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シュークリーム


 今日のおやつはシュークリームです。わたしは、お酒も飲みますが、甘いものも食べます。わたし、少々メタボぎみですから、間食はひかえなければならないのですが、たまにはいいでしょう。
 さてさてシュークリームを作りましょうか。電子レンジを活用すれば簡単にできます。まず、カスタードクリームを作ります。薄力粉、コーンスターチ、グラニュー糖をふるって混ぜます。ここに加熱した牛乳を混ぜて、さらに卵黄も混ぜます。これをさらに加熱します。香りづけにラム酒とバニラエッセンスを少々加えます。これでカスタードクリームはできました。
 次にシュー生地を作りましょう。水にバターを入れて沸騰させます。そこに薄力粉を加えて混ぜて、少し加熱。卵をよくといで、生地に混ぜます。よくかき混ぜながらとき卵を少しづつ加えて行きます。かき混ぜているヘラからポタッと落ちるぐらいになったら、とき卵を入れるのをやめます。
 生地をしぼり袋に入れて、くっつかないよう、間隔をあけて天板にしぼりだして行きます。生地に霧を吹きかけて、200℃のオーブンで30分焼きます。これでガワはできました。これに切り込みを入れて、カスタードクリームをはさめばできあがりです。ささ、おやつにしましょう。
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藤浪合格。せっかくの虎の子をみごろし

 さてさて、みなさんお目当ての藤浪のデビュー戦。ところが、1回、いきなり新井良太エラー。これがきっかけで1失点。
 藤浪、四球でランナーを出すけど三振を取る。ピンチを作っちゃ切り抜けるちゅう藤浪劇場を繰り広げるが、6回105球3安打2失点。充分合格ちゃうん。コントロールに不安があるけど三振を取れるんがええやんか。ちいと球数が多かったけどな。
 それにしても野手ら。なにしとんぞ。開幕戦のお祭り騒ぎはなんやったんや。昨日に続いて完封負け。せっかくの虎の子の新人やねんから援護したからんかえ。
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お花見に行きました。



 お花見に行きました。今年は、例年より1週間ほど早いようです。お天気がいいので、芦屋川をぶらぶら歩きました。気持ちが良かったです。
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17安打のよく日はわずか3安打で負け

 さてさて、開幕第2戦。ここでヤクルトを3タテして、開幕ロケットスタートといきたいとこやけど。で、先発は岩田。その岩田のワイルドピッチから1点とられる。今年の阪神やったら、すぐ返すわ思うとったら、なんかなかなかヤクルト先発の石川を打てへん。そのままズルズル。結局1対0で負け。しっかし岩田が投げると、なんでみんな打たへんねやろ。
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じつにけっこうな開幕戦やな

 さてさて、いよいよ開幕や。マイナーチェンジした今年の阪神はどないかな。開幕戦の相手はヤクルト。先発はメッセンジャーと館山。
阪神3点先取。メッセンジャーごっつい調子ええ。5回まで。ところが5回につかまって同点。なんとか勝ち越しはさせへんかったけ。で、こっからが今年の阪神のちゃうとこやな。あと、順調に加点して、結局、17安打9得点の快勝。コンラッド、西岡、福留、新戦力みんなヒット。先発野手は新井良太以外全員安打。大和なんか4安打。
 投手の不安を打撃でカバーする。今年の阪神の勝ち方の見本を開幕早々見せてもろた。AFKのテストもでけたし。じつにけっこうな開幕戦やったな。めでたしめでたし。
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生きてるだけで、愛


 本谷有希子         新潮社

 あたしはエキ子。エキセントリック子の略なんだ。え、もちろん本名じゃないんよ。あたし板垣寧子25歳。「ムラのあるテンションとたまの奇行が玉にキズ」なんだけど、なんだかしんどいのよ。生きてるだけで疲れるの。ウツなんだ。過眠症なのよ。ずっと布団の中にいたいんだ。
 バイトするけど、長続きしないね。こんなあたしだから。で、合コンでたまたま隣に座った津奈木の部屋に居候してんの。同棲っちゃ同棲ね。
 で、津奈木の元カノがあたしを拉致して、無理やりイタ飯屋でバイトさせるんだ。そこは元ヤンキーがやってる店で、店のみんなはあたしに「ガッキー」なんてニックネームをつけて良くしてくれたわ。ここのみんな、燃えてるの。「日本一の店」にするんだって。トイレの壁に、相田みつをの「不器用だっていいじゃない、人間だもの」って句が貼ってあるし。けど、あたしそこのトイレ壊して辞めちゃった。だって、そこのトイレ、ウォシュレットだもん。ウォシュレットってこわいもん。
 あと、こんなこともあったわ。あたしが録画しておいた松岡修造のビデオ、あいつが勝手にはや送りするんだ。あたし、柿ピーをポケットに入れて部屋を出たわ。
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とつぜんSFノート 第41回

 小生は大藪春彦のファンである。最近はちとご無沙汰だが、昔はよく読んだ。小生がSF以外で好んで読んだ日本人作家といえば、まず大藪春彦。そして山田風太郎、西村寿行かな。稲見一良も好きだった。 
 さて、大藪春彦だが、女性の大藪ファンというのは寡聞にして聞いたことがない。そりゃそうだろう。戦い、銃、車、復讐、野望、反権力、荒野、孤独、これらの言葉で彩られた大藪が描く世界は、凡そ女が手を出せる世界ではない。極めて時代錯誤ないいようで、非難されることを覚悟の上で書くが、感情に流されやすい女は、ストイックな大藪の世界は理解し難いのではないか。そう、大藪春彦が創造した人物はみんなストイックなのだ。伊達邦彦、北野晶夫、朝倉哲也、みんなストイックなのだ。目標を定めたら、赤外線追尾のミサイルのごとく標的めがけて最短距離を飛翔する。彼らは、それを達成するために必要なこと以外はすべて削ぎ落とす。
「大藪春彦から銃と車を除いたら何も残らない」と悪口をいうムキもいるが、これは悪口ではない。確かに銃と車は大藪作品の2大アイテムである。銃と車の描写に多くの枚数を費やしていることは事実だ。小生は銃はあまり知らないが車は好きだ。男が車で走り去った。これだけのことを、大藪は車の描写を、手を抜かずきっちりと描く。
 キーが鍵穴に挿入される。電流が流れセルモーターが駆動する。シリンダーの中でピストンが動き出す。キャブレターが空気を吸い込む。ストレイナーを通じてガソリンが流れ込む。空気と霧状のガソリンが混ざり合う。バッテリーから点火プラグに電流が流れる。点火。爆発。高温高圧ガスがピストンを押し下げる。クランクシャフトが回る。駆動輪に駆動力が伝わる。タイヤが回る。タイヤが地面を蹴る。車が前進する。
と、まあ、これだけの言葉を費やして「車で走り去る」ことを表現するわけだ。つまり、大藪にとって車や銃は、主人公が命を託す最も重要なパートナーだ。孤独な大藪の主人公は誰も頼れない。頼れるものは己のみ。己が操る銃や車だけが頼れる相棒なのだ。もし故障する車、ジャムを起こす銃ならば、主人公の死に直結する。だからこそ車や銃の描写があだやおろそかにできない。「車で走り去る」これじゃとても車に命を託しているようには見えない。
 小生がなぜ大藪春彦が好きなのか。それはSF好きと一脈通じているのではないか。今はそんなことはないが、小生がSFもんになったころは、SFは日本の読書のジャンルとして認知されていなかった。SFに手を出す出版社は必ず失敗するといわれ。事実、早川書房と東京創元社が定着させるまで、いくつもの出版社が、SFを企画しては失敗企画しては失敗を繰り返していた。荒唐無稽でしょせんは子供の読むものだといわれていた。
 大藪春彦も、いわゆる「読書人」なる人種からは無視され続けた作家だった。その証左に大藪ほど賞と縁のない作家は珍しい。芥川賞、直木賞などはノミネートすらされていない。その大藪の名を冠した大藪春彦賞があるのは、なんとも皮肉なことだ。
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人間ドックを受けた

 今日は人間ドックを受けた。小生、人間ドックなるものを受けるのは始めて。昔、こんなことがあった。小生は、小生をリストラしたK電気の労働組合の副委員長だった。K電気はそのころ流行っていた「地獄の特訓○日間」というのに社員を受けさせていた。信貴山だか生駒山だかに山中に一週間缶詰にして、わけのわからん特訓を受けさせる。帰って来た社員はみな声がかれていた。団交のおりに、そんなアホなもんを受けさせるより、社員に人間ドックを受けさせる方がよっぽど良いのではないか。と、提案したことがあった。「地獄の特訓」はそのうちしなくなったが、人間ドックもしなかった。
 K電気ではしなかったが、今の会社では人間ドックをしてくれる。今年から、40歳以上の全社員が受けるようになった。普通の健康診断とどう違いのだろうかと思いながら、病院に行った。小生が受けたのは一日コースとのこと。受診項目は、身長、体重、胸囲、血圧、検尿、検便、採血、視力、聴力と基本的なことに、心電図、肺活量、腹部エコー、頚部エコー、胸部X線、胸部CT,胃内視鏡。これだけの項目だったと記憶する。
 受付を終わって、病衣に着替えたらすぐ呼ばれた。基本的な計測の後、腹部のエコー。それが終わったら、すぐ次ぎの検査に呼ばれる。それが終わったらすぐ次ぎ。検査が終わると、イスに座る間もなくすぐ呼ばれる。実にスムーズに各項目の検査が終わって、一日コースだったのが、全項目終わって、病院を出たのは昼前の11時半だった。すいていたかというと、そうではなく、けっこう受診する人が多かった。医師、看護師、検査技師といいたスタッフの手際がよほど良いのだろう。
 胃の内視鏡は口からか鼻からか希望を聞いてくれる。鼻からを希望する人が多いので、鼻から希望の人は待ち時間があるといっていた、小生は鼻からを希望したが、すぐやってくれた。
 人間ドックを受けた同僚たちは、胃内視鏡を一番苦にしていたようだ。鼻からだとかなり楽だが、それでも少しは苦しい。小生は胃内視鏡はさほど苦にならない。小生は胃潰瘍持ちで、何度も出血して、何度も胃内視鏡は経験している。胃カメラの大ベテランなのだ。それでも楽な方がいいので鼻からを希望した。ピロリの除菌もしているので胃潰瘍の再発はないが、その痕跡は残っているといわれた。
 人間ドックは保険が効かないので、安からぬお金がかかるが、受けておけば安心だ。小生みたいな貧乏人は会社が受けさせてくれるのはありがたい。もし、高津の富のネの1365番が当たって、会社を辞めたら、自費ででも年に一度は受けようと思う。
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アルゴ


監督 ベン・アフレック
出演 ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン

 1979年イラン革命。国王パーレビはアメリカに逃げた。最初になぜ革命が起きたのかを簡潔に説明している。ようするに西欧各国はイランの石油が欲しかった。首相モッサデグが石油を国有化。それが気にくわん英米は自分らに都合の良いパーレビを国王に据える。パーレビは独裁。民衆は怒りパーレビを追放。イスラム最高指導者ホメイニ師をトップに革命政権が樹立された。
 怒った民衆はアメリカ大使館を占拠。50人を越える大使館員民間人が人質になった。この時、6人のアメリカ人が大使館を脱出。カナダ大使私邸にかくまわれた。この6人、見つかれば殺される。
 アメリカ本国ではさまざまな救出案が検討される。どの案も難しい。元阪神の下柳そっくりなCIAの人質救出の専門家トニー・メンデスは、映画のロケハンだといってイランに入国。6人を映画のスタッフに化けさせて脱出させる案を提案。実行することになる。ハリウッドのプロデューサー、メイクアップアーチストの協力を得て、「アルゴ」なるニセのSF映画がでっち上げられる。アメリカ国内にもホメイニの手の者がいる。ばれたら6人とトニーに命はない。カナダ大使にも迷惑がかかる。「アルゴ」撮影のための事務所も設置して、脚本を作成。絵コンテまで作る。「アルゴ」の撮影準備は着々と進む。そして、下柳いや、トニーはイランに入国6人と接触する。 
 1本の映画で2度楽しめる。前半は映画が企画されて実行に移すまでが、面白おかしく描かれている。ハゲのじいさんとデブのおっさんがハリウッドの映画関係者で下柳に協力するのだが、この二人がおもしろい。映画製作の大ベテランだが「映画なんてみんなウソっぱちさ」などと自虐的な言葉をいいながら、けっこううれしそうに本気でニセ映画を作ろうとする。このニセ映画「アルゴ」いかにもB級なSF映画で、「スターウォーズ」人気にあやかったキワ物臭がプンプン。しかし面白そう、ほんまに「アルゴ」が製作されたら見てみたい。
 後半はサスペンスがいっぱい。ハラハラドキドキ。6人の正体がいつばれるか。6人の顔は割れてない。ところがシュッレダーにかけられた6人の写真は、シュッレダーの細片をつなぎあわせて再現しようとしている。飛行機のキップがキャンセルされている。本国から計画中止をいってくる。空港の係官が確認のためアルゴ製作の事務所に電話をいれる。事務所にはだれもいない。電話に出なければばれる。6人と下柳は無事飛行機に乗れるか。最後まで安心させない。
 しかし、計画を立案実行した下柳ことトニー・メンデスも偉いが、6人をかくまったカナダ大使も偉い。シンドラーや杉原千畝に匹敵する英雄的なことだと思う。

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オイルフォンデュ


 チーズフォンデュは時々する。で、このフォンデュ鍋、チーズフォンデュ以外はジャム作りに時々使っているが、それ以外にも使いたい。と、いうわけで、オイルフォンデュをした。
 フォンデュ鍋にサラダ油を入れて熱する。あとは串で具を刺して、揚げながらどんどん食べていくだけ。具は牛ヒレ肉、エビ、ブロッコリー、マッシュルーム、うずら卵を用意した。ソースはタルタルソースを作った。ピクルス、玉ねぎ、ゆで卵を刻んでマヨネーズに混ぜる。
 一つだけ注意すべきことが。串はチーズフォンデュ用の金属の串は使わないこと。くちびるをヤケドするかも知れない。必ず竹串を使うべし。
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ほうれん草のバター炒め


 ほうれん草。小生が大好きな野菜のひとつ。おひたし鍋ものキッシュ炒飯、いかように料理してもおいしい。それらのほうれん草料理の中で基本の料理はこのバター炒めではないだろうか。
 ほうれん草のバター炒め。たぶん小生が生まれて初めて作った料理だ。小学校の5年か6年の時、家庭科の実習で作った料理がこのほうれん草のバター炒めと、じゃがいもの粉吹きいもだった。ものすごくおいしかった記憶がある。
 小学校の家庭科で習う料理だから簡単な料理ではあるが、こういう簡単でシンプルな料理ほど極めれば極めるほどおいしくなる。
 まず、ほうれん草をサッとゆでる。固ゆで。ゆですぎないように。あとは熱したフライパンで炒めるだけだが、バターは良いものを使いたい。小生はカルピスの無鉛バターを使っている。炒めて塩こしょうして、できあがりだが、炒めすぎないように。フライパンの底に水がたまるようでは炒めすぎ。このへんの見切りが腕の見せどころだ。
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昔には帰れない


 R・A・ラファティ 伊藤典夫・浅倉久志訳  早川書房

 みょうちくりんなお話を読みたければラファティが一番だ。ラファティというとアメリカの酔っぱらいのじいさんのホラ話という見方をされることが多いが、酔っぱててはこんな話は書けん。読んでもらえば判ると思うが、ラファティ、ただの酔っぱらいではない。強靭な教養と薀蓄を持ち、計算づくで小説を書いている。どうしてこんな話を思いつくか不思議だが、これは、もう、ラファティの才能としかいいようがない。
 16編の短編が掲載されているから、しばしのあいだラファティまみれを堪能できる。前半は短いめ、後半は長いめの作品で、前半のものがわかりやすい。後半は少々判りにくい作品もある。
 アルバートはまぬけでアホだ。しかしどんな機械でも発明する。
 バスをいつもと違う停留所で降りる。そこは違う世界。
 人間の根源的な七つの恐怖。
 なんぼでもコインが出てくる財布を持ってる男。コインがだんだん安くなる。
 崖の壁面に魚の絵。いいや、あれは違う。
 軒の下の小石はどっかから来た。
 子供のころ空に浮かぶ岩でよく遊んだな。
 偽足をごにょごにょしながら患者がきた。ところが患者はスファイリコスだ。
 4人の男がお宝を見つけた。
 大河の岸辺の絵は何枚もあった。
 1873年13のテレビドラマが造られていた。
 と、まあ、こんな話が載っている。

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JR 立花

 

 JRの立花駅である。小生はこの駅にはほとんど縁がない。乗り降りしたのも生涯で数度あったかないか。何の用で、この縁のない駅を使ったかを覚えていることがある。
 この立花で降りてどこに用があったのか。実は裁判所に用があった。この駅を降りて北に10分ほど歩くと尼崎簡易裁判所がある。その裁判所に用があった。
 小生はどちらかというと、車の運転は飛ばす方である。若い頃は、大阪から出雲まで600キロを6時間で走ったこともある。それでも警察のごやっかいになったのは40年の運転歴で両手に満たない。記憶にあるだけで、駐車違反で2度、一時停止違反で1度、後はスピード違反だ。で、一番記憶に残っているのが、この立花で降りた時のこと。
 西宮の親戚の家に、従兄の子の結婚祝を持って行った帰りだった。西宮と芦屋の市境付近の国道43号線を走っていたら、ネズミ捕りに捕まった。確か制限速度40キロの所を70キロで走っていた。30キロオーバー。国道43号線をご存知の方は判ると思うが、あの道はそれぐらいの速度でみんな走っている。小生だけが捕まった。先頭を走っていたのがダメだった。事故を起こさない運転とは車の流れに乗るということだと思う。みんなが70キロで走っていれば70キロで走る方が、一人40キロで走るより、事故は起き難いと考える。これは自分が起こさないこと、人に事故を起させないこと両方である。だから、あのような場所を制限速度を40キロにする方が交通の実情にあってないと思う。思うが、法は法である。
 立花で降りて簡易裁判所まで行って罰金を払ってきた。いくらだったか忘れたが、小生の小遣では足りない。小生が悪いのだから家計に負担をかけられない。本をだいぶん売って罰金の足しにした。 
 こんな用でこの駅を利用することは、この時だけにしたい。
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場所をあけろ

「おはようございます」
「おはよう。今日は何人だ」
「五名です」
 若い係員は、箱を五個、机の上に置いた。
「ハンお願いします」 
 受領書を鞄にしまった係員は外に駐車してあるワゴンの運転席に乗り込んだ。
「今日は何カ所に配送するんだ」
「あと四カ所です」
 荷台には箱が20個ほど積んである。
「ご苦労さん。気をつけて行ってくれ」
 机の上の箱は、アルミ製で30センチほどの立方体。貼付してあるラベルに五ケタの数字とバーコードが印刷されている。
 手に取る。ずっしりと重い。重量は五キロある。バーコードをリーダーで読みとる。これでウチの収容人数は4000人を超えた。今年中に5000人を突破するだろう。 
「おはようございます。所長」
「おはよう。四号棟G列―7に収容してくれ」「四号棟はもういっぱいです」
「どこがあいている」
「六号棟のK列なら5個分のスペースがあります」
「しかたがない。そこに収容してくれ」
「所長、六号棟はこれで満杯です。七号棟もあと20個分ほどです。八号棟建設の許可はおりないんですか」
「法務省になんども申請を出してるんだが、なんせ予算がないということなんだ」
「どうするんですか」
「入れることができないんだから、出すことを考えよう」
「終了判定会議ですか」
「来週の水曜日にやる。判定委員11人と遺族113人を招集しておいてくれ」
 大会議室の大きな丸テーブルに11人の委員が座っている。男性5人女性6人だ。少し離れた所に議長席がある。所長が座っている。丸テーブルの後方に百脚ほどに椅子が並べてある。遺族席は満席だ。
 議長席の所長が、ぐるりと会場を見渡した。「みなさん、お揃いですね。時間になりました。終了判定会議を始めます」
 議長席の背後のスクリーンに中年男性の顔が映し出された。
「受刑者一六五四番。受刑年数65年。7名殺害のJYー251事件犯人。二号棟Hー13収容」
 くたびれた中年男だ。70年前K市の駅前で無差別殺人で7人殺している。
「お手元の資料を見てください。一六五四番のここ2年分の資料です」
 丸テーブルの11人が資料に目を通し始めた。A4で20枚。充分に時間をかけて読み、考えた。女性委員の一人が手を挙げた。
「充分な反省が認められます。一六五四番の刑期終了に賛成です」
「ほかにご意見は」
「そうだな。長期の受刑だし、私も賛成だ」 委員全員が賛成した。
「JYー251事件のご遺族は」
 議長が横の事務方職員に聞いた。
「いません。全員なくなってます」
「では受刑者一六五四番の刑は終了」
 スクリーンの映像が変わった。不良です、と顔全体で主張している少年だ。
「受刑者二五六六番。受刑年数7年。2名殺害のNQー161事件犯人。七号棟Uー16収容」
「では、委員全員は反対ですね。ご遺族は」 七人立ち上がった。
「昨日二つの家族で話し合ったんですけど、もういいんじゃないか。二五六六は絶対許せないけど、私たちあの事件を忘れたい。終わりにしてください」
「では受刑者二五六六番終了」
「遺族として絶対許せません。永遠に反省させてください」
「受刑者三三八九番刑継続」
 これで十五個分のスペースが空いた。
 死刑が廃止された。それと連動するかのよう凶悪事件が増えた。刑務所はアッという間に満杯になった。凶悪事件はそんなことはお構いなく増え続けた。とうとう無期・終身刑の受刑者の数が有期刑を上回った。日本中の空き地を全部を刑務所にしても足らない。
 死刑に代わる刑罰が採用された。受刑者の脳だけを摘出し、箱に入れて生かしておく。
 受刑者を収容するスペースが大幅に拡大した。刑務所の職員も少数ですむ。脳を生かしておくだけの栄養と少しの電力があればいい。大きなコスト低減になった。
 脳だけの受刑者は思考することしかできない。受刑者の考えることは、プリンターで出力される。そこで本人が希望し、刑務所の委員が賛成し、遺族が許せば、終了となる。受刑者は死ぬことができる。そこに次の受刑者を置ける。
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ハクモクレン

 


今年もハクモクレンの花がきれいに咲きました。毎年うれしいことです。
13日はつぼみでしたが、もう満開です。
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