goo

赤星の現役復帰に反対

 オリックスが元阪神の赤星憲広さんに興味を示し、調査しているようだ。盗塁数12球団最低の「走れないチーム」の岡田監督の意向がたぶんに働いているのであろう。岡田さん、ラーメン一杯で赤星さんに臨時走塁コーチをやらせたりしていたから、いずれオリックスに引っぱり込んでやろうと思っていたのだろう。
 レッドスター赤星のファンなら、またグランドを駆ける赤星を見たいだろう。しかし、小生は反対だ。
 ウィリアムス、今岡、藤本、赤星、近年のタイガースを支えた選手たちが、次々と去っていった。この中で一番惜しいと思ったのは赤星だ。吉田さんでも有田さんでも福本さんでも、解説者は異口同音に「ともかく赤星が出ることですよ」ともかく赤星が塁にでれば、2塁打と同じだった。高い確率で1点は先取点がとれる。で、6回までこの1点を守ればJFKでしめる。
 この赤星が突然引退したのである。今年のシーズン前の一番の関心事は、赤星の抜けた穴はだれが埋めるのか、ということだった。こと打撃に関してはマートンがお釣りがくるほど穴を埋めているが、外野守備は穴が開いたままだ。
 赤星は好きな選手だったが、彼の身体のことだからしかたがない。小生の中では、野球選手赤星憲広は終った選手なのだ。「生命の危険さえある」というほどの故障をして、断腸の思いで引退した赤星さん。可能ならば現役復帰をしたいだろう。
 阪神ファンとして、まことに勝手な考えだが、タイガースのユニフォーム以外着て欲しくない。いや、あれだけ惜しまれて引退したのだ、選手としてもタイガースのユニフォームも着てもらいたくない。指導者としてはぜひタイガースに来てもらいたい。
 しかし岡田さんも酷なことをする。赤星さんに現役復帰の希望を持たすじゃないか。彼の故障の源は頚椎のヘルニア。小生の知人に椎間板ヘルニアの人がいる。その人は30年程前に発症し、一時は良くなったが、最近、また痛くなったとか。ヘルニアはそう簡単に治るものではない。
 赤星現役復帰の条件は医師の診断と、任意引退だから阪神の同意が必要。医師がOKするとも思えないし、阪神タイガースも同意しないでもらいたい。
 
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )

いやあ、ヒットってこんなに簡単に打てるもんやったんやな

 久しぶりの甲子園。甲子園のお客さんに阪神らしいとこ見せなあかんちゅうて、おおはりきり。またまた20安打以上。一時、元気がなくて心配しとったブラゼル。心配ア~リマセンの3安打1ホームラン3打点。
 3割バッターが6人もおる打線。もはや野球漫画の世界になってきたな。これだけ打って点を入れてくれたら、病み上がりのスタンリッジを5回で休ませる余裕。野手も金本、マートン、城島もお休みをもらう。
 出てくる横浜のピッチャーがなんぼでも打たしてくれるさかい、試合が終わらへんか心配したで。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

キッチン・ストーリー


監督 ベント・ハマー
出演 ヨアヒム・カルメイヤー、トーマス・ノーシュトローム

 スウェーデンの「家庭研究所」は台所での人の動きを研究している。人の動き=動線を調査分析して、合理的で使いやすいキッチン、調理器具の開発設計に生かそうというもの。次の研究テーマは「独身男性のキッチンでの行動パターンの調査」
 馬をくれるという謝礼にひかれた、ノルウェーに住む、一人暮らしのヤモメ老人イザックの家に、調査員フォルケがやってきた。
 謝礼の馬というのは木の玩具の馬だった。自分の馬が病気のイザックはあてが外れて大むくれ。フォルケを家にも入れない。その後、なんとか家には入れたが、キッチンで料理しない。これでは調査にならない。フォルケは困り上司に被験者の交換を頼むが、説得されてなんとか調査を続ける。
 この調査というのが、部屋の中に脚立を立て、その上から被験者を観察し帳面に記録するというもの。調査員には厳格なルールが課せられている。「被験者とは会話してはならない」「いかなる交流も持ってはならない」もちろん酒を酌み交わすなどというのはもってのほか。
 イザックが台所に居る。フォルケが脚立の上からながめる。双方無言。両者のあいだに漂う空気がなんともいえずおかしい。実に微妙な「間」がある。フォルケは座敷わらしのように、ただそこにいるだけ。
 イザックは孤独な老人で、友人はトラクターに乗ってコーヒーをごっそうになりに来るグラントだけ。そんなイザックのもとに、突然の闖入者フォルケが現れた。この二人の関係は、おおかたの想像どうりの関係になるのだが、そうなるまでの、二人のおっさんが実にぎこちなくかわいい。
 実質、老人と初老のおっさん、二人の映画である。他の登場人物はグラントと時々様子を見に来るフォルケの上司だけ。観察される老人と、観察するおっさん。なんともユニークで面白い設定を考えたものだ。
 舞台は雪深いノルウェーの寒村。登場人物はヘンコなじいさん。さえないおっさん。むさくるしいオヤジ。イヤミな上司。なあ~んにも心浮き立たせるものが無い映画ではあるが、じつに面白かった。そしてあと味の良い映画であった。
 美男美女が波乱万丈の大冒険(小生、そんな映画も大好き)しなくても、企画力があれば、なんぼでも面白い映画ができるという好例だ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

タイ風焼きビーフン


 この前はインドネシア料理だったから、きょうはタイといこう。東南アジアの麺料理である。ビーフンがいいのではないか。うん、タイ風焼きビーフンといこう。
 ビーフンは小生は新竹のビーフンを愛用している。切れにくく調理しやすい。一度国産の某メーカーのビーフンを使ったことがある。プツプツ切れて、ビーフンだかクスクスだか判らなくなった。
 ビーフンは熱湯につけて戻す。少し固いめに戻した方がいい。具はエビ、厚揚げ、もやし、なす、長ネギを用意した。
 鍋に油を入れて、にんにく、赤とうがらしを加熱。気をつけないと焦げる。油に香りをつける。にんにくがキツネ色になったら取り出しておく。エビと厚揚げ、なす、長ネギを炒める。
 ビーフンを入れる。さて、味付け。甜面醤、砂糖、ナンプラー、レモン汁で味付け。最後にもやしを入れる。もやしは炒めすぎるとよろしくない。
 皿に盛り、砕いたピーナッツ、キツネ色のにんにく、香菜をトッピング。この中で忘れてはならないのは、キツネ色に揚げたにんにく。香ばしいにんにくが有るだけで、いかにもタイ料理といった香りと味がでる。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

なべしぎ


 はい、こんにちは。夏野菜のお惣菜を作りましょう。夏においしい野菜はいろいろありますが、きょうは、なすとピーマンを使ったおかずを作ります。
 なべしぎです。なすとピーマンの味噌炒めです。ごはんによくあいます。なすは輪切りにして、塩水に漬けてアク抜きをします。ピーマンは熱くしたフライパンで炒めて熱湯でゆがいておきます。味噌、砂糖、酒を混ぜて合わせ調味料を作っておきましょう。
 フライパンにゴマ油を多い目に取ってなすを炒めます。なすがしんなりしてきたらピーマンを加えて炒め、合わせ調味料を入れてしばし煮ます。
 これで出来上がりです。簡単でおいしいです。味噌は八丁味噌が相性がいいですね。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

秋山、初勝利。救世主や。

 きのうは完敗やったけど、今日は快勝や。若いピッチャーががんばっとうと、野手のおじさんたちも本気を出すと見える。15安打9得点。やっぱこれぐらいの爆発がちょうどええ。ただ、ぜいたくをいうなら、セーブのつく場面で9回を藤川に託したかったな。これだけの点差やったら緊張せえへんのか、油断したのか点とられとるやんか。いつから藤川にセーブがついてへんのやろ。でも、ま、しゃあないわ。負けられん試合やからな。岩瀬もクルーンも最近打たれとるらしいし。
 勝ち投手は高卒ルーキーの秋山。プロ2戦目で初勝利。まことにあっぱれ。前回巨人戦で、好投すれど負ける。ワシは次の登板を見て、救世主かどうか決めるゆうたけど、こりゃ救世主といわずばなるまい。久保、メッセンジャーとともにローテーションの1枚になった。スタンリッジ、能見がもどってくれば、とりあえず頭数はそろうな。6人目は鶴でどうや。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

とつぜんSFノート 第10回

 あのころの小生はショートショートを1週間に1本書くことが、自分に課したノルマだった。実際、それぐらいのペースで書けた。週に1本はチャチャヤングに応募するようにしていた。
 創作能力は歳とともにおとろえるのだろうか。若い頃は1週間に1本ショートショートを書いていた小生は、しつこくもいまだにショートショートを書いている。もう40年以上、ショートショートを書いているわけだ。馬齢だけは重ねたことになる。しかし、雫石鉄也というSF作家は存在しないのは、諸賢のご承知の通り。今のところ、この名の人物が書く文章が読めるのは、同人誌「星群」と、このブログのみ。そんなもん、読みたくねーや、と、お思いの方も数多おられる事だろう。それでもめげずに、月に2本はショートショートを書いて、このブログで発表している、この記事を読んでいる方なら、今すぐにでも、現在の小生が書いたショートショートが読める。ご一読くだされば、お判りになると思うが、この程度のもんである。
 それはさておき、チャチャヤングショートショートコーナーも、ある程度常連が固定してきた。前回、名前を挙げた方々が、小生の記憶に残っている常連ライターだ。この中で特に登場回数が多かったのは、和田宜久さんだろう。御名前はよく存じ上げているが、残念ながらお会いしたことはない。
 小生が、うまい書き手だなあと才能を感じるのは、SAさんと小川圭太さん。小川さんとは面識はないが、SAさんとは今も懇意にさせていただいている。今は深田享というお名前で書いておられる。このブログにもコメントをくださる。宇井亜綺夫さんは名張在住の江戸川乱歩研究の第一人者。
 南山鳥27、小野霧宥、原戸丈二、柊たんぽぽといった人たちは、小生も創立メンバーである「創作研究会」の創立メンバー。この会は後に「北西航路」という同人誌を創刊した。この中では、なんといっても南山鳥27。知っている人は知っている。「ああ、あの」というまくらことばが必ずついてウワサとなる人物である。知らない人でも、ちょっとでも関西ファンダムの空気を吸ったことのある人なら、伝説ぐらいは聞いたことがあるだろう。この南山鳥27氏については、ウワサ、伝説、武勇伝はたくさんある。気が向けばこのカテゴリーでご紹介しよう。
 妹尾俊之さん。西秋生さんは、このお名前でチャチャヤングに投稿されていた。寺方民倶さんは岡本俊弥さんのこと。このご両人とも、現在も懇意にさせていただいている。
 谷垣甲州さんは先々代の日本SF作家クラブ会長の谷甲州氏。谷垣という名前で投稿されていた。一度「なんで、谷垣から谷になったんや」と甲州に聞いたことがある。「ワシはもうガキとちゃうんや。そやからガキを取ったんや」ということだそうだ。
 松橋えり子さん。このグループに女性は少ない。小生の記憶に残っている女性ライターでは亜梨子(アリス)という人が女性と思うが。松橋さんとは、すれ違った。創作研究会の2度目の集まりが、大阪は梅田の喫茶店であった。駅前第1ビルの地下「マズラ」という喫茶店だった。小生は少し遅れて参上した。すると松橋さんがついさっきまで、ここにいたとのこと。所用で早々に退席されたとか。「マズラ」へ向かう小生と、「マズラ」から出てきた松橋さんが、必ずすれ違っているはず。松橋さんは確か四国の方だったと記憶する。大阪へ来られたついでに顔だけ出されたようだ。その後松橋さんは集会に参加されなかったので、小生は松橋さんとは一度もお目にかかったことがない。お会いしたかった。もう40年も昔のことである。








コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

弱いもんいじめ打線爆発せず

 弱い広島に負け越すんやから、強いヤクルト相手にどうすねん、と心配しとったら、あんのじょうヤクルトに完敗しとるやないけ。
 ヤクルト先発に手も足も出えへんやないか。で、先発メッセンジャーはホワイトセルと飯原に2ラン2本打たれてKO。苦し紛れに1軍に上げてきた桟原もあんのじょうあかん。
 打線に関しては、今年の阪神は強力打線という幻想をそろそろ捨てたほうがええんとちゃうやろか。強力打線ちゅうと、どんなピッチャーでもぼこぼこにイワすのが強力打線や。それがこないだの広島中継ぎ陣から22点もとるくせに、きょうの館山からは1点もよう取りよらへん。平成のダイナマイト打線ちゃうで。ただの弱いもんいじめ打線やないの。
 ピッチャーに関してはキャッチャーを代えたらどやろ。城島の強気のリードは一流のピッチャーにはええかも知れん。けど、今年の阪神のへぼピッチャーにはおうてへんのや。今年の安藤があかんのは城島との相性の問題とちゃうやろか。あかんピッチャーをだましだまし投げさすんは、やっぱ矢野の方がええんちゃうのん。矢野は今どうしてんねやろ。矢野の復帰が可能なら、キャッチャーを矢野にするのも手かもしれんな。矢野があかんかったら狩野でもええやん。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

思い出の外人レスラー フリッツ・フォン・エリック

 最近はさっぱり興味を失ったが、昔はプロレスをよく観た。昭和の時代の話である。プロレスがまだゴールデンタイムに放送されていた。
 小生がものごころついた頃は力道山全盛の頃で、豊登、吉村、芳の里、遠藤、東郷といったレスラーが脇役だった。その力道山も不慮の死を遂げ、後を継いだ馬場、猪木が黄金時代を築いた。
 その頃の外国人レスラーで、何人か記憶に残っているレスラーがいる。その中の一人がフリッツ・フォン・エリック。一芸で名を成すレスラーは何人かいる。空手チョップの力道山。ヘッドバットのボボ・ブラジル。四の字固めのデストロイヤーなどなど。その中でも特に強烈だったのが、エリックのアイアン・クロー。鉄の爪。単純なワザである。でっかい手のひらで、相手の額を鷲づかみ。強力な握力で頭を締めつけるというワザ。
 いわゆる必殺技である。エリックはこのワザで食っている。彼の持ちワザといえば、あとはキックと基本のワザ。だから彼がアイアン・クローを繰り出し、それが決まれば必ず相手を負かさなければならない。負かさないまでも、相当のダメージを相手に与えなければならない。あくまで必殺技である。ツナギのワザではない。
 だからといって、エリックが試合開始いきなり本気でアイアン・クローで勝ちに行くことはない。プロレスである。昨今の格闘技ではない。ある程度の時間をかけて試合を行ない、客を楽しまさなければならない。いきないアイアン・クローを繰り出すわけにはいかない。必殺技とはそういうもの。力道山の空手チョップもデストロイヤーの四の字固めもおなじ。エリックは、必殺技アイアン・クローを出すまでの演出がうまかった。
 このエリックの試合で最も印象に残っている相手レスラーは、なんといってもジャイアント馬場。エリックの猛攻で血みどろになった馬場。リングに横たわる馬場にエリックがおおいかぶさる。出るか。出た。フリッツ・フォン・エリックの必殺技アイアン・クロー。巨大なエリックの手が馬場の顔面に襲いかかる。直前で馬場、がっしりとエリックの手をつかんで防ぐ。エリック力を入れて手で馬場の額をつかもうとする。巨大な吸血ヒトデが馬場を襲う。必死に耐える馬場。すごい緊迫感と迫力であった。これぞプロレスだ。
 
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

黒阪神、暴発のあとは不発

 広島相手に負け越し。三つ巴の優勝争いやっとるわが阪神タイガース。一番やったらあかんこと。下位球団に取りこぼすこと。それをやってしもたやないか。明日からの相手は広島より強いヤクルト。どうすんねん。
 シモさん5回もたず4失点。ほんまに先発おらへんな。こうなりゃしかたがない。ほんまに一人1イニングやな。安藤でも福原でもフォッサムだれでもええやん。毎日9人の投手で継投や。
 ほ~ら、いわんこっちゃない。きのう22得点なんてアホなことやるから、きょうは貧打になったやないか。きのうのアレを新ダイナマイト打線爆発ゆう人がおるけど、ありゃ爆発やのうて暴発やな。吸入→圧縮→爆発→排気、と、規則正しく爆発させなあかん。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

ウィスキーグラス

 そろそろ閉店時間だ。きょうも一日が過ぎた。表の「海神」のランタンの灯を消す。あと何日ぐらいだろう、こんな日を過ごすのは。
 マスターの鏑木がこの店を閉めようと思って、数年がたった。キープしてあるボトルが全て無くなったら店じまいだと計画しているのだが、なかなか減らない。
 カラン。入り口のカウベルが鳴った。女性が一人入ってきた。年輩の、60近い女性。白髪で上品な老婦人だ。このような時間に、年輩の女性が一人で入って来ることはめったにない
「まだいいかしら」
 閉店ですと、いおうと思ったが、鏑木はその老婦人に、何か感じるところがあった。
「いいですよ」。
「水割りを一杯だけいただけないかしら」
「スコッチでいいですか」
「ジョニ黒をお願い」
 婦人はハンドバックから、ウィスキーグラスを取り出した。小さなもので布巾で包んである。
「珍しい形のグラスですね」
「昔、主人とヨーロッパへ旅行した時に買って来たものです」
 鏑木はそのグラスにジョニ黒を入れて出した。婦人はグラスに口をつけた。ひと口飲んだだけ。
「すみません。私、お酒だめなの」
「お下げしましょうか」
「いいの。すみませんが、しばらくここにいさせてね」
「どうぞ。ごゆっくり」
 婦人は伏目がちになってカウンターに座っている。だれかを待っているようだ。鏑木は黙ってグラスを磨いている。
30分ほど経った。
「そのジョニ黒キープお願いします」
「ボトルキープはお断りしているのですが」
「お願いします」
 鏑木はOKした。
「ありがとう。このロケットをそのボトルの首にかけておいてください。それから、そのボトルのウィスキーを飲む人が来たら、このグラスを使ってくださらない」

 その客は数ヶ月前からときどき海神に来る。70近い老人で、おとなしくジョニ黒を水割りで3杯ほど飲んで引き上げる。
 カウンターに座る。鏑木が老人のボトルを出そうとした。
「ちょっと待ってマスター。そのジョニ黒を見せて」
 ロケットのかかったジョニ黒のボトルを老人に渡した。ロケットを開けて中の写真を見た。
 老人の表情を見た鏑木は、婦人が置いていったグラスに、そのボトルのジョニ黒を入れた。そしてメモを手渡した。
 老人は携帯電話をとり出した。
  
 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

金本アニキ逆転満塁ホームラン

 きょうはアニキに脱帽。なんやかんやいわれてきたけど、やっぱり頼りになるな金本アニキは。5連敗を阻止した逆転満塁ホームラン。さすがやな。チームを救う一発やった。この時期の5連敗はやっぱ。ヤバイからな。
 で、金本アニキを称賛して、あとは小言。先発安藤にはでっかい喝。で、打撃陣。なんちゅう打ち方するんや。アニキのホームランだけで止めとけよ。10対8で勝つのも、22対8で勝つのも1勝は1勝や。こんな勝ち方するさけえ藤川の登板機会をうばうやないの。22点も取りすぎや。こんなんの翌日は概して貧打になるもんや。みんな明日はこのバカ得点の責任とって、絶対打てよ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

ウチのヨメ

 お盆の休みも終った。この期間、実家に帰省した人もいただろう。で、ちょっと聞いた話。
 ご主人は仕事の関係で家を離れられない。奥さんの実家は山陰の海のきれいなところ。奥さん、子供の海水浴に帰省を兼ねて、自分の実家でお盆を過ごした。都会を離れ、用事は実母がやってくれるし、子供は海水浴で大喜び。奥さん、極楽のお盆を過ごした。
 母子が家に帰って、数日後、姑から実母に、ちょっとした品が送られてきて、電話があった。「このたびは、ウチのヨメとマゴがえらいお世話になりまして」
 この姑のしたことで、実母は大変気落ちしたとのこと。「あ~あ、私の娘はもう私の娘ではないんだな。あのコは私の手を離れてしまった」
 小生は、この二人のばあさんは間違っていると思う。まず実母。子離れしていない。娘は確かにいつまで経っても娘だが、成人すると独立した一人の社会人と思うべし。結婚した娘であっても、いまだに自分の管理下にあるのではないかとの幻想をいだいているわけ。娘はとっくに手を離れているのだ。その認識が無かったのか。
 次ぎに姑。奥さんは決して「ウチのヨメ」ではない。この姑は「ヨメ」はよその娘がウチの家族になったと思っているのだろう。違う。結婚とは、婚家の家族になったのではない。まったく新しい家を創ったのだ。だから、この奥さん姑から見て、息子の嫁、義理の娘ではあるが、決して「ウチのコ」ではない。よその家のコなのだ。だから、このようなことをする必要がない。
 かような認識違いのばあさんがいるから、いつまでたっても、日本の家族の永遠のトラブルのネタ、「ヨメ、シュウトメ」の問題は無くならないのだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

藤川、打たれる。阪神広島に負けて首位陥落

 広島相手に苦戦の末、藤川が嶋にホームラン打たれて負け。巨人が勝ったから、またまた首位転落。
 阪神先発は久保。ところが久保、コントロールが定まらず4失点。中継ぎの江草、西村、久保田がゼロにおさえるも、藤川が上記のごとくあいなって、これで4連敗。ゲンのええ黒いユニフォーム着て打ったけど、1回の鳥谷の2ラン、金本のタイムリー、2回のマートンの犠牲フライの4点だけ。あとは広島投手陣におさえこまれる。
 あかん、打線が湿っぽなってきたわ。頼りの久保も打たれた。藤川はしゃあない。藤川も人間やし、間が開きすぎたわ。負けるか、勝つ時は大差で勝つ。藤川の出番がなかなかあらへん。調整登板のやり方考えなあかんな。
 先発は相変わらずの上、打線が下降気味、特にマートン、ブラゼルの二人が元気ないのが心配。ところが中継ぎ陣が安定してきたかな。なにもかもうまいこといかんもんや。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

アバター


監督 ジェームス・キャメロン
出演 サム・ワーシントン、シガニー・ウィーバー、ゾーイ・サルダナ

 この映画を観て、まず最初に思ったこと。ああ、わが神戸出身の横山光輝は偉大だな。キャメロンは宮崎駿のファンだとか。この映画も「もののけ姫」の影響を受けているとか。確かに思い当たるところがある。ところが、横山光輝はずうっと前に「伊賀の影丸」で、この映画を支える大きなアイデアと同様のアイデアを、忍法という形で考え出している。
 一つは「影丸旅日記の巻」の夢之丞が使う忍術。これなどはこの映画のアバターそのものである。アバターは眠っている時にしか使えない。夢之丞の忍術そのまま。もう一つはネタばれになるので、どんな忍法かいえない。ヒントは「由比正雪の巻」の伊賀の忍者が使う忍法。
 3D映画として大ヒットして話題となった映画である。めったに映画館で映画を観ない小生も、この映画だけは観てやろうと思っていた。ところが、なんやかんやと諸般の雑事に紛れて見逃してしまった。このたび自宅でDVDを観た。だから小生は3Dでこの映画を観ていない。
 結論からいう傑作だ。3Dでないというハンデをつけても傑作である。ストーリーは、アメリカのイラク戦争への皮肉ともとれるもの。惑星パンドラ。ものすごく貴重なレアメタルが存在する。そのレアメタルの埋蔵地の上に、パンドラの原住民ナヴィが集落を作っている。地球人は最初は平和的な外交交渉でナヴィを立ち退かそうとするが、この地は彼らにとって大切な土地、頑として立ち退かない。そこで車いすの元海兵隊員ジェイクが、アバターとなって、ナヴィの集落に入り込む。ナヴィたち、特に族長の娘と接するうちにジェイクの心に変化が・・・。
 外交交渉は行き詰まり、地球人たちはついに空爆を開始する。圧倒的な軍事力の前にナヴィたちは絶体絶命の危機に。その時・・・。
 というようなストーリーだが、この映画のウリはなんといっても壮大かつ精緻なビジュアル。野田昌宏の名言「SFは絵だね」その「絵」がすごかった。
 惑星パンドラの美しい大自然。空中に浮かぶ巨石のシーンなどは、あたかもルネ・マグリット「ピレネーの城」思わせる。森の動物たち。空を飛ぶ鳥などの生き物のデザインもいい。カワイイ系の動物を出して、商品化権でもうけようなんてセコイことを考えていないのがいい。徹底的に凶暴な野生の動物なのだ。ナヴィの集落を空爆するシーンは、コッポラの「地獄の黙示録」を越えているかも。
 傑作ではあるが。不満が三つ。まず地球人側の兵器が弱い、弓矢で射ぬかれるヘリコプターの風防ガラス。サイのバケもんに蹴倒されるパワードスーツ。弱すぎ。
 次に地球人側の軍事責任者である大佐がアホすぎる。自軍が劣勢になっても、なんの手も打たない(某球団の監督?)撤退の時期を逸している。最後には相手に「サシでこい」なんて司令官のやることじゃない。
 最後にこれが一番大きな不満。ナヴィが危機におちいった時「エイワ」が助けてくれる。「エイワ」?どんなもんが出てくるかと期待した。「もののけ姫」のダイダラボッチか、大魔神か、火の玉球児か、ゴジラみたいなもんが山から出てくるか、はたまたカミカゼが吹くか。たしかに、なんぞが出て来てナヴィに加勢、地球軍をやっつけるが、なんとも地味。出てくるもんがアレでもいいが、なんせクライマックスである。派手に陽気にワーと出てくるべきである。これでもかとというぐらい、派手に壮大にたいそうに、花火大会のラストのように、この映画一番の映像で観客を圧倒すべきであった。 
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ