挙掲載にせよ。これに関連して、隔月刊のくせに連載小説が5本は多すぎ。1本にせよ。そのぶん読み切り短編を掲載すべし。これは読者を思ってのことではないだろう。単行本の原稿確保という出版社の都合だろう。読者のことも考えるべし。      


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アジのさんが焼き


 新鮮な良いアジが手に入れば、ぜひしたい料理に、なめろうがある。アジの刺身を、長ネギ、しょうがなどの香味野菜といっしょに細かく包丁でたたいて、味噌で味つけしたもの。このなめろうを焼いたのが、さんが焼きである。いわば、アジのハンバーグである。アキサニスがこわいムキもこれなら安心であろう。
 う~む。こいつは、どうも日本酒を飲まないとおさまりそうにない。八海山の大吟醸を冷して飲んだ。

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とつぜん上方落語 第14回 千両みかん


みかんや。いまは真夏や。いまは知らんが、昔は真夏にみかんなんか食えんかった。季節はずれのもんを食いとうなるとこまりもんやな。春に松茸が食いたい。秋にたけのこが食いたい。冬にすいかが食いたい。
食いとうても食えん。見とうても見えん。会いとうても会えん。普通の人ならあきらめるけど、どうしてもあきらめ切れん人がおる。その人は大店のボン。あきらめきれんで、想い悩み、とうとう身体を壊しよった。
で、心配した親だんさんが、番頭にボンの悩みを聞きだしてもろたら、みかんが食いたいという。季節は真夏である。みかんなんてない。で、番頭、大阪中駆けずり回って、みかん1個手に入れてきた。みかん1個千両。これ1個千両。だったら1房百両。番頭みかん3房もってどろんしよった。
ちゅうのんが落語「千両みかん」や。で、これが現代では、ようある話やけどアイドルにあこがれ恋し、想い悩むボンやろな。
「総務部長」
「はい。社長」
「シンヤの具合はどや」
「あいかわらず引きこもっておられます」
「シンヤはワシの息子で、この吉田電気の副社長で、次期社長やで。はよナニが悩みか聞きだせ」
「社長、わかりました」
「なんや」
「シンヤくんはHDKのアミちゃんに恋こがれています」
「HDKというと、東淀川の地域限定アイドルのアレか」
「はい」
「いくら金使ってもかまわん、HDKのアミちゃんを連れて来い」
「着きましたよ。すみませね。アミさん」
 吉田電気の吉田社長は息子と握手させるためだけにHDKのアミちゃん呼ぶのに1000万つかった。
 アミちゃんを降ろした後、総務部長が車をガレージに入れようとしたところ、アミちゃんが座っていた後部座席に髪の毛が3本。
「アミちゃん呼ぶのに1000万。だったらこの髪の毛1本100万」
 総務部長、髪の毛3本持ってどろんしよった。
 
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