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大晦日です。

 大晦日です。2018年もきょうで最後です。昔は、年の瀬というと、京都なら錦市場、大阪なら黒門市場、東京は上野のアメ横といったところが、大にぎわいといった映像が、この時期のニュースの定番でしたが、最近はあまり見かけません。
 近くのスーパーに買い物に行きましたが、にらみ鯛をたくさん置いて、しめ飾りや正月用のお酒などを並べ、BGMに第九を流して、歳末気分を盛り上げていますが、昔にくらべてお客は少ないようです。
 最近は自分でおせちを作る人は少ないのではないですか。出来合いのおせちを買って来て間に合わせている人が多いのではないですか。しかし、出来合いのおせちは高いですね。なん万円もします。それでいて、どれも似たようなモノです。たいてい真ん中に伊勢海老が鎮座しておられます。ウチは昨日から家人が作っております。小生はおせちには手を出しません。食べるの専門です。
 今年もこの「とつぜんブログ」にご訪問いただき、ありがとうございました。各カテゴリーに大きな変更は加えないつもりです。少しでも、面白く読んでいただくために、いっそうの文章芸の上達に励んでいくつもりです。来る年もどうかよろしくお願い申し上げます。
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オールドを飲む


 サントリーのオールドである。日本のウィスキー飲みの最もスタンダードなウィスキーといっていいだろう。
サントリーとニッカ、日本のウィスキーの代表的な醸造元といえば、この2社ではないか。小生のかってな思いこみでいうと、ニッカ、日産、パリーグ、それに対し、サントリー、トヨタ、セリーグという感じ。トヨタは嫌いだが、阪神タイガースファンだからプロ野球はセリーグしか見ない。ウィスキーはニッカもサントリーも飲む。
で、このオールドだが、学校を卒業し、社会人になって、それなりのところへ飲みに行けるようになった。その時に飲むのがオールドということが多いだろう。小生もそうであった。
 学生時代は安いレッドやトリスを飲んでいたのが、初給料でちょっと大人な酒を飲みたい。そんなときはオールドだ。角という手もあるがオールドの方がよりふさわしい感じ。若い社会人が(昔の。今の若い人は裕福だろう)行くようなバーやスナックでキープしてあるボトルはオールドが多かったな。
 ウィスキー出世双六なんてのがあると、こういうのだろう。
 学生=レッドorトリス、新入社員=オールド、課長=ジョニ赤、部長=ジョニ黒、社長=オールドパー。大富豪=マッカラン。これは昔のことである。今では小生でもマッカランを飲める
 ところでオールドだが、久しぶりに飲んだが、安心して飲める。普通にうまい。でも、やっぱり安いウィスキーだ。香りが少ない。

 
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ぼっかけ焼き


 これはタコ焼きとちゃうで。具はタコやのうて、ぼっかけや。ぼっかけ、牛すじとこんにゃくをあまかろうたいたもんや。ほんまは、本場の神戸の長田では、ぼっかけなんてゆわんと、すじこんとゆうらしいけどな。
 生地はたこ焼きとおんなじや。ぼっかけは最低2時間はたきたいな。そやからきのうの晩からたいておいてたで。うまいで。
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とつぜんSFノート 第108回

 今年もあとわずか。小生、自分がSFもんであることを自覚して、もうずいぶん経つ。そうだなあ。50年近い年月がたったかな。ま、これだけ長いことSFもんをやっているわけだから、いまご好誼いただいている、SF仲間諸賢とのつきあいも、40年を超すつきあいとなったしだい。長いつきあいとなった。
 長いといえばSFマガジンとのつきあいも、ずいぶんと長い。
小生が初めて買って読んだSFマガジンは1967年9月号通巻98号。51年のつきあいである。この間、発行されたSFマガジンは1号も欠かさず読んでいる。最新号2019年2月号は731号だから633冊のSFマガジンを読んでいることになる。
 また、2007年より星群の会ホームページで「SFマガジン思い出帳」を連載している。そのため古いSFマガジンを読んでいる。最新のモノは1977年11月号を紹介した。41年ぶりの再読である。さすがにすっかり忘れている。この企画はひと月に1冊だから、小生が死ぬまでやっても現代の号には追いつかないだろう。
 というわけで、SFマガジンは最新号は隔月刊だからふた月に1冊。バックナンバーはひと月に1冊のペースで読んでいる。
 そのSFマガジンだが、最新の2019年2月号はえらいことになっているとか。特集企画は「百合」発売と同時に在庫がなくなった。えらい売れ行き。重版している。SFマガジンで重版は2011年8月号の初音ミク特集以来だ。しかし、この印刷媒体が売れないご時勢で、雑誌が重版だなんて、他の出版社からみればうらやましい限りだろう。今は書店の店頭になく、ネットでも入手が困難だそうだ。小生は定期購読しているから25日に早川から送って来たが。
 しかし、早川書房はときどき大ヒットを飛ばすな。2017年のカズオ・イシグロのノーベル賞特需、そしてこのたびの百合特需。早川書房におかれましてはまことにご同慶のいたりである。
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病気の酸素タンクのお世話

 うう、寒む。寒いですね。私、寒いのは苦手です。セーター、ジャンパー、手袋、カイロと最強耐寒装備で通勤しております。マスクもすれば暖かいのですが、マスクはメガネがくもるのであまりしたくありません。「メガネがくもらない」とあるマスクもありますが、それでも少しはくもります。困ったもんです。
 さて、会社で働くのも、今日を入れてあと2日です。29日から9連休。ですが、私は違います。30日、2日、5日、6日は出勤しなくてはなりません。5日と6日は仕事をする人がいるので、私が出てきて高圧ガスのバルブを開けなくてはなりません。30日と2日は酸素のタンクの点検に出てきます。
 酸素タンクの具合がもひとつ良くありません。とりあえず応急手当はしてもらったのですが、まだ不安です。CEタンクの内圧が高すぎると安全弁がとんで自動的にガスを放出します。そうなるたいへんです。平日で酸素を使っているのならばいいですが、何日も使わずにおくと、どうしても内圧が高くなります。
 高圧ガスを入れているタンクはCE(コールドエパポレータ)タンクと呼ばれます。仕事で使う酸素や炭酸ガスは液体で保存され、それを気化して配管を通じて各職場に供給されるのです。液体の酸素や炭酸ガスは極低温です。液体酸素はマイナス183℃です。こんな極低温の液体を保存するためにCEタンクは2重構造になっております。外壁と内壁のすき間は真空になっていて、外気温が液体酸素に影響をおよぼさないようになっています。私の会社の酸素のCEタンクはずいぶん古いです。そのため経年劣化で真空状態が完璧でありません。そのため、いまは応急処置としてタンクの横に真空ポンプを置いて24時間排気して真空をなんとか保っています。それは、まるで病人が点滴をつけているようです。
 液体酸素が外気温にふれると温度が上がるため圧力が増します。内圧が高くなるというわけです。ですから私が、休暇中にもかかわらず、点検して、必要であればガスぬきをするのです。ゆっくりしたいのですが、職務上しかたありません。
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世界一美味しい煮卵の作り方


 はらぺこグリズリー       光文社

 料理のレシピ本である。小生も料理をするが、この本で紹介されている料理と小生の料理はまったく違うジャンルの料理である。小生の料理は趣味の料理である。釣り、ゴルフ、ギャンブルと男の趣味もいろいろあるが、小生の趣味はこれら男の趣味のうちの一つだ。ゴルフ好きがクラブを磨くところを、小生は包丁を研ぐ。釣り好きが明日の釣行の算段を考える代わりに、明日のメニューを考える。
 ところが、この本の料理はどうも趣味の料理ではないようだ。一人暮らし(たぶん男)が、手間も費用もかけず、なおかつうまいメシを食いたい。で、どういう料理があるかを紹介した本である。
 小生の料理は趣味であるからして、手間をかけて、その手間を楽しむという側面がある、この本の料理は手間を極力かけずに調理すべく研究を重ねた料理である。いわゆる「ずぼら料理」というジャンルの料理本といってもいい。ずぼら手抜き料理を標榜するおばさんもいるが、ずぼらどころか大変に熱心勤勉である。一生懸命ずぼらの方法を研究開発している。
 この本の著者もそうである。いかに手を抜いて料理をするか、大変な手をかけている。手を抜くために手をかける。パラドックスである。そんなに一生懸命研究するのだったら、その手間を調理にかければいいと思うが。
 そんなレシピが100本載っている。いずれも研究結果である。結果よりも、失敗、挫折、試行錯誤、といったそのレシピに至る研究の過程を紹介してくれた方が面白いと思うんだが。

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地下室のメロディー


監督 アンリ・ヴェルヌイユ
出演 ジャン・ギャバン、アラン・ドロン

 老ギャングのシャルルが5年のム所務めをおえてシャバに出てきた。妻はもうトシだから足を洗ってというが、彼はそんな気はない。でかいヤマをもうひとヤマ。カンヌのカジノから10億フランを盗もうと計画する。
 で、ム所で目をつけていたフランシスという若いのを仲間に。フランシスを金持ちのプレイボーイに仕立ててカンヌのホテルに送り込む。
 ドロンふんするフランシスはまさに適役。顔だけが取り得の若いクズ。ええ若いもんなのに、ろくに働きもせず母親におねだり。成り行きで巻き込まれたフランシスの義兄もいい迷惑。
 ギャバンのシャルルも大物ぜんといているが、しょせんは泥棒。えらそうにしてるがクズには違いない。
 年寄りのクズと若いクズがカジノの大金を盗む話し。もちろん、こやつら、ええ目を見ることはない。ラストは笑わせられる。
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文珍師匠の落語会に行けませんでした


 今日は、午前中2時間だけ会社で仕事して、県立芸術文化センターの桂文珍兵庫大独演会に行くつもりで前売り券を買っておりました。ところが会社に着くと、酸素のタンクの内圧が異常に高い。きのうはお休みでガスを使わなかった。そういうあとは時々こういうことがあります。ガス抜きをして内圧を下げました。充分に下がったから元にもどうそうとしてバルブをひねると、バルブがバカになって空回りするばかり。酸素は出っ放し。24時間対応センターに電話して大至急の修理を依頼。始業時間が来たが酸素が使えません。ガス切断ができないわけです。NCも使えません。結局、9時半に修理に来ました。修理は午前中いっぱいかかりました。私は高圧ガスの責任者として立ち会いました。そのため、文珍師匠の落語会は行けませんでした。残念です。
 その後、三宮で昼食、ジュンク堂に寄って「1万年の午後」を買いました。魚崎に移動。桜正宗へ。予約していた「しぼりたて生原酒宴染め」を買いました。
 楽しみにいた落語会がダメになりました。今夜は「宴染め」で残念な気持ちをいやしましょう。
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おろしあげそば


 越前の国は福井あたりでよく食べれているそばだそうです。越前人は油揚げが大好きで、福井は油揚げ消費量日本一だとか。また越前はそばどころでもあります。
 で、油揚げをそばにのっけるというわけです。麺に油揚げをのっけるのは、大阪のきつねうどんがありますが、このそばはちょっと違います。まず、揚げは厚あげです。きつねはうす揚げを甘辛く煮ますが、これは厚あげを焼きます。汁もたっぷりといれる「かけ」ではなく、濃いめのつゆを少し入れる「ぶっかけ」にしました。ぶっかけそばの上に焼いた厚あげを乗っけて大根おろしをかけます。
 さっぱりとしてて食べやすいです。忘年会で飲みすぎた翌朝などにどうぞ。
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いとこ煮


いとこ煮です。いとこ煮という煮物は、北陸や萩やあちこちにあります。いずれも小豆と何かをあわせて煮ます。これは一般的なかぼちゃのいとこ煮です。なぜ、いとこなのか判りません。おいおい煮るからという説があります。甥と甥はいとこどうしだからでしょうか。
いとこ。私にはいとこがたくさんおります。最近はあまり接しなくなりましたが、昔はよく会っておりました。いとこもいいものですね。友だちのようで、血がつながっているからしっかり身うちなんですね。
私は学生時代、競馬場でアルバイトしてました。けっこう日当のいいアルバイトでした。このアルバイトおおやけに募集はしてなくて、欠員ができると紹介で補充してました。私はいとこの紹介で入りました。私も辞めるとき、いとこを紹介しました。あの競馬場はずっとウチの血族がアルバイトに行っておったというわけです。
それはそれとして、いとこ煮です。出汁でかぼちゃを煮ます。味付けの調味料は味醂、砂糖、薄口醤油です。小豆は調理済みの缶詰を使って手抜きをしました。簡単な料理ですが、けっこうおいしいです。 
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大晦日の夜

 あとロックのグラスを2個と、テイスティングラスを1個ふけばグラスの手入れは終わりだ。最後の客を送り出した後は、その日に使ったグラスをふく。やわらかいスポンジを使って中性洗剤で洗う。ぬるま湯で洗剤を洗い流す。ケバのたたないふきんでていねいにふく。
 グラスの手入れは毎日やっていることだが、今日は大晦日だ。店のグラスすべてを手入れする。鏑木の大晦日の大切な仕事だ。
 グラスの手入れに充分に時間を使う。今年もこの店が続けられた。キープしてあるボトルがすべてなくなれば、このバー「海神」を閉じようと思っている。だから新たなボトルキープは断るようにしている。とはいっても、今年も何本かのボトルをあずかった。
 グラスの手入れが終わった。今年もあと2時間ほどで終わる。こんな小さなバーにも客は来た。鏑木ももうトシだ。もうそろそろこの店を閉じたいと思っている。もう少しもう少しでここまで来た。
 棚のボトルをふく。乾いた布で1本1本ウィスキーのボトルをふく。客の名前のタグをつけているボトルもある。キープしているボトルだ。棚のボトルもだいぶん減ってきた。
 S市駅前商店街。閉店した店がことしも何軒か。ここで商売をやっているのはこの海神を入れて数軒になった。
 ウィスキーのボトルを全部ふきおえた。ずいぶん早く終わった。昨年はもっと時間がかかったはずだ。来年はどうだろう。どれぐらいボトルが残っているだろか。それより店をやっているだろうか。
 大晦日の深夜だ。外は森閑としている。歩いている人はいないのだろう。遠くの寺院がつく鐘の音がかすかに聞こえる。除夜の鐘だろう。
 鏑木はカウンターをふく。これが最後の仕事だ。ふき終えた。ハンガーの外套をはおる。出口の壁のスイッチを押す。店内の灯りが消えた。真っ暗になった。外に出てドアを閉める。カラン。カウベルの音がした。パタ。小さな音がしてドアが閉まった。鍵をかける。うす暗い商店街を寒い風が吹きぬける。遠くの鐘の音がしなくなった。年が明けたようだ。
 外套の襟を立てて鏑木はそこを離れた。
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とつぜん上方落語 第31回 除夜の雪

 師走です。師走の落語もいろいろおますが、桂米朝師匠が、この時期にようやらはった噺に「除夜の雪」という噺がおます。
 大晦日です。雪が降っております。寒いです。とある小さなお寺。3人の小僧さんが除夜の鐘をついてます。ひとつづつ数えながらついてます。寒いからはよ終わらせようと思って途中でやめると、檀家にヒマ人がおって数えとる。「おっすさぁん、除夜の鐘85しか鳴らへんかったで」と和尚にいいつけよる。寒いけどちゃんと108打たなあかん。
 3人の小僧さんのうちの珍念はちゃっかりした小僧さん。和尚が使うとる上等の炭を持ってきよる。火鉢にいれたら温かい。この珍念、お茶も和尚のをくすねてきた。玉露や。ええ炭で温まって、おいしいお茶飲んで。「こうなりゃ、お菓子が欲しいな」そこは珍念、ぬかりおまへん。「お菓子やおまへんけど、こんなんがおます」出したのが和尚が酒の肴にしとる丸干し。と、その時、戸をたたく音が。
「ちょっと、ここをお開け」こんな夜半にだれぞ来ました。伏見屋のごりょんはんです。家柄が違うと反対されて結婚したため、お姑はんとはごっつい折り合いが悪いお人です。
「気になってましたんや。年内にこれを返えさなあかん思うて」以前、お寺で貸した提灯を置いていきました。
 ごりょんはんは帰って行きました。庭の雪には足跡がありません。ちょうどその時刻、ごりょんはんは首を吊ってました。
「つりあわぬ縁は組むものやない。ごりょんはんが教えてくれたはる」
 そこに提灯と釣鐘がおます。
 と、いう落語でおます。米朝師匠が演じると、しっとりとした雪の除夜の情景が展開します。前半は、ケチな和尚(噺には出てきませんが)ちゃっかりした小僧の珍念の対比が面白いです。
ジョン・スタージェス監督の「大脱走」同じくジョン・スタージェスの「荒野の七人」のスティーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームス・コバーンと3人が両方の映画に出てますが、両方ともワシの大好きな映画でおます。その大脱走に出てくるのがジェームス・ガーナー演じる調達屋ヘンドリー。どんなもんでもちゃかり調達してくる。さしずめ、珍念はこのお寺のヘンドリーということになりますな。ちなみに、このヘンドリーといっしょに脱走したのが偽造屋コリン。このコリンを演じたのが「刑事コロンボ」で人気投票やればいつも上位に来る「別れのワイン」の犯人エイドリアンをやった名優ドナルド・プレザンス。しかしドナルド・プリザンス芸域の広い役者さんですね。「ミクロの決死圏」ではうさんくさい悪役の博士。「大脱走」では目が見えなくなった人のいい書類の偽造屋。「別れのワイン」では妥協をしらぬワインの醸造家。「007は二度死ぬ」では悪の頭目ブロフェルド。ほんと名優です。
で、「除夜の雪」ですが、悲劇的な結末ですが、ここはひとつ上方落語どうしでクロスオーバーストーリーを創り、この伏見屋のごりょんはんを救ってやろうじゃおまへんか。「堪忍袋」をこのごりょんはんにやるんや。で、ごりょんはんに、思いっくそ「死ねええ、このくそばばあ」と堪忍袋にどなってもらうんや。すっきりして、その後お姑はんと折り合いがようなるんとちゃうか。  

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なにげなく、いけないこと

 天気の良い日にマンションのベランダの手すりに布団をひっかけてパンパン叩いている人がいる。あれはまったく意味がなく有害なのだそうだ。パンパン布団をたたくと布団が傷んで保温性やクッション機能が破損するし、ダニの死体を粉砕して布団に付着させ、生きてるダニは布団の奥に逃げてアレルギーやハウスダクトの原因となる。
 お墓参りでよくやること。墓石に水をかけて、まんまんちゃんあんと手をあわせて拝む。ウチの墓を建立した時に石屋に聞いたのだが、墓石に水をかけるのは良くないそうだ。墓石のためにはさけるべき。お彼岸のときはいいが、お盆真夏カンカン照り、枝雀師匠の芸なら「おひいさんが、カー」なんかのとき墓石に水をかける。熱い石に冷たい水をかけるわけ。墓石が破損する原因となる。
 瓶ビールを飲むとき、栓を抜く前に栓抜きで瓶の王冠をコンコンたたく人がいるが、あれも良くない。ビールのような炭酸飲料は余計な振動を与えないほうが良い。
 布団パンパン、墓石水かけ、ビールコンコン。なにげなくやっていることでも、止めたほうがいいモノがあるということ。ほれ、そこ。またやってる。いけないクセですよ。やめなさい。
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ワシの酒の飲み方

 ワシは酒は好きだが、ちゃんとルールを決めて飲んでいる。まず、毎日は飲まない。飲む日は日曜、火曜、木曜、土曜と決めている。宴会やお誘いがある時は、それ以外の曜日に飲む時もある。
 飲む酒は日本酒、ビール、ウィスキーだけ。それ以外の酒は飲まない。ワインはよく判らない。焼酎はきらい。ウィスキーは1年中飲んでいるが、ビールと日本酒は半年づつだ。4月から9月はビールを飲む。家で飲むビールはエビスだけ。あとお歳暮やお中元のビールを飲むがメインはエビスビールである。
外でビールを飲むとアサヒのスーパードライばかり出てくるが、あのビールのどこが美味しいのかよく判らん。
 10月から3月は日本酒だ。ウチのオフィシャル日本酒は桜正宗だ。灘の酒もたくさんあるが桜正宗がワシの口に一番あっている。あと呉春、道灌がローテーションで回っている。その合間に、獺祭、小鼓、天狗舞、大黒正宗、八海山、菊姫などそれ以外の酒がローテーションの谷間を埋める。
 ウィスキーは1年中飲んでいる。国産、バーボン、スコッチをローテーションで飲む。ボトルの封を切ってを最初に飲む1杯は必ずストレートで飲む。あとはロック、ハイバール、水割り、トワイスアップなどで飲む。今は冬だからホットでも飲む。
 日曜、火曜は日本酒、木曜、土曜はウィスキーを飲む。飲む量も決めている。日本酒は1合半、ウィスキーは100cc、ビールは500cc。こうして飲めるのも健康だからだ。2年前の年末年始は前立腺の手術で禁酒であった。
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ゲティ家の身代金


監督 リドリー・スコット
出演 ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、マーク・ウォールバーク

 資産世界一の大富豪の孫が誘拐された。身代金は1700万ドル。ゲティ家の当主ジャン・ポール・ゲティはマスコミにいい放つ。「身代金は1銭も出さん。ワシには孫が14人いる。ここで出したらワシの孫はみんな誘拐される」
 こう書くと、ゲティ氏は気骨のある正義の人のようだが、そうかも知れないがゲティ氏は、ケチ、吝嗇、守銭奴、金の亡者というべきだろう。彼はものすごくシンプルな人だ。金、カネ、かね。それだけ。人が問う「どれほど金があればいいんだ」答え「もっとだ」ゲティ氏の行動の目的は金を稼ぐ、出費を抑える。それだけ。
 被害者の母親は、ゲティ氏の息子の嫁。彼女は離婚したたため、もぅゲティ家の人間ではない。それでも血縁者のゲティ氏に身代金を出してくれるように頼むが、ドケチのゲティ氏は1銭も出さん。
 あんなドケチはあてにならん。母親ゲイルは息子を取り戻すべく行動する。味方は元CIAのチェイスだけ。
 主人公はゲイルといっていいだろう。ゲイルが戦うべき相手は、誘拐犯だけではない。ドケチ大富豪ゲティ氏が真の戦いの相手だ。で、結局、ゲティは、値切った上に身代金を出すが、孫かわいさではない。「身代金には税金はかからん。節税になる」徹底しているのである。
 ミッシェル・ウィリアムズ演ずる母親ゲイルがたいへんに魅力的。ぶれない息子への愛、なんとしてでも息子を助ける。鋼鉄の意志。ものすごく強い母だ。それに対してドケチゲティもぶれない。金は出さん。
 女手ひとつで誘拐犯と対峙する母と、孫より金のドケチとの対決。それを見る映画といっていいだろう。
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