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SFマガジン2010年4月号


SFマガジン2010年4月号№649  早川書房

雫石ひとり人気カウンター
1位 ミサイル・ギャップ 酒井昭伸訳 チャールズ・ストロス
2位 テルミン嬢           津原泰水
3位 ジェイクをさがして 日暮雅通訳 チャイナ・ミエヴィル
4位 allo,toi,toi 長谷敏司
5位 コントローロ          菅浩江
 
 今号も毎年恒例年間ベストSFガイドブック「SFが読みたい!」との連携企画。2009年ランキング上位作家4人の短編が掲載されていた。ま、いいんだけれど、この4人いずれも長編でランクインさいているわけで、長編で高い評価を得た人が短編で同様の評価を得るとは限らない。と、なると毎年やっているこの企画、いかなる意味があるのだろう。たんなる顔見せ興業か、はたまた彼らの単行本を買ってもらいたいがためにSFマガジンをPR誌がわりに使っているのか。そういえばこの4人のランクイン作品は全部早川だ。
 もし、上位の作品すべてが早川以外の出版社ならこういう企画をするであろうか。それはそうとして、SFマガジン、編集長が塩澤快浩氏から清水直樹氏に替って少しは良くなった。
 さて、掲載作だが「ミサイル・ギャップ」が力作。1962年10月2日米ソ冷戦、キューバ危機、核戦争一歩手前。この時「世界」はそのままの状態で、全人類は何者かに拉致された。連れて行かれた所は地球の表面積よりはるかに大きな円盤の上。そこには大陸があり海洋がある。世界は平べったい平面上にある。この世界の謎に挑むのはアメリカのカール・セーガン博士。ソ連の英雄ガガーリン大将。SFの面白さは大ボラの面白さ。その大ボラの世界にセーガンだのガガーリン(もちろん世界初の宇宙飛行士その人)だのといった実在の人物をはめ込むことで。ホラは加速する。
「テルミン嬢」患者の脳内に電子デバイスを埋め込み神経疾患を治療する。若い女性がその治療を受ける。ところが副作用が。若いきれいな女の人が突然オペラを歌い出したらびっくりするな。
「ジェイクをさがして」ミエヴィルの得意ワザばけもんの街。「ペルディード・ストリート・ステーション」が「ニュー・クロブゾン図屏風」ならこれは「ロンドン掛け軸」といったところか。
「allo,toi,toi」これも力作だが少しズレた。登場人物に感情移入できなかった。犯罪者を主人公にする場合は一考を要す。
「コントローロ」このシリーズもこれで8作目。どうもいけないなスガちゃん。もうそろそろ何がいいたいのか書くべきだと思うのだが。 
 
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これでどうじゃあ。心配いらんぞー。アニキの一発回答

 今年の阪神は開幕から快調や。スタートダッシュに成功しつつあるといってもええやろ。先発ピッチャーは点を取られながらもなんとか試合を作りよる。リリーフ陣は完璧や。打撃は絶好調。フォッサムは知らんけど、新外国人のマートン、メッセンジャーは合格ちゃうか。ブラゼルは去年よりええみたいやし。そんなかで一番の心配はアニキやった。守備で衰えが目立つし、打つほうがさっぱり。そろそろ決断のころかなと思とった。
 ところが、さすがアニキ金本はやっぱり鉄人やった。肩が痛いのにホームラン。肩が痛いのなら痛いなりに、身体をうまいこと回してスタンドまで飛ばす。いやあ恐れ入りました。
 先発久保4失点。自分自身でタイムリー打たへんかったら負けとったとこや。自分の調子が悪いことわかっとったから、気迫で打ったんかな。
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阪神打線爆発で野村広島を粉砕

 今シーズン初めての広島市民球場での対広島戦。先日の尾花監督に続いてこんどは野村監督。初顔合わせの監督が2カード続く。
 楽勝や。先発能見。5回まではどないなるねやろ、6回ぐらいから調子を上げる。寒かったから、身体が温もってきたか。8回メッセンジャー。9回はもちろん藤川球。今年初セーブ。久保田、筒井、江草らは休めた。
 阪神の今年の売りもん、打線は大爆発。横浜戦では下位打線が爆発してクリーンナップはしけってたけど、今日はまんべんなく爆発。クリーンナップ3人全員に打点。そしてマートン、ブラゼルの二人はホームランをふくむ猛打賞。マートン近年の外国人選手の中では当たりとちゃうやろか。
 打つのはええけど外野守備が少々心配やな。
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公務員はず~と公務員なのか?

 旧社会保険庁の職員が休日に政党の機関紙を配布したとして、国家公務員法違反とされた裁判で、東京高裁が無罪判決をだした。
 裁判長は「このような配布に同法の罰則規定を適用するのは国家公務員の政治活動に限度を超えた制約を加えることになり、表現の自由を保障した憲法に反する」との判断を示した。
 まことに妥当な判決である。日本国憲法はいうまでもなく、日本国民全員に適用される。国家公務員であろうと会社員であろうと学生であろうと日本人全員にだ。ただ、ある種の職業には、ある程度の制限は必要である、国家公務員がその立場を利用して、特定の政党や宗教に利する行為は厳に慎まなければならない。従って、法律で国家公務員の政治的行為を制限しているわけだ。
 人はそれぞれ「何者か」だ。夫であり父であり息子であり孫だ。一例を上げれば、国家公務員であり、△町町内会会員であり、凸小学校PTAであり、××交通安全協会会員であり、TSUTAYAの会員である。
 国家公務員も、朝起きてから夜寝るまでずうっと国家公務員ではないだろう。職場にいる時は確かに国家公務員だ。その時は国家公務員法を厳格に守るべきだ。しかし、家にいる時は父であり夫だ。町内の掃除をしている時は△町町内会会員であり、TSUTAYAでDVDを借りている時はTSUTAYAの会員だ。こういうOFFの時は日本国憲法が国家公務員法より優先するのではないだろうか。
 国家公務員法は国家公務員の政治的行為を制限しているのであって、全面的に禁止しているわけではない。今回の件も休日に私服で配布していたのだ。その時は、彼は国家公務員ではなく、その政党のいち支持者である。これが例え休日であれ、私服でなく一見したところ、明らかに国家公務員であることが判る服装でかような活動をしていれば、同法に反しているだろう。しかし私服の一般市民が行ったことである。そこまで制限するのは、裁判長のいう通り憲法違反だろう。
 労働者はだれでもONとOFFがある。ONの時は、それぞれの所属する組織の決まりごとを守らなければいけない。国家公務員には上記のごとき法律がある。会社員であれば就業規則がある。これはあくまでONの時だけである。OFFの時にまで適用されるいわれはないのではないだろうか。
 たいていの会社は就業規則で社員の副業を禁じている。これは「社員」の状態にあるときだけのことで、OFFの時間で社業に影響を及ぼさなければ、副業も認めるべきではないか。そういうことで職業に制限を加えるのは、広く解釈すれば、職業選択の自由に反して憲法に抵触するのではないか。
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マッドマックス2


監督 ジョージ・ミラー
出演 メル・ギブスン、ブルース・スペンス、ケル・ニルソン

 アクション映画のシナリオは2種類ある。まず設定ありき。まずアクションありき。こういう設定だから必然的にこういうアクションになる。こういうアクションを描きたいからこういう設定にする。この映画は典型的な後者ではないか。荒野を舞台に思いっきりカーアクションをくりひろげたい。この目的は充分に達せられた。小生、この手の理屈抜きのアクション映画が大好きだから、この映画は大満足である。実は、封切り時、映画館で観ている。その時は物理的な圧迫感を感じるほどの、緊迫感と爽快感を味わった。映画が終った瞬間、どっと疲れて、席を立った時、少し足がふらついたほどだった。この映画のアクションシーンはそれほど凄かった。今回DVDで自宅のモニターで観たわけだが、さすがに映画館で最初に観た時ほどの衝撃はなかったが、やはりこの映画のアクションは一級品だ。
 大戦争が勃発した。石油が極端に不足。文明は崩壊。石油は貴重品。こういう設定の世界。マックスは愛車インターセプターに乗って荒野をさまよう。ジャイロコプターのパイロット、ジャイロ・キャプテンと知り合い、集落があり、そこでは石油を採取して精製もしていることを教わる。
 集落は石油を狙う凶悪な暴走族に襲撃される。集落の人々はこの地を離れ3200キロ離れた「楽園」に移住したがっている。そのため貯蓄している石油をタンクローリーで運搬する必要がある。マックスは集落のリーダー、パッパガーロにタンクローリーの運転を頼まれる。一度は断って集落を出たマックスは族に教われインターセプターを失い集落に戻り、タンクローリーの運転を引き受ける。
 マックスの運転する巨大なタンクローリーに、ヒューマンガスを頭目とする暴走族が襲いかかる。
 このヒューマンガスを始めとする族どものファッションは、後のエンターティメントに多大な影響を与えた。漫画「北斗の拳」プロレスのギミック(ロードウォリアーズなんか)、パンクロックの化粧や衣装。今となっては滑稽と観るムキもいるが、小生はヒールの一つの典型を作ったと評価する。
 ともかく、理屈はいらん、ただただ純粋にアクションを楽しみたい人には2重丸でお勧め。カーアクションは単調で嫌いだ、という人は観ない方がいいかも。
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海鮮炒飯


 なんだかんだといいながらワシは炒飯が好きやねんな。食うのも作るのも。いろんな炒飯を作って食っとるなワシ。そんなワケで今日も炒飯や。こないだは春キャベツと焼豚の炒飯やったけど、今日は海鮮炒飯や。
 材料はエビ、イカ。それに季節のもんやさかいイカナゴの新仔も入れよう。作り方はいつものように最強の火力で大きく鍋をあおりながら炒める。もしキッチンを改造することがあれば、業務用の火力の強いレンジが欲しいもんや。味付けやけど、前は韓国食材のアミの塩辛を使ったけど、今回はアンチョビーを細かく刻んで使った。エビとイカは細かく切る。特にイカは細かく。イカは加熱すると硬くなるから、コツコツとした歯ざわりを楽しめる。
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阪神開幕3連勝ならず。打てへんと負ける。

 きのう、打てへん時はどうすると書いたけど、打てへん時は負ける。あたりまえやけど。きのう、おとついと城島が打ってくれて勝ったけど、長打頼りの勝ち方やから、きょうみたいな時はどうするかやな。結局負けよったけど。
 阪神の得点は桜井とブラゼルのソロホームランだけ。なんべんもゆうてるけど、ゆうてもせんないけど、こんな時は赤星の存在の大きさを感ずる。ホームラン頼りでは1年間安定した勝利は得られへん。足をからめつつ短打でもええから、つながった打線やないとあかん。平野あたり走らなあかん。試しに1番に狩野か藤川俊を使うたらどうや。
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桜えびのかき揚げ丼

 
 駿河湾産の良い桜えびの乾物が手に入りました。きょうのお昼はこれでかき揚げを揚げて丼にしましょう。桜えびのかき揚げ丼です。
 材料はもちろん、桜えび。野菜は三つ葉とえのきにしましょう。桜えびをまずフライパンで炒ります。火を止める前に酒をふります。こうすれば桜えびの香りが引き立ちます。三つ葉とえのきは短く切ります。
 桜えび、三つ葉、えのきをボールに入れ、小麦粉をまぶします。全体にまんべんなくまぶしてください。
 衣を作ります。薄力粉を冷水でといで薄い衣です。普通の天ぷらの衣よりも、うんと薄い衣です。もったりしないで、軽くサクッとしたかき揚げにしたいので、私のかき揚げはいつも薄い衣にします。
 3種の具材に衣をまとわせてお玉にとります。衣はあくまでつなぎです。180度の油に入れます。かき揚げで一番大切なことはあわてないことです。油に入れるとパッと散ることがあります。箸でちょいちょいとまとめればいいのです。必ずまとまります。ワツ、分解してしもた、えらいこっちゃ、と、あわてればまとまるものもまとまりません。まとまりにくければ、衣を少し上から補充してやればいいのです。
 サクサクのかき揚げができました。ほかほかご飯を丼によそって、つゆをご飯にかけます。つゆは出汁に醤油、味醂で味付けして、そこに天かすを入れてつくります。かき揚げをのっけて、ちょっと醤油をたらして出来上がりです。
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阪神、開幕2連勝。城島サヨラナホームラン

 やっぱり高いお金出して来てもろただけのことはある。もたもたとした延長戦を城島の1発で決める。昨日に続いて逆転勝ち。先発投手が弱いと逆転勝ちが多くなるのはあたりまえやけど。ちゅうてもまだ2試合しかしてへんけど、今シーズンの阪神の、ええ具合に歯車が噛みあった時の勝ち方やな。あとは打てへん時にどうするかやな。
 上園、今の阪神の先発陣やったらローテーション入りやな。で、モンダイの新外国人二人。マートン。盗塁したけど、赤星の代わりにはならんけど、メンチやフォードよりましなんちゃうか。メッセンジャー。ジェフの背番号を引き継いだけど、こっちにはジェフの代わりにはならん。久保田が調子良さそうやから、久保田と出番を入れ替えたらどうや。
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祝 阪神タイガース開幕戦勝利 城島猛打賞

 先発安藤5回まで3失点。4回鳥谷の四球を足がかりに、金本、新井、城島、桜井で一気に逆転。5対3とする。その後、筒井、久保田、メッセンジャーとつないで、最後は4点差ながら藤川球。城島猛打賞4打点。
 先発はへこへこしながらも、なんとか最小失点におさえ、打線を爆発させて逆転。継投で逃げ切る。今年の阪神の勝ちパターンを見た。と、いうか、こういう勝ち方しかできないだろう今年の阪神は。
打たなければ負ける。先発ピッチャーがアレだから投手戦では勝てないだろう。なんとか打撃戦に持ち込まないと。そういう意味からも城島の加入は大きい。横浜だから勝てた。投手が良い中日に勝てれば、少しは望みが持てるかな。

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とつぜん対談 第14回 ゼムクリップとの対談

 ゼムクリップさんに来ていただきました。彼女はこの町の市立商業高校を卒業して、地元の工務店に事務員として就職されましたが、このほど退職されました。

雫石
 こんにちは。

ゼムクリップ
 どうも。

雫石
 お疲れの様子ですね。

ゼムクリップ
 そうでもないわ。仕事してないんだから。

雫石
 お仕事辞めたんですって。

ゼムクリップ
 辞めたんじゃないわ。クビになったのよ。

雫石
 リストラですか。

ゼムクリップ
 そうよ。あんなチンケな工務店に仕事なんか来ないわ。

雫石
 そこで何してたんですか。
 
ゼムクリップ
 事務よ。簡単な事務。毎日毎日紙をとめるだけ。

雫石
 嫌になりませんでしたか。

ゼムクリップ
 あたし高卒だからたいした仕事やらせてもらえなかったわ。

雫石
 次ぎのお仕事探していますか。

ゼムクリップ
 探しているけど、なかなかないわ。あたしなんかなんの取り得もないから。

雫石
 彼はいないの。結婚するとか。

ゼムクリップ
 そんなもんいないわ。あなたなってくれる。

雫石
 ・・・・。

ゼムクリップ
 あたしなんか頭悪いし器量わるいし。

雫石
 そんなことないですよ。なんとかなりますよ。

ゼムクリップ
 気休めをいわないで。実はあたし、何すんのか決めてんの。

雫石
 何するのですか。

ゼムクリップ
 あたし曲がってるでしょう。真っ直ぐになって耳かき店に就職すんの。あなたの耳かいてあげましょうか。


 
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神戸文学館・SF企画展「SF幼年期と神戸」

 神戸文学館の「SF企画展」の概要が決まりましたのでお知らせします。

テーマ「SF幼年期と神戸」
会期 4月23日(金)~6月29日(火)

企画展示
第14回日本SF大会(神戸開催)関連
神戸および関西ゆかりのSF作家関連
など

記念講演① 
4月24日(土) 午後3時~4時30分
「夢がしゃがむ街・神戸のSF」
 講師 西秋生氏

記念講演②
5月1日(土) 午後2時~3時30分
「関西SF黎明期」
 講師 眉村卓氏

 開催場所:神戸文学館 セミナーエリア 

  受講料: 参加料200円(小学生以下無料)
 申し込み: 定員50名 先着順
 申し込み方法: 受講名称、住所、氏名、電話番号を お 知 らせくだ さい。
・電話・FAX: 078-882- 2028(水曜 日は休館日)
  
  ・ハガキ: 〒657‐0838 神戸市灘区王子町3丁目1-2 神戸文学館あて
・E-mail :  kobebungakukan@river.ocn.ne.jp  まで。
・館内でも申込を受付して います。
 
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とつぜんSFノート 第5回


 小生が初めて読んだ大人向けSFは「銀河パトロール隊」ではないだろうか。なにせ大昔のことだから記憶があいまいだ。ただ、この「銀河パトロール隊」を読んだことによって、小生は本格的にSFの面白さに目覚めたといっていい。
 この作品は、E・E・“ドク”スミスのスペースオペラ。そう、小生の「最初の1冊」はスペースオペラだったのだ。
 単純明快、気宇壮大、奇想天外、波乱万丈、奇妙奇天烈ななお話が大好きな少年にとって、スペースオペラは、渡りに船、かゆい所に手が届く小説なのである。SFのキモはやっぱりこういったモノではないだろうか。
「銀河パトロール隊」レンズマン・シリーズの最初の作品。小生が読んだのは東京創元社版のもの。1966年発行。厚木惇が編集者で、小西宏訳。イラストを真鍋博が描いている。実は、小生の記憶に間違いがなければ、雑誌「ボーイズライフ」に矢野徹の妙訳で掲載されたはず。この矢野徹訳のものも読んだ記憶がある。というか、小西訳より矢野訳の方が早かったのではないか。この「ボーイズライフ」という雑誌。小学館の雑誌だが、前身誌「中学生の友」を小生は定期購読していたから、自動的に購読するようになったが、めっぽう面白い、男の子が興味を持ちそうなものがいっぱい詰まった雑誌だった。
 漫画劇画は白土三平の「忍法秘話」さいとうたかおの「007シリーズ」なんか。それにタイトルは忘れたが、赤塚不二夫のギャグ漫画が載っていたな。とても前身が学習誌とは思えない「ワルイ子」好みの雑誌であった。漫画劇画といったビジュアルよりも読み物活字の比重が多かった。その読み物の柱として海外SFの紹介があった。完訳ではなく妙訳であったが矢野徹が良い仕事をしていた。ハイライン、アシモフの短編もあったように記憶する。それにこの雑誌では「1000字コント」というショートショートの公募をやっていた。小生も応募した。谷甲州も応募したといっていた。甲州は知らぬが小生は一度も掲載されたことはなかった。その時書いたのが、小生が初めて書いたショートショートであった。それから40年。いまだにショートショートを書いている。まったく進歩していないのはこのブログの読者ならご承知の通り。小生たちの世代のSF者にとって、この「ボーイズライフ」の存在は大きい。
 それはさておき「銀河パトロール隊」だ。日本のスペオペファンは2派に分かれるのではないだろうか。レンズマン派とキャプテンフューチャー派。レンズマンが組織に属して組織で動くスペオペ。キムボール・キニスンは軍人でしごくまっとうなヒーロー。かたやキャプテンフューチャーは組織に属さず、バットマンと同じように趣味でやっているヒーロー。小生はだんぜんレンズマン派。創元文庫で一通り読んだ。
 キニスンたちレンズマンが戦う相手は宇宙海賊ボスコーン。このボスコーンの背後にはエッドール人なる超越者がいる。そしてキニスンたち銀河パトロールの後見人はアリシア人なる超越者。このあたりのコンセプトは後の平井和正の「幻魔大戦」を彷彿とさせて面白い。
 このレンズマンシリーズ、小生が読んだ本と同じ出版社の東京創元社より、2002年新訳が出た。新版は小浜徹也編集、小隅黎訳、生頼範義イラスト。ファンダムの父小隅黎氏(柴野拓美)の最後の翻訳がこの仕事だった。小生も多くのことを学んだ小隅氏の最後の仕事がレンズマンであったことは、なんとも感慨が深い。
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今年の阪神タイガースは?

 元阪神で他の球団に移籍した選手で、ぜひとも戻ってきてもらいたい選手が二人いる。井川と赤松だ。要するにシーズン通してローテーションを守れる先発ピッチャーと俊足の野手。この二つのポジションをどうにかしないことには、今年の阪神の優勝は絶対にない。
 抜けた戦力、ウィリアムス、アッチソン、藤本、今岡、赤星。入った戦力、城島、フォサム、メッセンジャー、マートン。新戦力で実力が確認できているのが城島のみ。抜けた戦力では、ウィリアムス故障、藤本守備位置なし、今岡長期不振で、2009年は戦力として計算できなかったが、赤星、アッチソンの抜けた穴は大きい。阿蘇のカルデラかツングースカ隕石の穴クラスのでっかい穴が二つも開いてしまった。
 ウィリアムス+アッチソン+藤本+今岡+赤星=城島+フォサム+メッセンジャー+マートンとは決してならない。と、なると不等式となるわけだが、<なんてことはならないことはだれの目で見ても明らか。どう見ても>だ。大幅な戦力ダウンだ。
 今年の開幕予想先発オーダーを見てみよう。まあ、普通に考えてこんなところではないだろうか

1番 センター   マートン
2番 2塁     平野
3番 ショート   鳥谷
4番 レフト    金本
5番 3塁     新井
6番 キャッチャー 城島
7番 1塁     ブラゼル
8番 ライト    桜井
9番 ピッチャー  安藤

 こうして見ると確かに凄い打線に見える。特に下位打線にこれだけ一発のある打者が並ぶと、相手にとって恐いだろう。しかし、それは長打が連続して打たれた場合。1発づつであれば、ホームランでも1点。今の阪神のピッチャーを考えると、1点や2点はすぐひっくり返されそうだ。
 先発ピッチャー陣は崩壊しているといっていいだろう。頼りになりそうなのは能見だけ。岩田は故障。安藤は炎上。下柳は年寄。福原は福原。フォサムはハズレ。二神は新人で故障。え~とあとだれがおったかな。久保、上園?どうもJFKに頼りすぎて先発ピッチャーの育成を怠った岡田時代のツケがまわってきたか。
 うしろのピッチャーも不安いっぱい。藤川は藤川でいいが、彼の前に大穴が空いてしまった。筒井、渡辺、金村暁らで埋まるのか。久保田が中継ぎに復帰するらしい。ウィリアムスを呼び戻そうという話も出ているそうな。ウィリアムスは好きなピッチャーだから小生はうれしいが、37歳のジェフの左腕に以前の威力があるのか不安。久保田に負担がかかるだろう。福原を先発から中継ぎに回したらどうか。
 それにしても赤星の抜けた穴は大きい。選手会長としてのチームのまとめ役もさることながら、センターに赤星がいることによって、守備での衰えが目立つ金本、定着しないライト、これらのカバーを赤星がどれだけやってきたことか。マートンでは絶対に赤星の代役は無理。こんな未知数の外国人を引っ張ってくるぐらいなら、浅井、新人の藤川俊、狩野の外野コンバートの方がよほど良いと思うが。
 近年の阪神の大きな得点源は赤星の足だった。粘って出塁。すかさず盗塁。1安打で赤星ホームイン。これで先取点。あとはJFKで逃げ切り。これが阪神の勝ちパターンだった。勝ち星を計算するには「足」は不可欠ではないか。長打はみずもの足はアテにできるのである。城島も来た事だし、狩野の俊足を生かさない手はないだろう。狩野の外野コンバートをぜひ検討してもらいたい。
 今年の阪神は10点以上の大差をつけて大勝して、翌日には1対0で負ける、ということが多いのではないか。たまたま先発ピッチャーの調子がよく、何かの偶然で完投するか、7回までリードを保って、久保田が劇場を開演せず藤川までつなげば、完封勝ちもあるかもしれないが、今年の阪神も完封は少ないだろう。
 先発ピッチャーの不安は今にはじまったことではないし、赤星の首ヘルニアも昨日今日のことではない。わかっているにの、なんら手を打たなかったフロントの先を見る目のなさをファンとして嘆く。いまになって先発要員として新外国人選手を検討するとか。泥縄もいいところだ。で、今年のセリーグ順位予想だが・・・・。

1位 読売ジャイアンツ
2位 中日ドラゴンズ
3位 ヤクルトスワローズ
4位 広島カープ
5位 阪神タイガース
6位 横浜ベイスターズ

 Aクラスはこれで間違いないだろう。広島はようわからんブラウンにかわって野村新監督になった。ベースを投げない監督だから選手もやりやすかろう。ヤクルトの先発ピッチャーが計算違いだと広島Aクラスになるかも。
 横浜も新監督である程度の補強をした。阪神の打線が爆発しなければ、阪神最下位もありうる。困ったもんだ。まったく。
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午前中墓参。午後神戸文学館にて「SF企画展」打ち合わせ

 休日出勤して朝のうちだけ仕事する。ぱっぱっとひと仕事して帰宅。午前中墓参へ。ウチのお墓は西宮満地谷だから阪神西宮からタクシーに乗る。阪神電車の駅の前だからタクシーは阪神タクシー。タイガースキャブが停まっていたから、阪神ファンとして、喜んで乗る。これで7台しかないタイガースキャブに乗ったのは3度目。うらやましいやろ喜多さん。


 
 午後は神戸文学館へ。隣の王子動物園の桜がだいぶん咲きかけている。



 神戸文学館にて4月23日から開催の「SF企画展」の打ち合わせを行う。小生も微力ながら企画に協力させていただく。西秋生氏、大熊宏俊氏、野村恒彦氏たちと企画の詰めと打ち合わせ。だいたいのことが決まる。小生も何点か展示用資料を貸し出しする。
 このブログをご覧の方はぜひ会期中は神戸文学館へ足をお運びください。

 
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