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とつぜん対談 第15回 二酸化炭素との対談

 世界的に注目されている方に来ていただきました。二酸化炭素さんです。なにせ人類の英知を集めて数量を減らされようとされている方です。とても問題な方です。さて、どんな方でしょう。

雫石
 初めまして。

二酸化炭素
 あ、近寄るな。あぶない。

雫石
 え!

二酸化炭素
 俺はいま、濃度が高い。高濃度の二酸化炭素吸うと、酸欠で悪くすると死ぬぞ。

雫石
 ああ、出直しましょうか。

二酸化炭素
 いい。しばらくすると濃度が薄くなる。薄くなれば大丈夫だ。

雫石
 もういいですか。

二酸化炭素
 OK。もう安全だ。

雫石
 よく来てくれました。お忙しいところをどうも。

二酸化炭素。
 うん。

雫石
 今やあなたは世界で一番気になるお方ですね。

二酸化炭素
 別に気にしてもらわなくとも結構だ。

雫石
 そんなわけにはいきません。世界中があなたをいかに減らすかでやっきになっていますよ。

二酸化炭素
 そんなこと俺の知ったこっちゃない。

雫石
 そんな。あなたが増えれば地球が温暖化するんですよ。

二酸化炭素
 地球が温暖になれば、なぜいかんのだ。

雫石
 海水面が上がって文明に大きな被害がでますよ。

二酸化炭素
 それは人類の都合だろ。温暖化して都合よくなる生き物もいるだろ。

雫石
 そうかも知れませんけど、私も人類ですから。

二酸化炭素
 俺は人類のためだけにおるのではない。

雫石
 でも、人類だけがこの地球で文明を築いていますので。

二酸化炭素
 それだ。そのため他の生き物はどれだけ迷惑しているか。

雫石
 人類は絶滅しかけている生物の保護もしています。

二酸化炭素
 彼らのほとんどが人類が絶滅に追いやったのだ。

雫石
 そうはいっても人類にも都合がありますから、あなたには減ってもらわなくては。

二酸化炭素 
 そうか、そんなに俺が嫌か。では俺は地球から出て行く。

雫石 
 あ、すみません、すみません。行かないでください。

二酸化炭素
 で、どうする。俺が地球上でゼロになれば困るだろ。

雫石
 あなたが増えて温暖化するのも、地球の活動の一つです。

二酸化炭素
 そうだ。人類の活動も、それによって俺たちが増えて温暖化するのも、地球の変化の一環だ。後はこの変化に対応した生き物が栄えればいい。

雫石
 人類はどうなるのです。

二酸化炭素
 対応できなければ滅びるだけだ。

雫石
 そんな・・・。

二酸化炭素
 俺を少々減らしても、お前らが変らなきゃ、滅びるだけだ。



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代打と守護神の違いが勝負の分かれ目

 桧山VS高橋。藤川VS越智。代打と守護神の差が勝負の分かれ目やった。神様と火の玉が組み合わされば、ま、たいていのとこには負けへんはず。
 フォッサム、試合を作る。合格。平野きょうはバンドちゃんとやってたな。打撃はこのところ好調なんやから、あと盗塁してくれたらゆうことないんやけど。ブラゼルの足だいじょうぶやった。良かった良かった。阪神、あいかわらず外野はあぶなっかしいけど、巨人の方がミスが多かった。しょうもないダブルプレーとか。一番大きなミスは原監督の采配ミス。2番平野敬遠3番鳥谷勝負。3番バッターをなめたらあかんで。
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阪神辛勝。心配ごともちょこっとアルネ

 ええでええで。いろんな勝ち方がでけるようになった。昨日の花火大会の翌日。快勝した次の日の今日、実は心配しとった。けど杞憂やった。5対4の接戦を制す。快勝の次は接戦をものにす。阪神の強さは本物か。
 城島のホームランを交えつつ、つないで逆転。先発が崩れても、リリーフ陣ががんばって反撃を断つ。最後は藤川、藤本にスリーベース打たれたけど、ようおさえた。
 さあ、甲子園に戻って対巨人戦。今期最初の首位攻防戦といえる。充分に首位奪取の可能性はあるやろ。心配は狩野、マートン、桜井の外野守備。藤川俊介をいかに使うかやな。
ブラゼルの足が心配。ブラゼル登録抹消なんてことになったらえらいこっちゃ。
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芦屋浜のえべっさんと未来都市

 お天気が良いので散歩する。今日は芦屋の南をブラブラ。芦屋川に沿って南へ。松林がきれい。
 
河口のところで東へ。ここからの道を臨港線という。阪神大震災のとき、尼崎の銭湯まで入浴しに行っていた。国道2号線と4
3号線は通れない。この臨港線を走って尼崎まで行った。地元民以外あまり知られていない道だ。
 
芦屋市立美術博物館、図書館、谷崎潤一郎記念館などの文化ゾーンを過ぎると、小さな祠が見える。県立国際高校の北。芦屋浜の浜戎。このあたりは昔は漁村で、えべっさんに大漁祈願した。
 
この臨港線の道路は、昔は防潮堤だった。だから、このえべっさんは海に面して鎮座していたわけ。ここから南はすぐ砂浜で、芦屋浜海水浴場があった。昭和30年代のことである。この小さな祠に昭和の名残をとどめる。今は埋め立てられて、未来?都市が建っている。

 

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とつぜんSFノート 第6回

 
 小生が生まれて初めて買ったSFマガジンは、1967年9月号№98だ。高校生のころだった。買った書店は三宮の漢口堂だったと記憶する。
 小生の高校は兵庫区にあった。神戸市立湊川高校。この私の母校は今はもうない。もちろん地下鉄なんかなかった。通学には市バスか市電を使っていた。あのころ神戸市内を緑色の市電が走っていた。行きはバスか電車だが、下校は湊川公園ほど近くの学校から、三宮まで歩いていた。そのころから散歩が好きだったのだ。三宮からは阪神電車で東灘の家まで帰っていた。
 元町の古本屋をのぞいて、三宮の新刊書店をのぞくの下校時のルートだった。よく立ち寄った三宮の書店は日東館、漢口堂、コーベブックス。日東館は大丸の北側、漢口堂はニューミュンヘン神戸大使館の南側、コーベブックスはサンチカにあった。サンチカもできてすぐだった。
 本好きの少年だったわけだ。小生は。だからSFマガジンの存在は知っていた。以前から買おうとは思っていたが、どういうわけか踏ん切りがつかなかった。そんなある日、漢口堂の雑誌売り場に、このSFマガジンがあり、意を決して売り場から抜き取りレジに持っていった。この瞬間から、小生とこの雑誌は長い長い付き合いとなる。この1967年9月号№98から、最新の2010年6月号№651まで43年間1号も欠かさず買いつづけ目を通しつづけている。たぶん、この雑誌は小生の終生の友となるであろう。
 このSFマガジン1967年9月号を紹介しよう。編集長は初代の福島正実。表紙は中島靖侃。内容は次の通り。

巻頭言    福島正実
連載コラム SF実験室 古今編集者気質 その4 ジョン・W・キャンベル
                              野田宏一郎
ひき潮   画 金森達                     光瀬龍
世界みすてり・とぴっく 奇妙な豆ツボ型UFO写真! 
                         近代宇宙旅行協会提供
スト破り 画 真鍋博 訳 小尾芙佐        アイザック・アシモフ
世界みすてり・とぴっく マリナー4号をめぐるミステリー
                         近代宇宙旅行協会提供
タイム・ケンネル 画 中島靖侃                豊田有恒
世界みすてり・とぴっく 木星こそ生命の温床?   近代宇宙旅行協会提供
頂上の男 画 中島靖侃 訳 伊藤典夫         R・ブレットナー
空洞惑星 画 金森達                     石原藤夫
世界みすてり・とぴっく ピラミッド内部の透視計画 近代宇宙旅行協会提供
SFでてくたあ                        石川喬司
SF人類動物学 ⑯サルから人間へ その2           小原秀雄
宇宙を渡る声 宇宙コミュニケーションのSF的考察 最終回 
       未知の世界との会話               石原藤夫
SFスキャナー                        伊藤典夫
さいえんすとぴっくす 暑い21世紀(米) 火星を調べるボール(米) 
           世界最大のサイリスタ(日) ポータブルTV局(米)
           月面に原子炉(米) しのぎけずるABM(米)
           無翼機のテスト続く(米) やはり耳ですって(英)
ニューヨーク・二つの会見記 ポール、キャンベルに会う     福島正実
トータルスコープ                       大伴昌司
夜 画 中島靖侃 訳 中上守          ジョン・W・キャンベル
人気カウンター
金剛石のレンズ 画 真鍋博 訳 遠川宇 
                  フイッツ=ジェームス・オブライエン
途方もないファンタジイ作家 フイッツ=ジェームス・オブライエン
      訳 山野十五             サム・モスコウィッツ
EXPO‘87 新連載第2回  画 岩淵慶造           眉村卓
てれぽーと  

 福島正実の巻頭言は、モントリオール万博を見に行き、ロス、ニューヨークを駆け足旅行して来た。アメリカSF事情についてひとくさり。アメリカのSFは純然たる都会的エンタティメントであったとのこと。
 SF実験室。キャンベルが書いた序文二つを紹介していた。
「ひき潮」おなじみ光瀬節のスペースドラマ。宇宙に生きる男たちの孤独が描かれている。宇宙で生きるには肉体はもちろん精神も強くなくてはいけないのだ。
「スト破り」アシモフの軽めの短編。自給自足の惑星で、「重要」な仕事を行う男がストした。その惑星の住民全員が影響を受ける由々しき事態が勃発。男は何を要求してストしたのか。男の仕事とは。
「タイム・ケンネル」タイムマシンで未来に拉致された、失業中の映画屋。未来人に映画の造り方を教える。未来の映画の造り方とは。和製ヒロイックファンタジーで新分野を開拓する前の豊田有恒は、こういう軽いコメディが多かった。こういう作品も必要。力の入った傑作力作ばかりだと読んでて疲れる。
「頂上の男」ショートショートである。
「空洞惑星」おなじみ石原藤夫のヒノシオ惑星シリーズ。奇怪な重力遮断現象が発生した空洞惑星キャラペイスに調査に赴いたヒノシオコンビ。キャラペイス人を恐怖に落とし入れる「重力怪獣グラヴィゴン」残念ながらウルトラ怪獣の類いではない。大気を有する無重力状態が有る惑星ならではの「怪獣」怪獣の正体は?なぜそんな怪獣が生まれたのか。ヒノとシオダはペルシダー型空洞惑星の内部を調査する。このシリーズは面白い。軽いユーモアを交えつつ、しっかりハードSFになっている。文庫にもまとまっているから、機会があればお読みになるといい。
 SFスキャナー。コリン。ウィルスンの最新作(もちろん当時の)を紹介。
 ニューヨーク・二つの会見記。福島正実がフレデリック・ポールとジョン・W・キャンベルと会う。ポールはなかなかの商売人。キャンベルは個性の強いSFのオニ。なにせ、日本の「SFのオニ」福島が、さすがに大先輩のキャンベルにはタジタジとしたようだ。
 この会見で話題になった東京での国際SF作家会議。実現はしなかったが、それから3年後1970年に国際SFシンポジウムが開催された。ポールもこの時来日した。
 トータルスコープ。テレビシリーズ「スタートレック」の詳細が判ったと紹介している。大伴は「大当たりはしまいが、学生層にはうけるかも」と書いていたが、大当たりして、21世紀になった現代も新作映画が製作されているのはご承知のとおり。
「夜」いずことも知れぬ遥か未来に飛ばされた男。短い作品だがなんとも重い作品。内容が重いのではない。書き方が重い。なんか重湯で満たされたプールを泳いでいるような読みごこちであった。
「EXPO‘87」現実の万博70年大阪万博に先立つこと3年前に書かれた作品。産業将校というキャラクターが秀逸。後の司政官シリーズのロボット官僚を彷彿とさせる。
「金剛石のレンズ」大傑作。小生がこの43年間に読んだSFマガジン翻訳SF短編で、ベスト10に入るのではないか。
 顕微鏡の研究にとりつかれた男。日々レンズの下の世界をのぞいて喜ぶ。究極の顕微鏡を作ろうと思う。そのためには140カラットのダイヤが必要。非合法な手段でダイヤを入手した男はついに究極の顕微鏡を完成。その顕微鏡でミクロの世界をのぞくと、そこに絶世の美女がいた。たちまち恋に落ちる。手の届くはずのない世界の美女に。
 非常にひきしまった短編で、すぐ読めるがその感動はずっと続く。このたび43年ぶりに再読したが、憶えていた。ロマンチックでペダントリーがあり、少しだけホラーでもある。非常に美しいファンタジー。
 幸い、2008年大瀧啓裕訳で東京創元社から、この作品を表題作とする短編集が文庫で出ている。モスコウッツが解説で触れている短編もこの本に収められている。このような埋もれた名作を43年ぶりに掘り起こしてくれた東京創元社に感謝する。ありがとう小浜さん。入手しやすい本なのでぜひご一読を。

 と、まあ、小生が生まれて初めて読んだSFマガジンはこういう号だった。
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久保あわやパーフェクト。ホームランの打ち合いなら負けへんで

 快勝や。久保6回までパーフェクト。前回は完投すれど負けやったけど、今回は完投勝利。安藤に爪のアカ贈ったれ。
 打つ方はホームランの打ち合いとなった。空中戦ならヤクルトは今年の阪神にかなうはずがない。先制は阪神。1回鳥谷の2ラン。7回このところ不振の城島の3ラン。ヤクルト青木のソロで一矢報いる。すかさず阪神金本アニキのソロ。記録のために代打で出ているとの陰口を封じる1発。阪神に来て初めての代打ホームラン。ところが8回ヤクルト武内のソロで少しだけ反撃。倍返し、9回ブラゼル2ラン。神宮ならではのホームラン乱れ打ち。久保の完投と城島久々の一発が収穫であった。昨日の雨が吉とでたか。
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指導教育と再発防止

 教員が生徒にわいせつな事をする。警察官がネコババする。消防署員が放火する。郵便局員が郵便物を捨てる。鉄道員がキセルする。
 いずれもあってはならないこと。そういうことを防ぐ立場の人間がかような不祥事をしでかす。本人は懲戒免職、逮捕などの断罪が下される。ところが、上記のごとき人間の不正行為の場合、責任は本人だけに留まらない。そやつを管理監督する立場のしかるべき人物の責任も問われる。
 校長、署長、局長なる人物がマスコミの前に出てきて、釈明をするわけだが、彼らがいうことは、何時いかなる場合にも同じ事をいう。
「今後は指導教育を徹底し、再発防止に努めます」ハンで押したように、これをいう。確かにこうとしかいいようがないが、誠意ある対応とはいいかねる。とてもじゃないが納得はいかない。「指導教育」するようにも「再発防止」に万全を尽くすようにも思われない。
 なにを指導教育するのか、どう再発防止に努めるのか、具体的にいわなければ、世間の批判の風が頭の上を通り過ぎるのを待っているだけ、といわれても致し方ないだろう。
 マスコミも悪い。具体的かつ実行可能な対策を引き出すべきである。「まことに申しわけありません」と薄くなった頭を、雁首並べて下げている所を報道するだけしか能がないのか。もっと追及すべし。
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プール


監督 大森美香
出演 小林聡美、加瀬亮、伽奈、もたいまさこ

かもめ食堂」「めがね」の小林&もたいコンビの映画。この2作と同じような感性を持った映画であるが監督が違う。荻上直子ではなく大森美香。萩上監督とはどう違うのか。萩上監督は小生の好きな監督の一人だから、興味深く観た。
 タイのチェンマイに若い女性がやってくる。さよはチェンマイのゲストハウスで働いている母京子に会いに来た。空港に迎えに来たのは若い男市尾。
 ゲストハウスには小さなプールがある。そのプールの周りには、京子、ゲストハウスのオーナー菊子、タイ人の少年、市尾が集う。さよもその中にくわわりチェンマイで過ごす。そして、日が経ちさよは日本に帰る。これだけの映画であるが。心地よい時間を過ごせる映画だ。
 小林は相変わらずあっけらかんとしているし、もたいの妖怪度はさらに上がっている。比べては大森監督に失礼かもしれないが、萩上監督に比べて、沈黙の使い方、演技の「間」の取り方が、観ていて違和感を感じた。

 星群の会ホームページ雫石鉄也の「SFマガジン思い出帳」が更新されました。よろしければご覧になってください。
 
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とんかつ


 とんかつである。酢豚、しょうが焼き、回鍋肉、角煮、ポークソテー。豚肉料理かずかずあれど代表はやっぱりとんかつではないだろうか。
 気分が落ち込み元気がない時でも、カラッと揚がったとんかつを食べると元気になる。豚肉を油で揚げたもの。ダイエットの敵、メタボの元凶とされそうな料理だが、なに、毒ではない。とんかつをひと口食べた瞬間、ぶくぶく太りだしお腹の中に中性脂肪がぐんぐんたまりだすことはない。ようは食べ過ぎなければいいのだ。故桂枝雀師匠みたいに、何ヶ月も食事はそればっかり、なんてことをすればさすがに身体に悪いが、時々食べるには、とんかつは美味しい料理なのだ。
 いろいろ流儀があるが、ごくオーソドックスにとんかつを揚げた。肉はロース肉。肉の筋を切り、小麦粉、卵、パン粉をまぶして揚げる。油温は170度。揚がったら食べやすい大きさに切ってお皿に盛る。付け合せはキャベツの千切りとトマト。これに赤だしとご飯。元気がでるお昼ご飯なのだ。
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先発安藤でなかったら勝てた試合や

 今日の先発だれや。アンドウ?安藤?あ、あかんな負けや。その通り負けやった。電光石火で3点取られ、2回持たずに4失点KO。こりゃあ今年の安藤はあかんで。
144勝0敗なんてことはできん。必ず負け試合はある。優勝を狙うには勝ち試合の計算をするよりも、いかに負け試合を散りばめていくかが大切や。
 中日の先発はプロ未勝利の山内。中日には先日の名古屋のお返しで、できれば3タテを食わせたい。対中日3連勝として来週からの9連戦に臨みたいとこや。そやから今日は安藤投げさせたらあかんかったんや。安藤を投げさせたかったら、負ける確立が高い試合、相手がエース級の先発の時に投げさせたらええんや。ほんまはファームに落とすんが一番ええねんけど。
 安藤の後筒井、スタンリッジも点取られたけど、これはかわいそうや。安藤が悪いんや。安殿のヘボが薄れた5回から投げた渡辺がようおさえた。川崎、久保田も合格や。
 打つ方は若い山内に、アニキが取ってくれた1点のみにおさえられ、高橋に代わったとたん鳥谷の満塁本塁打。先発が安藤でなかったら勝てとった試合や。
城島、サードゴロばっかり打ってどうしたんや。それにからんでか矢野今期初めてマスクをかぶる。ええことや。矢野も使わなあかん。城島、矢野併用でやったらええと思うで。
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神戸文学館企画展「SF幼年期と神戸」西秋生氏講演

 今ご帰還。少々酔っ払っております。
 きのうから神戸文学館にて企画展「SF幼年期と神戸」が始まりました。
今日は西秋生の記念講演があったので聞きに行きました。
題して「夢がしゃがむ街・神戸とSF」
 
神戸は日本のSFに深く関わった街なのだ。特に日本のSFの幼年期を形成した3人の人物にスポットを当てる。
一人目。日本SF前史を開拓した海野十三。神戸一中(神戸高校)出身。
二人目。日本のSFの基盤を形成した矢野徹。神戸二中(兵庫高校)出身。
三人目。日本SF開花期のリーダー小松左京。神戸一中出身。

 SFのキモは「センス・オブ・ワンダー」これを得るアプローチは二つある。科学技術と空想幻想。ようするにS派とF派。これは当時の神戸の二つの学校とそこの出身者の二人の作家に収斂できる。
神戸一中今の神戸高校。校風は質実剛健自重自治。もうひとつの学校は当時の神戸一中のライバル校。関西学院中学部(関西学院高校)。こちらはキリスト教校で自由でソフト。
昔は神戸一中は新神戸駅の近く生田川の西岸、関西学院は王子動物園のところ。そのころ同時期に対照的な人物が二つの学校にいた。
 神戸一中に海野十三。科学者作家であり日本のS派の始祖。関西学院にいたのはイナガキ・タルホ。F派。整理するとこうなる。

S対F
神戸一中対関西学院
海野十三対イナガキ・タルホ

SFのキモを形成する「センス・オブ・ワンダー」に流れ込む二つの流れが合流するところが神戸なのだ。 



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アサリ丼

 
春の海の恵みはいろいろありますが、一番なじみぶかいのはアサリでしょう。あさり、漁りのことです。砂浜でザクザクと簡単に漁れるから、アサリというのではないでしょうか。大昔から人はアサリを食べていたのですね。昔の人のゴミ捨て場だった所から貝殻がいっぱい出てきています。だから貝塚というのですね。
 私も昔はよく潮干狩りに行きました。赤穂とか貝塚市の二色ノ浜に行きました。神戸からですと、二色ノ浜の方が時間的には早く行けます。阪神高速湾岸線を走ればすぐです。足を海水につけて、砂浜を漁ってアサリを掘っていると、夢中になって時間を経つのを忘れますね。きっと、体内に残っている縄文人の血が騒ぐのでしょう。潮干狩りとイチゴ狩、これがこの季節の行楽の2大定番ですね。
 さて、アサリですが、リゾット炊き込みご飯パスタラーメンといろんな料理にしますが、きょうは丼にしましょう。アサリの丼というと、江戸の郷土料理深川めしがありますが、あれはアサリを味噌で煮てご飯にぶっかけたもの。きょうは味噌は使わず、卵でとじた親子丼タイプの丼にしましょう。
 まず、昆布だしでアサリを加熱します。口を開いたらすぐに取り出します。貝殻から身を外してむき身にします。
 アサリの旨味コハク酸がいっぱい入った昆布だしを、丼用の小鍋に入れて再び火にかけます。塩と酒であじつけ。アサリの身を入れ、卵でとじます。卵はあまりかき回さず2回に分けて入れたほうがおいしいですよ。
 あとはほかほかご飯にかけて、三つ葉を添えればできあがりです。潮の香りがする「海」のどんぶりです。縄文人のころを想い出してください。
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神戸に雪が降る

 改札を抜けて駅を出る。ほほにひんやりと冷たいものがふれた。空を見上げる。駅舎の明かりが、空中の小さな白い綿ぼこりに反射した。薄い雲を通して、月の輪郭だけが見える。
 北の方に黒く六甲山が見える。雪が降ってきた。神戸に雪が降るのは年に数度。久しぶりの雪だ。
 雪をふくんだ風が、酔ってほてった身体に心地よい。駅の明かりが消えた。明日の朝までこの駅には電車はこない。
 数人が最終電車から降りた。私と同じ方向に行くのは二人だけ。私と、もう一人は中年の女性。私と同じぐらいの年齢の婦人だ。黒いコートを着ている。
 少し離れて、できるだけ歩調を合わさないように歩いた。深夜、後ろから知らない男性が、同じ歩調でついてくれば、ご婦人としては不気味に思うだろう。私も、あらぬ疑いはかけられたくない。
 女性が歩みを遅くした。私に用があるのか。私の知人でこんな女性は知らない。
 並んだ。ちらりとこちらを向いた。降りしきる雪を通して一瞬、顔が見えた。三〇年前を想い出した。その時も雪が降っていた。

 前日からの雪は、今朝になっても降り続いている。積もった。こんなに雪が積もるのは神戸では珍しい。地獄坂はけっこう傾斜が強い。その坂に雪が積もっている。元気な高校生でも歩くのに苦労する。もちろんぼくも苦労しながら坂を登っていた。何回かこけそうになった。ぼくの高校は神戸の六甲山の中腹あった。阪急の駅をおりて坂道を登ったところにある。その坂は勾配が急で地獄坂と呼ばれている。
 その子だけ歩き方が違っていた。慣れている。危なげない足取りで雪の坂道を歩いていた。知らない女の子だ。ぼくと同じ二年生らしい。
 朝のホームルームの時間。担任の先生が女の子を連れてきた。あの知らない子だった。北海道から引っ越してきたとか。雪国の子なのだ。
 ぼくの隣に座った。ぼくと視線があった。彼女はかるく会釈して前を向いた。黒目が大きく色の白い女の子だった。あまり神戸にはいないタイプの子だった。神戸生まれ神戸育ちのぼくは、強くその子にひかれた。
 次の日の朝も雪だった。その子とは地獄坂で会った。雪道を歩くのも昨日よりは慣れた。その子の前で転びたくない。
 その次の朝は気温があがり雪が消えた。天気予報によれば、それから暖かくなるとのことだった。
 今朝も出会えればいいのにな。ところが雪の消えたその日、その子は学校を休んだ。次の日も休んだ。
 先生がホームルームの時間にいった。
 お父さんの仕事の都合で神戸に越してきたけれど、急に仕事の都合が変わった。その子は北海道に戻った。神戸に雪が積もった二日間だけ、その子はぼくの隣にいた。

 私の人生であの時ほどがっかりしたことはなかった。その女性が会釈した。顔を上げた。私と同じぐらいの歳。色白で大きな黒目。間違いない。三〇年前のあの女の子。二日間だけクラスメートだった子。思いきって声をかける。
「あの、二日間だけK高校におられましたね」
「はい」
 次の日も、その女性と駅を出た所で出会った。親しくなるのに時間は多く必要ではなかった。私の彼女に対する気持ちは、三〇年前と同じだった。三十年間くすぶっていた火が燃えた。
 私は離婚した。神戸には、その後ずっと雪が降り続いている。
 
 
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チェン相手にホームランなしで7点とったぞ

 快勝や。投打の歯車が噛みあったとはこういうことをいう。まず苦手チェンを粉砕。フォッサム来日初勝利。2軍スタートで先発失格とまでゆわれてきたけど、前回の巨人戦で好投。あれがまぐれでないことを今日の好投で証明した。ただしもうちょっとコントロールようしよな。観ててひやひやした。
 あとを継いだピッチャーも良かった。西村相変わらずええ。新戦力のスタンリッジ、川崎合格。最後は渡辺。追加点を許さなかった。
 打つほうはホームランなしで、ツナギで7点。城島こないだの対広島はタコやったけど、今日は逆転タイムリー。新井、これぞ4番という仕事。
 きょうはうまい酒が飲める。
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路傍の花

 通勤にはJRを利用している。自宅からJRの駅に行くまでに、途中、国道2号線を横断する。小生がいつも通る横断歩道のかたわらにはいつも花が手向けられている。3年程前にこの横断歩道で死亡事故があった。
時々、路傍で花を手向けられているのを見ることはあるが、しばらくすると、花はなくなり、そこで人が亡くなったことは、人々の記憶から消えていく。ところが、この横断歩道はいつも新しいきれいな花が手向けられている。ご遺族の深い哀しみが推察できる。
 このように路傍に花が手向けられているのを、街じゅうで見たことがあった。今から15年前、阪神大震災直後の神戸がそうだった。交通事故の場合は、ご遺族が花屋で購入された花束だろう。きれいな花だが、地震直後のこと、花屋で花を購入することはできない。それでもその場所で亡くなった方の霊を回向したかったのだろう。道端で咲いている花を手折って手向けられている。瓦礫の中から持って来た欠けたブロックを1個置いて、カップ酒などともに供えられていた。
 中にはぬいぐるみや、キャラクター人形とともに、キャンディーやチョコレートなどの菓子類が供えられている所がある。お子様が亡くなったのだろうか。そのような所をみると、特に心が痛んだ。
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