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日日是好日


監督 大森立嗣
出演 黒木華、樹木希林、多部未華子、鶴見辰吾、鶴田真由

 茶道映画である。お茶のお手前の練習。袱紗の扱い方、茶杓の持ち方、茶室への入り方と歩き方、そのようなことをひたすら、延々と描いている。
 お茶はまず、形から入る。お手前の形を、ひたすら反復練習する。なぜそうするかはいずれわかる。とにかく形をつくる。形ができれば、中に心がおのずと出来てくる。お茶とはそういうものだ。
 20歳の女子大生典子はお茶を習い始める。先生は武田先生というおばあさん。毎週土曜日、武田先生のもとへ、典子はいとこの美智子といっしょにお手前のお稽古。棗を持ち上げる、茶杓で水をすくう。茶釜の湯をすくう。同じ茶室で同じことのくり返し。
 お稽古をする茶室は、同じように見えるが、少しづつ違っている。床の軸が変わる、活けてある花が変る。季節が変わる。そして典子自身が変わる。毎日毎週毎年、一日一日はやってくる。同じように見えて同じ日は二度とやってこない。一日一日が好い日なのだ。
 お茶はただ、お茶を淹れて飲むだけ。それだけのことに、おおきな精神性を見出し、日本の文化の重要な背骨となる。そのことをこの映画を観て理解できるかできないかが、この映画の評価に大きく関わるのではないか。理解できなければ、これほど退屈な映画はないだろう。理解できればお茶の面白さが理解できるだろう。この映画を観てお茶を習いたいと思う人もいるだろう。
 典子はお茶を習い始めて24年経った。40を超える中年になった。いろいろあった。就職失敗、失恋、独立、肉親との別れ。典子は変わった、世界も変わった。
 典子役の黒木がさすがにうまい。キャピキャピの女子大生からしっとりとした中年まで、見事演じわけている。実に見事である。その典子をあたたかく指導する武田先生の樹木ももちろんいいし、いとこの多部も黒木の典子と正反対のキャラで主人公の典子を引き立たせていた。
 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (林石隆)
2019-07-23 05:46:03
食べたくなる本に貴殿の卑劣な行為を書いておきました。
はっきり言うと差し止めたしたが、とっくに身バレしてますので。「東夷」の使用と「私はリベラル」という嘘の使用をしない約束を護れば、何も起きません。
約束を破る時にはお覚悟下さい。
では、お互いに二度と会わないで済みますように。
 
 
 
Unknown (林石隆)
2019-07-23 05:56:58
正直に貴殿がレイシストでもリベラルでも、どっちでも良いのですよ。本音はね。
「東夷」の差別語を、二度と使わないなら!
面倒だから巻き込まないで下さいよ。
こっちは会社が傾くかいなかの土壇場なんで。
 
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